チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

明石-水物語

2009-07-10 16:55:48 | 明石風物
7月10日(金)

 梅雨らしいぐずついた空模様が続き、まるで、妖怪か何かに生ぬるい舌でなめられているような湿った風が海から流れてきます。

 とはいえ、やはり瀬戸内は雨が少ないのでしょうか、テレビでは今年もこの時期お決まりの、四国の早明浦ダムの渇水が報じられています。もしかすると、このダムの知名度は全国NO.1かもしれませんね。それにしても、これだけ恒例の話題になると、雨の少ない土地柄で仕方ないのかそれとも計画が甘かったのかわかりませんが、何かよい対策が講じられないものかと少しイライラしてしまいます。まあ、メデァが興味本位で取り上げ過ぎているのかもしれませんが。

 ところで、明石に隣接する神戸には「六甲のおいしい水」というのもあるし、きれいな水がなければ成り立たない酒蔵も多い。きっとこのあたりは水に恵まれているのだろうと思っていたのですが、そうでもなさそうです。
 
 昨年、灘区の都賀川で鉄砲水が起き5人の犠牲者を出しました。考えてみると、六甲山系の水はあっという間に海に流れ込んでしまうのです。いったい神戸の水道の水源はどうなっているのだろうと調べてみると、結局、「琵琶湖淀川水系」の水が75%を占めていて、残りも20%は貯水池からということでした。
 「六甲のおいしい水」というのは灘区の住宅街で地下水を取水しているそうですが、はたして、大手メーカーが全国展開で販売するほど天然の良質な水が取れるのかどうか、そのことは一部で問題視もされているようです。


 私なんぞは「貯水池」といえばダムを思い浮かべますが、明石から西のほう、いわゆる播磨の東部の平坦地は日本一「ため池」が多い地域としても有名です。外出すると池がよく目に入ります。そこで地図を見てみると、明石から加古川の辺りにはたくさんの池が点在しているのがよくわかります。


 住まいから1㎞ほど北西に県立明石高校があって、その向こうに「平池」という池があります。住宅街の中ですがけっこう広い。車でよく通る道沿いにあるので親近感があります。
  

 西明石の次の駅が大久保。南に神戸製鋼の工場がありますが、その隣にある「皿池」が明石市でいちばん大きい池なのだそうです。
  
 今では、明姫グリーンロードという国道250号線が真ん中を突っ切っていて、池が二つに分断されています。

 もともと「ため池」は農業用水なのですが、明石市では水道用の貯水池として改修した池もあります。
 西明石の北西にある「野々池」
  
 細長くフラスコのような形なので、見る角度によっては「皿池」より大きく見えます。周囲は遊歩道になっていて、のどかな気分で散歩ができそうです。

 「野々池」のそばにもう一つ水道用の池がありました。「亀池」という池で、これはそんなに大きくなくて「野々池」の5分の1くらいでしょうか。
  

 この二つの水道用の池のあいだには「黒星池」という池があり、ここは親水公園ふうに整備されていて「コサギ」も羽を休めていました。
  



    鷺の眼に播州平野の池の群れ   弁人



 明石市の水道は、この二つの池の水のほか、明石川の水と兵庫県の県水とでまかなっていて、いわゆる「琵琶湖淀川水系」の水には頼っていないのでした。
 「琵琶湖淀川水系」の水は「水都大阪」を担う大切な水ですが、近畿地方の人口の多い地域を流れ、そこからの生活排水の問題もあり、昔から水質についてはいろいろと取り沙汰されてきたところです。まあ「おいしそう」とはとても思えません。

 さて、最初に「平池」という池を紹介しましたが、そのそばの高台に配水塔があります。今まで私の身の回りで、こういう塔の形の施設を見たことはなかったと思います。我が家の水はここから供給されています。
  

 配水塔では、山陽線を下る時に目に入る大久保の先の魚住にある塔がとても大きい。明石市は西に平地が広がっていて、その地域への供給用だと思います。
  

 なにはともあれ、過去に琵琶湖の渇水で近畿圏の水道が心配された時でも、明石では給水制限をしなかったということです。

 とはいうものの、やはり水の少ない土地柄なのでしょうか。多くのスーパーには飲料用水の給水機があります。たまたまでしょうか、こういうものも私は明石に来るまで見た記憶がありませんでした。
 「電子イオン水」と呼ぶお店
  

 この店は「純水」と言っています
  

 私はかなり前からキリンの「アルカリイオン水」を愛飲してきました。明石に来てからも購入して来ましたが、逗子ではボトル90円で買えるのに、明石では100円前後の表示に出合うのはまれで、150円以上のこともあるのです。たいした金額ではないのですが、主婦感覚が身についたのか、5、60円も高いと買う気になりません。そこで年明けから、給水機に「アルカリイオン水」と銘打っているスーパーで調達するようになりました。
      
 なるほど、「AEON」系列の店です。
 カードを作って、最初に3ℓの専用のポリタンを買いました。あとは1日1回無料です。どこの店も同じような形のようです。最近は暑いせいか、一日おきくらいのペースで行かないと足りないくらいです。そのせいで、ほかのスーパーへはあまり行かなくなってしまいました。



    汗拭うひとときの涼イオン水   弁人



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