チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

「雨はもうあきあき」 お日様恋しき秋

2016-10-02 08:21:31 | お出かけ・散策
10月2日(日)

 本当にあきれるほど秋空に恵まれない九月でした。

 10日か11日か忘れましたが、「今日は布団を干そう」と、ベランダで残暑の陽射しを浴びて以来、半月ちょっとの間お日様を見ることがなかったような気がします。
 そう、秋分の日にKAZU君とお出かけした日も雨もようの一日でした。


   長雨に金木犀の香も沈み   弁人


 27日の火曜日。かなり蒸し暑くて、残暑ぶり返しの様相でしたが、久しぶりの晴れ間、つい外に出たくなって電車に乗りました。

 高校野球。秋の神奈川県大会の
  決勝です
  

 保土ヶ谷球場での慶応高校対横浜高校戦。両校ともすでに関東大会出場を決めていることもあって、「勝負」という面で熱戦というには今一つでしたが、いやぁ暑かった。
 たまに晴れても爽やかな秋空にはならないのですね。

 その翌日からの二日間も時折小雨が落ちてくるはっきりしない天気でしたが、9月の最終日の30日は秋空が広がるという予報でした。
 「それじゃあ、明日は景色のいい所へ行ってみようかな」と思っていたものの、朝起きてみると、「なんだ、薄曇りか」という具合。

 とりあえず電車に乗って、東京の目黒駅で降りました。「自然教育園」とかに行ったことがなかったので。

 駅から数分、緑の公園に入ろうとすると入場券売り場があって、どうも美術館らしい。
 「知らなかった。公園の中に美術館ができたんだ」と園内に入ると、

  「都立庭園美術館」でした
  

 地図上では、目的の「自然教育園」の緑の中のように思えるのですが、どうも、昔は「白金御料地」だった所のようで、もともと皇室の邸宅だったのを、吉田茂首相時代の公邸、国賓来日時の迎賓館、プリンスホテルの本社にと幾度かの変遷を経て、30数年前から美術館になったとか。
 大人になって仕事に就いてからは素通りするばかりだった目黒周辺、全く知りませんでした。

 本館はアールデコ様式の建造物で、明治末期から昭和にかけて存在した朝香宮家の邸宅跡として重要文化財に指定された由緒ある佇まい。

  大理石の階段を上ると
  

  たしかに重厚で風情ある御殿です
  

  一転して、明るい廊下を通って
  

  新館へ
  

 入った時は「自然教育園」の敷地内だと思っていた上に、「現在、庭園改修中」という案内を見て少々がっかりしていたのですが、ここはやっぱり「自然教育園」ではありませんでした。

 美術館入り口の50メートル先に
  目的の看板が
  

 都会とは思えない鬱蒼とした
  林間の小径
  

 遠慮がちに
  彼岸花
  

 日陰に似合う?
  「イヌショウマ」
  

 つい、「秋晴れには似合わないのかな」と思ってしまう花たちですが、そんなことはありませんよね。

  カリガネソウ
  

  タイアザミ
  


   木の蔭で陽を待ちわびし秋の花   弁人


 つい時間を忘れてしまい、園を出るともう14時近く。空腹の中、

 白金台のおいしそうな
  お蕎麦屋さんに入りました
  


   秋晴れの庭を思ひて鴨せいろ   弁人

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする