チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

関西の秋の味覚-丹波篠山「黒大豆の枝豆」

2011-11-12 20:25:30 | 明石風物
11月12日(土)

 ビールのつまみに欠かせない枝豆。旬は6~8月の暑い時期でしょうか。秋になると次第に店頭から消えて、仕方なく冷凍物を買ったりするのですが、ちょっと茹で過ぎると、なんとも情けない味になってしまいます。

  関西では10月の一時期ですが、こんな枝豆が手に入ります
  

 数年前の大事故ですっかり有名になってしまった福知山線。尼崎から、宝塚、三田を経て福知山に向かうと篠山(ささやま)口という駅があります。その東に城下町の篠山市があって、おいしい農産物が売り物になっています。30回以上も続いている篠山マラソンも有名で、毎年、有森裕子さんがゲストとして招かれています。
 こちらではこの辺りを一般に「丹波篠山」と言っていて、もちろん、お米も人気がありますが、野菜類、特に大豆や小豆の生産地として有名になっています。明石には「おはぎの丹波屋」という甘党にはたまらないお店もあります。

 もともと枝豆は大豆の若さやを収穫したものですが、丹波篠山の黒大豆の若さやが秋の一時期、それもわずか二~三週間だけ枝豆用として出荷されるのです。あとはお正月の黒豆用になるのでしょうか。
 出荷量が少ないので、おそらく関西地方の兵庫近辺しか出回っていないのだと思います。値も張って、普通の枝豆の倍くらいはするでしょうか。袋入りのもありますが、やはり茎付きを買って、手間がかかってもむしって茹でるのが醍醐味。

  まずは水洗いをして
   
 このあと塩ゆでにしますが、時間は枝豆より少し長めかもしれません。何回か茹でてみましたが、だいたい4分位が良いようです。

 写真では枝豆そのものですが、実際はもっと黒や茶のしみが多く、見た目は良くありません。明石に来た最初の年は、店頭に置かれている外見からあまり好印象を持ちませんでしたが、翌年の秋に居酒屋のカウンターの上のザルにあったのを注文してハマってしまいました。
 
  豆は、黒豆だけあって黒ずんでいます
  

 枝豆より大きめなので、しっかりとした食感があって、左党にはたまりません。初夏のそら豆、続く枝豆の季節が終わった後に味わえるのもすばらしい限りです。


   のどごしや丹波ささやまぁ黒枝豆   弁人


 10月の中旬に、しばらく関西の秋の味を楽しめると喜んでいましたが、下旬になったとたん店頭から姿を消してしまいました。
 11月が近づいて、「もう終わりかな」と思いながらスーパーや八百屋を回っていると、あったぁ。

  京の丹波黒大豆と銘打った「紫ずきん」
    
 篠山市の東はすぐ京都府との県境になっていて、越えると京丹波町があります。こちらのものは少しあとまで出荷しているようでした。でも11月に入って間もなく、この黒枝豆も見なくなりました。

 そういえば、昨年は10月の半ばに10日間ほど逗子に帰っていたので、ほとんど口にできなかったのかもしれません。それで今年は格別においしく感じたのかもしれません。


   黒豆をつまんで愉し秋の宵   弁人


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