2月25日(木)
朝、カーテンを開けた時に、天候はどうあれ、海と対岸の淡路島がくっきり見えると気分も爽やか。すぐにインターネットで、その日の明石海峡の「大型船入航予定表」をチェックして、撮影の予定を立てたりします。もし快晴であれば、それはもう最高な気分。
というわけで、船の写真は、どうしても大型船のものが多くなりますが、時々、おもしろそうな中小型船の姿をカメラに収めたりもします。
こういうのもなかなか絵になります
かなり大きなクレーンを運んでいます。
小さいのに力持ちの船を、大阪湾海上交通センターでは「曳航船」と呼んでいます。いわゆるタグボートという小型船が様々な物を引っぱって行くのですが、後ろのお客さんが大きくて重いほど真価が発揮されるというか、小さい体に込められた力強さが伝わってきて見応えがあります。
曳航船は速度が上がらないので、視界に入っている時間が長く、海峡を通る予定がわからなくても、普通の船よりカメラに収めやすいのです。
引かれているお客さんの多くは「作業船」と呼ばれるもので、その代表的なのが上の写真の起重機船です。つまりクレーン。
こんな小型のクレーンを搭載した船も
作業船以外では、「艀(はしけ)」という台船に荷物やコンテナを積んでいるのをよく見かけます。
艀の代表的な光景、でも四艘引きになるとけっこう長い
何を載せているのか、この台船はかなり大きい
艀もこのくらいの大きさになると、コンテナだけではなく鉄道車輌なども運べるそうです。後方の脇にもタグボートが見えますが、台船が大型になると風で横に流されやすいので、風下側に付いて踏んばり、推進力を高めてまっすぐに進むようにしているということです。
大きいといえば、これはすごかった
釣りをしているおっちゃんたちもみんな手を休めてびっくりしていました。進み具合がとにかくゆっくりなので、たこフェリーの「あさしお丸」(写真上左)も大きく迂回していました。
タグボートが風下側だけでなく、後ろにも一艘付き添っています。聞くところによると、後ろのタグボートは進み具合や傾きなどを見て指示を出しているのではないかということでした。そしてこの巨大な物体は、大型タンカーの船体の胴の部分ということでした。
作業船に戻ります。
やはり起重機船がカッコいい
今まで見た中で、重量感ではこれがいちばん
次のは起重機ではありません。杭打ちの作業船です
「杭打ち」と記しましたが、実は、「サンドコンパクション船」と言い、軟弱な海底の地盤に砂を打ち込んで固める機械なのです。
ところで、この写真はたこフェリーの船上から撮りました。淡路側からだと本当にきれいに撮影できます。
もちろん、橋にぶつかるなんてことはありませんが、こういう大きくて高さのある機械だと、橋の下を通過する前ちょっとドキドキしてしまいます。
潮流に挑むも曳き船長閑なり 弁人
ここで、関連のつぶやきです。
船についてはわからないことばかりなので、今回の写真についても、いろいろと調べたり聞いたりして記事にしました。
お台場に「船の科学館」があるので、そこに問い合わせればいちばんいいのかもしれません。でも東京まで写真を持参して行くのも大変だし、今回の船はちょっと特殊な「作業船」だったので、まず、これも東京にある「社団法人日本作業船協会」というところに電話をして、「関西、特に神戸方面で、質問に応じてくれるところはないか」と問い合わせました。ところが、年配の男性の対応が実にそっけなくてがっかりしました。ホームページを見るとかなり詳しく立派な内容を載せているのに。
その後、インターネットで「国土交通省近畿地方整備局神戸港湾事務所」という機関のページにたどり着きました。ここもホームページ上では「作業船」についてかなりいい紹介をしていました。行ってみようということで、三宮から港に向かって20分ほど歩いて行きました。
さすが国のお役所、立派な建物でした。隣に「ピアシックス」という神戸港の歴史や船の紹介の展示館もあります。
これはいいと思って入りましたが、中は無人で、入館者も職員も誰もいません。館内電話でもないかなと探しましたが、見当たりません。今暖房が効いているということは、もちろん夏場は冷房が入っているのでしょう。
仕方なく無人の建物を出て本庁舎に入ってみましたが、ここも意外でした。入っても受け付けらしきものが見当たらず、一階全体が人けもなく閑散としているのです。二階に上がるとカウンターがあってオフィスがありました。でも、なんとなく薄暗くて職員も少ないのです。どんな仕事をしているのかはわかりませんが、要するに、ここには外部の人はほとんど来ないということみたいです。
質問には一職員が応対してくれましたが、「隣のピアシックスには行きましたか」「こういうのは写真だけでは難しいんです」「神戸港振興協会ならわかるかも」ということで、目的は果たせませんでした。
もしかしたら「作業船協会」というのは天下り法人だったりしてと勝手に思ったりしました。そして「港湾事務所」のほうはもっと小さい建物で十分という感想を持ちました。両方ともそれなりの存在価値はあるのかもしれませんが、やっぱり、無駄が多すぎるという指摘が通用しそうです。
さて、紹介された「神戸港振興協会」はメリケンパーク、カワサキワールドのある「神戸海洋博物館」の建物の中にありました。
ここも社団法人ですが、ワンフロアのオフィスに職員がたくさんいました。応対の方に写真を見せたところ、やはり難しいのか、首を傾げたり、そばの人に聞いたりしていました。ちょうど昼休みに入った時だったからかもしれません、2、3人の職員が集まってきていろいろ教えてくれました。
「この写真はおもしろい」とか「これはなかなか貴重な写真だ」とか言われるとうれしいもんですね。でも、心の中では「ずいぶん暇な人だな」と思われていたのかもしれませんが。
朝、カーテンを開けた時に、天候はどうあれ、海と対岸の淡路島がくっきり見えると気分も爽やか。すぐにインターネットで、その日の明石海峡の「大型船入航予定表」をチェックして、撮影の予定を立てたりします。もし快晴であれば、それはもう最高な気分。
というわけで、船の写真は、どうしても大型船のものが多くなりますが、時々、おもしろそうな中小型船の姿をカメラに収めたりもします。
こういうのもなかなか絵になります
かなり大きなクレーンを運んでいます。
小さいのに力持ちの船を、大阪湾海上交通センターでは「曳航船」と呼んでいます。いわゆるタグボートという小型船が様々な物を引っぱって行くのですが、後ろのお客さんが大きくて重いほど真価が発揮されるというか、小さい体に込められた力強さが伝わってきて見応えがあります。
曳航船は速度が上がらないので、視界に入っている時間が長く、海峡を通る予定がわからなくても、普通の船よりカメラに収めやすいのです。
引かれているお客さんの多くは「作業船」と呼ばれるもので、その代表的なのが上の写真の起重機船です。つまりクレーン。
こんな小型のクレーンを搭載した船も
作業船以外では、「艀(はしけ)」という台船に荷物やコンテナを積んでいるのをよく見かけます。
艀の代表的な光景、でも四艘引きになるとけっこう長い
何を載せているのか、この台船はかなり大きい
艀もこのくらいの大きさになると、コンテナだけではなく鉄道車輌なども運べるそうです。後方の脇にもタグボートが見えますが、台船が大型になると風で横に流されやすいので、風下側に付いて踏んばり、推進力を高めてまっすぐに進むようにしているということです。
大きいといえば、これはすごかった
釣りをしているおっちゃんたちもみんな手を休めてびっくりしていました。進み具合がとにかくゆっくりなので、たこフェリーの「あさしお丸」(写真上左)も大きく迂回していました。
タグボートが風下側だけでなく、後ろにも一艘付き添っています。聞くところによると、後ろのタグボートは進み具合や傾きなどを見て指示を出しているのではないかということでした。そしてこの巨大な物体は、大型タンカーの船体の胴の部分ということでした。
作業船に戻ります。
やはり起重機船がカッコいい
今まで見た中で、重量感ではこれがいちばん
次のは起重機ではありません。杭打ちの作業船です
「杭打ち」と記しましたが、実は、「サンドコンパクション船」と言い、軟弱な海底の地盤に砂を打ち込んで固める機械なのです。
ところで、この写真はたこフェリーの船上から撮りました。淡路側からだと本当にきれいに撮影できます。
もちろん、橋にぶつかるなんてことはありませんが、こういう大きくて高さのある機械だと、橋の下を通過する前ちょっとドキドキしてしまいます。
潮流に挑むも曳き船長閑なり 弁人
ここで、関連のつぶやきです。
船についてはわからないことばかりなので、今回の写真についても、いろいろと調べたり聞いたりして記事にしました。
お台場に「船の科学館」があるので、そこに問い合わせればいちばんいいのかもしれません。でも東京まで写真を持参して行くのも大変だし、今回の船はちょっと特殊な「作業船」だったので、まず、これも東京にある「社団法人日本作業船協会」というところに電話をして、「関西、特に神戸方面で、質問に応じてくれるところはないか」と問い合わせました。ところが、年配の男性の対応が実にそっけなくてがっかりしました。ホームページを見るとかなり詳しく立派な内容を載せているのに。
その後、インターネットで「国土交通省近畿地方整備局神戸港湾事務所」という機関のページにたどり着きました。ここもホームページ上では「作業船」についてかなりいい紹介をしていました。行ってみようということで、三宮から港に向かって20分ほど歩いて行きました。
さすが国のお役所、立派な建物でした。隣に「ピアシックス」という神戸港の歴史や船の紹介の展示館もあります。
これはいいと思って入りましたが、中は無人で、入館者も職員も誰もいません。館内電話でもないかなと探しましたが、見当たりません。今暖房が効いているということは、もちろん夏場は冷房が入っているのでしょう。
仕方なく無人の建物を出て本庁舎に入ってみましたが、ここも意外でした。入っても受け付けらしきものが見当たらず、一階全体が人けもなく閑散としているのです。二階に上がるとカウンターがあってオフィスがありました。でも、なんとなく薄暗くて職員も少ないのです。どんな仕事をしているのかはわかりませんが、要するに、ここには外部の人はほとんど来ないということみたいです。
質問には一職員が応対してくれましたが、「隣のピアシックスには行きましたか」「こういうのは写真だけでは難しいんです」「神戸港振興協会ならわかるかも」ということで、目的は果たせませんでした。
もしかしたら「作業船協会」というのは天下り法人だったりしてと勝手に思ったりしました。そして「港湾事務所」のほうはもっと小さい建物で十分という感想を持ちました。両方ともそれなりの存在価値はあるのかもしれませんが、やっぱり、無駄が多すぎるという指摘が通用しそうです。
さて、紹介された「神戸港振興協会」はメリケンパーク、カワサキワールドのある「神戸海洋博物館」の建物の中にありました。
ここも社団法人ですが、ワンフロアのオフィスに職員がたくさんいました。応対の方に写真を見せたところ、やはり難しいのか、首を傾げたり、そばの人に聞いたりしていました。ちょうど昼休みに入った時だったからかもしれません、2、3人の職員が集まってきていろいろ教えてくれました。
「この写真はおもしろい」とか「これはなかなか貴重な写真だ」とか言われるとうれしいもんですね。でも、心の中では「ずいぶん暇な人だな」と思われていたのかもしれませんが。