チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

雨続きの10月、野球選手も大変でした

2017-10-28 18:17:37 | スポーツ観戦等
10月28日(土)

 やはり温暖化が進んでいるのでしょうか、今年は10月に入っても半袖で過ごせる日が続き、お天気が良くても「これぞ秋晴れ」という爽やかな日はほとんどありませんでした。
 だいたい秋雨前線なんて、お彼岸が過ぎれば消えてしまうという感じだったのに、今年は今月14日の保育園の運動会の前日あたりから活発になったようで、それ以来お日様が出たのは二回くらい、その間、その前線を我が道とばかり台風が通り抜けたりしました。

 そういえば、15日の甲子園球場でのセリーグCSファーストステージの阪神とDeNAの試合はすごかった。雨の中まるで有明海の干拓の中でボールを追っかけているような状態で、さすがにあれは野球ではありませんでした。
 あの試合、もし途中で打ち切っていればタイガースがファイナルステージに進んでいたわけで、「そのほうがカープにとってはよかったのかも」と思ったりもしますが、タイガースだって侮れなかったわけで、DeNAに4連敗したカープが弱かったということで、済んだ話はやめましょう。

 それにしても不甲斐なかったCSでのカープ。悔やまれる場面を二つ。
 まず三戦目の0-1の試合、石原の併殺打と二回のバント失敗(二回目は併殺というおまけも)に尽きるのですが、二打席目で先発ジョンソンに代打を送るのなら、その前の石原のところでもう一人の捕手会沢に変えるべきでした。
 そして3-4で負けた四戦目。ノーアウト満塁での二者連続代打三振。最初の代打岩本の時、DeNAの二遊間が前進守備を取っていなかった中でゴロも打てなかったわけですから、ここでほぼ万事休すの感じでした。


   神無月達磨になりし緋鯉かな   弁人


 まあ、雨続きの中、地元を離れて勝ち続けたDeNAの選手たちに拍手を送っておきましょう。次なる相手はケタ違いの強さを誇るソフトバンクですが、ここはひとつ、筒香、ロペス、宮崎の強力なクリーンアップで一泡吹かせてほしいと、今夜からの日本シリーズを眺めておくことにします。

 そんなわけで、今年のプロ野球はもう終わってしまったという、やや虚ろな気分なのですが、野球はプロ野球だけではありません。

 24日火曜日。追浜の
  横須賀スタジアム
  

 高校野球の秋の関東大会です。
 去年は日本シリーズと重なっていたので出かけませんでしたが、一昨年は大宮で観戦、明石へ行く前の年は宇都宮まで足を運びました。その大会が今年は神奈川開催、それもサブ会場が近くの追浜ということで楽しみにしていました。

 全15校、二回(シードの東海大相模は一回)勝ってベスト4に入ればセンバツほぼ当確です。ということは三日目の準々決勝の試合が気合が入って見応え十分ということになります。土曜日に開幕して一回戦が二日間。したがって月曜目が準々決勝ということで、23日は是が非でも球場へと予定を立てていました。ところが台風襲来。初めの二日間は全て順延となってしまいました。

 さて、各チームにとって二戦目の準々決勝が重要といっても、一戦目を勝ち抜かなければ二戦目に行けないわけで、それじゃ二日目の一回戦二試合も見ておこうと、24日横須賀スタジアムへ向かったのでした。

 メンバーは違えど、この夏の甲子園優勝校
  花咲徳栄高校の登場(右)
  

 相手は千葉2位の中央学院(左三塁側)。好投手と評判の大谷投手が夏の覇者にどこまで食い下がれるかというところ。
 さすが花咲徳栄、初回から大谷投手を攻略してすかさず2点を先制、このまま行くのかなという感じでしたが、6回に1点差に詰め寄られた後、7回にもピンチを迎え、プロ注目の4番ライトの野村君が救援のマウンドに。しかし、中央学院の上位打線、花咲徳栄にとって頼みの野村君に痛打を浴びせ、見事な集中打で、

 埼玉1位の王者を逆転で退けました。
  「あっぱれ!」
  

 前日に千葉1位の拓大紅陵が負けましたが、東海大相模も強そうだし、健大高崎や作新学院などの強豪もいます。実は、この時点で大会の頂点にまさかこの中央学院が立つとは思いもしませんでした(後述しますが、優勝しました)。重ねて「あっぱれ!」

 第二試合は山梨1位の東海大甲府と茨城2位霞ヶ浦高校の対戦。序盤から打ち合いになるも、東海大甲府の打力のほうがやや強力かと思わせる中9-7でリードして後半に。ただ両チームとも早めの投手交代を余儀なくされて6回から4人目に。その4人目の投手に明暗が分かれ、

 霞ヶ浦、6回に
  目をみはる集中打で大逆転
  

 こんな試合もあるんです。でも、二試合とも追いつ追われつの好勝負で目が離せませんでした。

 さて、いよいよ大会三日目の準々決勝。というところで、またまた雨に見舞われて順延になってしまいました。球児たち、学校で授業を受けているより楽しいかどうか、いずれにしても、センバツ出場をかける緊張感とプレッシャーの中、遠征先のホテル泊もほぼ一週間に。雨が降らなければ、もう決勝戦も終わっている26日、ようやく秋晴れの一日がやって来ました。

 まずは、国学院栃木と
  慶応義塾の対戦
  

 一回戦、2本のホームランで拓大紅陵に勝ったとはいえ、神奈川大会決勝で東海大相模にコールド負けを喫した慶応。対する国学院栃木は県大会で作新学院を敗った栃木1位のチーム。はたして甲子園の切符を手にするのはどちらか。
 1-1で迎えた4回裏慶応の攻撃。一塁に走者を置いて一、二塁間のヒット。ここでライトが三塁への送球を急いだのか、一瞬打球から目を離したようで痛恨の後逸、打者走者も一挙ホームインして3-1に。国学院栃木7回に1点差に詰め寄るも追いつけず、たった一つのエラーに泣く結果となりました。
 慶応にとっては地元神奈川での開催ということで、応援席もとても賑やか。その上六大学野球ばりの洗練された華やかな大応援。そんな光景を目の当たりにした北関東栃木の球児たち、甲子園当確まであと一歩だったのに、都会的な雰囲気にちょっと押されてしまったのかもしれません。

 そして、茨城と群馬の1位同士、
  明秀日立対健大高崎
  

 高崎健康福祉大高校といえば、俊足好打を生かしたスピーディな野球が持ち味で、甲子園でも盗塁また盗塁でスタンドを沸かした今や名門校。対する明秀学園日立はあまり馴染みのない校名ですが、茨城の1位校で初戦で山梨学院を7-3で退けているなかなかの実力校。楽しみな一戦になりそうです。
 情報によると、明秀日立のエース細川君、今年ドラフトでDeNAに入り、今月初めの中日戦でプロ初打席でスリーランホームラン、翌日にも2号ホームランを放ち一躍注目を集めた細川選手の弟とか。お兄ちゃんのほう、カープ戦に出ていないのでよく知りませんでしたが、きっと体格がいいのでしょう、弟の細川君も馬力とスタミナのありそうな身体からキレの良いストレートを投げ込んできます。
 それでも、さすが健大高崎。好投手細川君から小刻みに得点を積み重ねて行くのですが、

 明秀日立、4回に
  打者10人の猛攻で大量点
  

 そんな中、最後まであきらめず1点ずつ詰め寄って行く健大高崎の攻撃もさすがでしたが、一歩二歩及びませんでした。

 以上、この日横須賀スタジアムで勝った慶応義塾と明秀日立、それに保土ヶ谷球場で霞ヶ浦を下した中央学院と作新学院にコールド勝ちした東海大相模が4強となり、センバツほぼ当確となりました。
 もしかすると、地元の利を生かして神奈川二校の決勝戦になるのかとも思いましたが、両校とも昨日の準決勝で敗退。決勝は千葉と茨城の対決になりました。
 その決勝戦、またまた台風の接近により秋雨前線が活発化。時間を早めて今朝9時から始めたそうで、雨の降る前に、前述のとおり、千葉の中央学院が茨城の明秀日立を5-4で下し優勝という報が入りました。
 同じ関東地区とはいえ、勝ち進んだ学校は少々長逗留になってしまいましたが、早く疲れを取ってゆっくりしてほしいものです。


   坂東の球児家路に秋の雨   弁人


 ところで、関東地区からのセンバツの枠は東京と合わせて6校が基本なので、東京が1校か2校かで変わります。それに、中央学院が関東代表として出場する11月の明治神宮大会。ここで優勝した学校の所属地区が1枠増えることになっているので流動的です。
 もし関東地区が5枠とか6枠とかになったとしたら、その時は、国学院栃木か健大高崎か、はたまた霞ヶ浦か。いや、そんな話はやめておきましょう、所詮「捕らぬ狸の皮算用」の詮索なので。


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