チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

寒さしぶとくとも春は春。「三浦の河津桜」

2017-02-15 18:14:34 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
2月15日(水)

 今年の冬将軍、なかなかしぶとい。テレビ画面ではありますが、先日の西日本日本海側の大雪もけっこう大変だったようでびっくりしました。
 明石にいる時、この時期毎年のように、カニを食べに鳥取や香住に行っていましたが、KAZU君が思いっきり雪遊びができたのは一回だけでしたし、2011年にかなりの積雪と聞いて雪見の温泉に出かけた時も、鳥取の積雪は10センチには満たないくらいでしたから。

 おかげさまで、そのぶん南関東は晴天続きですが、立春が過ぎても暖かい日はわずかで、首をすくめがちの毎日。
 それでもやっぱり三浦半島は気候温暖なのでしょう、京浜急行の駅や車内には「三浦の河津桜」の案内が並び、もう満開に近いという情報も。

 「河津桜」といえば南伊豆の河津なのでしょうが、早咲きの桜ということで、近年はいろいろな所でもてはやされているようです。
 たとえば、小田原の奥、松田町の丘の上の公園。黄色い菜の花とのコントラストもさることながら、その向こうに鎮座する富士が背景となっているのも見事でした。

 そして、今回の三浦の河津桜。
 「京浜急行の車窓からのピンクの桜が映えて、行く行く観光名所になっていくらしい」ということを耳にしたのは10年くらい前でしょうか、ここも歴史はそんなに古くはないのです。でも、私が明石に行っている間に木々も年々成長し、宣伝も行き届いたのでしょう、今はけっこうな賑わいとか。

 ということで、春を探しに三浦海岸の駅へ。改札を出ると、

 駅前広場に満開の
  河津桜がお出迎え
  
  

 海へ向かってすぐの所にある
  「南下浦市民センター」
  

 先日、テレビ画面にこの桜がチラッと映っていたのが気になって、お目当ての場所へ行く前に寄ってみました。

 ところで、そのお目当ての場所というのは一つ先の三崎口駅へ向かう線路脇なのですが、もしこの駅に戻って来ないで三崎口まで歩いてしまうとすれば、おそらく向こうの駅のほうが標高が上。だとすれば、そっちから歩いて来たほうがいいかなと、再び電車で、こちらも駅前は河津桜がいっぱいの三崎口駅へ行きました。

 その花の下、
  長い坂道を下りて、
  

 途中、まだ蕾もかたい
  桜並木の下も通ります
  

 正面から冷たい風が吹き上がってきてけっこう寒い。このソメイヨシノらしき桜の木もそうですが、実際はまだまだ冬の風情なのです。そんな寒々しい道なのに、ふと現れる鮮やかなピンク色。

 線路の
  高架下に来ました
  

 歩き始めた三崎口の駅舎は架線の上、ホームから上った階上にあり、その改札口を出て坂道を下りて来ましたが、初め見下ろしていた線路があんなに高い所に見えるということは、ずいぶんと下ってしまったもよう。
 でも、そんなに都合よく下り坂ばかりなんてことはありません。ここからは上り坂で、小鳥の囀りと時折通過する電車の音を耳にしながら歩いて行くと、

 小松ヶ池公園の
  池の上に
  

 左へ行くと池に下りる道。右はそのまま電車を見下ろす陸橋の上に行きます。ということは、線路の勾配がどれほどか知りませんが、ほぼ元の高さまで上ってきたのかもしれません。
 そしてこの陸橋、実は、カメラマンがいっぱいの人気スポットなのです。でもここは吹きっさらしで、電車を待つには少々寒くてつらい。

 我慢した結果の被写体は
  こんな具合です
  
      


   せめぎ合ふ眼下の春と北風と   弁人


 線路端へは白梅も満開の
  小道を下ります
  

 線路の向こうに
  小松ヶ池の畔が見えました
  

 小松ヶ池の桜は10日くらい遅いと聞いていましたが、すでにうっすらと色づいていて、お花見の人の姿も見えました。

 やはり少々寒くても文句は言えませんね。2月の中旬にしてこれだけの春の色なのですから、湘南はまだまだ暖かいほうなのです。ちなみに、明石にいた時のアルバムをひもとくと、KAZU君が通っていた保育園の庭の河津桜は、どんなに早くても3月の初旬、だいたいは10日過ぎくらいにならないと咲き始めてくれなかったことを思い出しました。

 さて、いよいよお目当ての線路端を歩きます。

 頭上に桜。足許は菜の花。そして突然やって来る
  赤い京浜急行
  

 「もう一枚撮ろうかな」と、電車の音に耳をそばだてていると、

 現れたのは、「ブルースカイトレイン」
  600形でした
  


   車窓にも春を映して走り去り   弁人


 
コメント
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