チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

鎌倉荏柄天神社の「かっぱ筆塚・絵筆塚」

2017-10-10 10:47:06 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
10月10日(火)

 鎌倉の荏柄天神。もちろん学問の神様菅原道真を祀る天神様ですが、頼朝が幕府を開く前に創建したという歴史あるお社です。

 10月の最初の日曜日に、その荏柄天神で「絵筆塚祭」が行われ、前日の夕方に明かりが入る「マンガ万灯」が面白いということを聞き、7日の土曜日の夕方お参りに行ってみました。

 釣瓶落としの夕暮れ。参道に
  万灯が並んでいます
  

 ふだんあまり漫画本を手に取らないので現代漫画家の名前はほとんど頭に浮かんで来ないのですが、

 さすがにこの方は
  わかりました
  

 万灯を眺めながら階段を上って
  お参り
  

 境内はすっかり日が暮れて、お目当ての筆塚をカメラに収めることができなかったので、日曜日にもう一度出向きました。

 社殿の左奥の小高い所に
  立派な絵筆塚
  

 「これが漫画家の筆塚だね」と、筆塚目当ての方は参拝の後ここへ直行しますが、実は、そこへ向かう階段の手前にあるのが、

 もともとの
  「かっぱ筆塚」です
  

 目立たないので素通りしてしまいそうですが、この石は「かっぱ黄桜」と謳われた清酒のコマーシャルで有名な漫画家清水崑の愛用した絵筆を納めたもので、表面に片足を伸ばし筆を担いでいる河童の絵が彫られています。裏には「かっぱ筆塚」の文字があって、揮毫した川端康成の名前も刻まれていました。

 初めに登場した大きな絵筆塚は、清水崑が亡くなった後、その遺志を継いで横山隆一を中心に作られたブロンズ製のもので、表面にはたくさんの漫画家の手による「かっぱの絵」のレリーフが並んでいます。

 なつかしい。「まっぴら君」の加藤芳郎、
  右は横山隆一の河童
  

 左に園山俊二、そして清水崑の後継者?
  小島功の河童
  

 これは一目瞭然。
  ドラえもんも河童に
  

 このほかにも、手塚治虫はもちろん、やなせたかしや植田まさし等々、かっぱの漫画レリーフを一つひとつ眺めていると時間を忘れてしまいます。 

 境内には、漫画家に似顔絵を描いていただける
  コーナーが
  


   残り蚊の気配払ひてすまし顔   弁人


 ここは天神様ですから、参道に並ぶ万灯の漫画も「合格祈願」を主題にしたものが多くなりますが、二つの筆塚に因み、多くの絵に「かっぱ」が登場することになります。
 以下、いくつか紹介しておきます。

 今年注目を集めた明るい話題は
  藤井君と桐生君ということで
  
  
   

 新たに見つかった「ニホンカワウソ」も
  微笑ましい
  

 こんなブラックユーモアの漫画も。
  笑うしかありませんね
  

 でもやっぱり、
  この二人でしょうか
  
  
    

 このお二人、挑発合戦の応酬のあげく世の中をメチャクチャにしちゃうのかどうか、全くやり切れませんが、ここは風刺画に免じて一笑に付しておくことにしましょうか。
 でも、そんなガキの口げんかの一方に加担して国民に不安感を煽り、それに乗じて憲法を変えようとする我が国のお偉いさん方、「国民の生命と財産を守るため」とか仰っていますが、はたしていったい何を守ろうとしているのか、そんな人たちもガキに見えてしょうがないのですが。


   人の世を眺むる河童秋の風   弁人


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする