チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

明石の散歩道「時の道」

2011-06-13 19:38:42 | 明石風物
6月14日(火)

 東経135度、日本標準時の子午線が通る明石の町。そのシンボルが天文科学館の時計塔。
 私の部屋からは歩いて15分ほどですが、最寄り駅は山陽電車の「人丸前駅」になっています。

 明石に来て間もなくの、08年10月7日付け記事にも載せましたが、子午線が駅のホームの上を通っています。
  

 この「人丸前駅」から天文科学館を経て、お城のある明石公園まで「時の道」と称する散歩道があります。

  時計塔の背後の北側の丘に鎮座するのが人丸神社
  
 明石の町には、いろいろな所に日時計がありますが、人丸神社の門の前にも日時計が置かれています。
 ところで、柿本人麻呂を祀っている人丸神社。人麻呂が石見の国から大和へ還る時に明石で詠んだ歌は有名ですが、とにかく歌の聖人を祀っているのですから、菅原道真を祀る天神様と同様、学問文芸の神様として信仰されています。また、人丸を「火止まる」と読んで火難除けの神として、さらに「人生まる」と解して安産の神様にもなっています。

  人丸神社の西隣りのお寺は人麿山月照寺
  
 曹洞宗のお寺ですが、ロマンチックな名前に惹かれます。東に空が広がり、南側の海に向かっても上空の見通しがよいので、お月様がきれいに見えそうです。もともとはこの寺の中に人丸神社があったということで、明治に初めに分離されたようです。

 月照寺の前の、人丸神社の西参道を下っていくと、鳥居の前に湧き水が出ています。

  明石の名水「亀の水」
  
 飲用可となっていて、よく地元の人が容器を持って並んでいたりしますが、小学生の遠足を案内していたガイドさんの話では、念のため一度沸かしたほうが無難とのことでした。

  さらに西へ歩き、坂を上ると本松寺というお寺に
  
 日蓮宗のお寺で、本堂の後ろに宮本武蔵の作と伝えられている枯山水のお庭があります。
 武蔵の作ったと言われるお庭は、明石公園の中や他のお寺にもあるので、武蔵と明石の関わりを含めて別の機会に紹介します。

  本松寺の隣の神社は、これも昔はお寺と一緒だったという妙見社
  

  反対側は神戸大の付属の学校で、春は桜のきれいな道です
  

  お寺や神社だけではありません。明石上の丸教会
  
 十字架と鐘の下に「垂直型日時計」と言われる、影を作るノーモンが棒状になっている壁面専用の日時計があります。


    木陰より見上ぐる針や陽を待ちぬ   弁人


 このあと、大聖寺という日蓮宗のお寺の前を通って、道端の紫陽花やドクダミの花を見ながら歩いて行くと、バス通りに出ます。
  
   

 歩道橋を渡った所にあるのが「明石文化博物館」で、歴史的な通常展示のほか、よく美術展などの特別展が開かれています。

 「時の道」は、さらに明石公園へと続きます。公園南の広場にも出られますが、文化博物館からは、平坦の道のままで明石城の櫓のある眺望のよい場所に行くことができます。


    薫る風時を忘るる散歩道   弁人


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