チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

夏至の前日、鎌倉で「水無月の花」を愛でる

2019-06-22 16:08:30 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
6月22日(土)

 気がつけば「夏至」。
「そうだ、今年はまだ『鎌倉納涼うちわ』を手に入れていなかった。さて、在庫は残っているだろうか」と、夏至の前日の昨日、少々あわてて鎌倉の観光協会へ。

 今年の絵は
  「へちまの花」
  

 毎年、鎌倉ゆかりの画家や漫画家が絵柄を手掛ける「納涼うちわ」で、今年は44本目とか。今年の「へちまの花」は日本画家片桐聖子さんによる絵柄ということです。
 私は、いつ頃から手にするようになったのか、明石にいた頃は買いそびれて残念だったこともありましたが、並べてみると、今回で10本目になっています。

 さて、うちわを手にした後、せっかくなので、鎌倉を歩くことに。

 私の好きなアガパンサス。
  その季節到来の感
  

 暦を見ると、二十四節気の「半夏生」は7月2日になっていて、まだ先ですが、ドクダミ科の「半夏生」は
  すっかり、白く色づいています
  


   潮風の路地に水無月香りけり   弁人


 足を向けたのは、長谷の光則寺。江ノ電を下りて大仏方面へ歩き、長谷寺参道の雑踏を避けて、ひとつ先の道に入りました。
 紫陽花、どちらかというと、丸くポッチャリした西洋アジサイよりガクアジサイのほうが好みなのですが、光則寺にはガクアジサイ愛好家の花が並んでいるということを聞いて来てみました。

 たしかに、とりどりの
  ガクアジサイが
 
  
  

 これはまた、
  なんとも上品な
  

 もちろん、丸いアジサイも咲いていて、これはまた実に鮮やか。八重咲きです。
  「万華鏡」とも
  


 そして、もう一ヶ所。長谷からバスで大仏坂を越えて藤沢の手前の手広へ向かいました。
 手広からバス停ひとつ分歩くと、「鎖大師」というバス停があり、その前にあるのが弘法大師を御本尊とする青蓮寺。実は、このお寺の「リュウゼツラン」が開花したというニュースをテレビで見まして。

 本堂の前に
  スクッと一本
  
  

 下のほうは見事に咲いていますが、上のほうはこれからのようで、バナナの房のように見えます。
 実は、リュウゼツランの花、数十年に一回しか咲かないそうで、咲いた後、実から落とした種に後を託し枯れてしまうそうです。そして、いよいよ咲くとなると、なんと一日に10センチほど幹(花茎)を伸ばすそうで、このリュウゼツランも、4月には2メートルにも満たなかったのに、この二ヶ月で突然4メートル以上の背丈になったそうです。
 きっと、寿命を感じ取るやいなや、種子を残さんとばかり懸命に花を咲かせるのでしょうが、そんな必死さを目の当たりにしてしまうと、なるほど黄色の鮮やかな花といっても、とてもとても、呑気に愛でている場合ではないような気がしてきます。


   生きざまを示す夏かな熱帯花   弁人


 そんな少々重い気分の中、目を横に向けると、リュウゼツランの脇がお庭になっていて、その奥に、いかにも現世を超越したかのような落ち着いたお顔立ちの、聖徳太子像と六地蔵が万緑の中に
  ひっそりと佇んでいました
  


コメント
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