10月13日(休)
先週の7日、明石に戻って来ましたが、明石駅のホームに立って明石城に目をやると、
二つの櫓(やぐら)の真ん中に
何か建てているような
明石公園は駅の北にあって、お城の南東、向かって右の櫓を「巽(たつみ)櫓」と言い、左の櫓を南西を意味する「坤(ひつじさる)櫓」と呼びます。その真ん中に天守閣でも?
明石城は江戸時代に入ってから築城されたので、天守の台座までは積まれたものの、天守閣は作られませんでした。その天守台は坤櫓の北西側のそば(左の坤櫓の後方)にあるので、二つの櫓の間に天守閣らしきものを新設するのもおかしな話です。
さっそく翌日
公園に行ってみました
建築現場の足場用のパイプがお城の形に組まれていて、「夜空に浮かぶ光の天守閣」という案内掲示がありました。どうも、パイプにはLEDランプが付けられているみたいです。
案内によると、この三連休に行われている「お城祭り」に合わせて、7日から13日までの一週間だけ点灯されているとのことでした。「歴史的な遺物の中に新しいもの?」と訝しく思っていたので、一時的な仮設物とわかって一安心。
ちょうどこの日は、夕方から皆既月食観望会がある日だったので、
その時に撮りました
もし昼間見た骨組みを知らなかったら、どんなに目をパチクリしたことだったか、きっと呆気にとられてみとれていたと思います。
忽然と天守現る夜長かな 弁人
連休最終日の今日は、大型の台風19号が列島を横断して散々の一日になっていますが、明石では、昨日の日曜日まで雨が降りませんでしたので、「お城祭り」、始めの二日間は、きっとこのイルミネーションのもと、夜まで賑わっていたのでしょう。
というのも、今回の土日、プロ野球のクライマックスシリーズも目が離せなかったこともありましたが、実は、KAZU君一家にとって、とっても大事なイベントが予定されていて、明石公園には行かなかったからです。
毎年、この時期の土日に保育園のある稲爪神社の秋祭りがあります。メインは土曜日の夜の獅子舞と日曜日の夕方に行われる「牛乗り神事」のパレード。
特に「牛乗り神事」は、地元の学齢前の年長児が多く参加する行事で、保育園の園児たちもたくさん登場します。というわけで、今年牛に乗るのはKAZU君の仲良しのお友だちになりました。
ただ、KAZU君は地元大蔵町の住民ではないので、今までは年長さんの活躍を見物するだけだったのですが、今年は年長さんの中に男の子が少なかったのか、天狗さんを怖がる子が多かったのか、なんとまあ、牛を先導する「子ども天狗」の大役を仰せつかったのです。
先頭に本当の天狗さんが歩き、家々の玄関先で依頼があると、掛け声と独特の所作で厄払いをします。その後ろに「子ども天狗」と「牛乗り」が続くのですが、たまに「子ども天狗」にも厄払いの依頼があったりして、その時は、きちんと声を出して厄払いのしぐさをしなければなりません。途中で依頼がなくても、最終的には神社に到着した時に、拝殿前で正式な所作を披露することになります。
6才くらいの子どもでも大舞台になれば緊張するのでしょうが、決まった時以来、無頓着に「カーくん、天狗やで、こうしてな、エイ、エイってやるんやで」と、あっけらかんと言っていました。
一方、大人は「ワクワクドキドキ」。木曜日からは神社での練習も始まりました。そこで、その様子をそっと覗いてみようかなと、金曜日の午後行ってみると、その気配がありません。不審がってうろうろしていたら保育園の先生に発見されてしまい、それを聞いたKAZU君が走ってきました。
「台風来るやろ、天狗さんやらんで。運動会がんばらんとな」
「えっ、ほんと?」
暫しの間、ことばが出ませんでした。
先生のお話によると、超大型の台風接近を受けて、神社総代会で日曜日の行事の中止を正式に決定したとのことでした。
幼児の参加が多いこともあって慎重を期したのでしょう。衣装は京都の祇園祭で使うものを借りると聞いていましたし、地元中学生の吹奏楽もパレードに参加するので、雨で濡れるのを避けたかったのかもしれません。
「もうちょっと様子を見てからでも」と思いましたが、いろいろな事情を考慮して早めに決断したのはいいことなのかもしれず、残念ですが仕方ありません。
ということで、
土曜の獅子舞は予定通りに
吹き飛ばす野分の気配宵祭り 弁人
そして、本当ならワクワクハラハラのはずだった日曜日。台風は速度を落として奄美諸島の辺りを漂っているとか。風も雨も全くその気配すらありません。
結果論はやめましょう、悪いのはすべて台風なのですから。たかが人間たる存在、お天道さまに文句を言えるはずがありません。
救いは、あっけれかんとしたKAZU君。
「おじいちゃん、今日は淡路島行くからな、迎えに来てや。淡路島久しぶりやな」
というご連絡。
カープの試合を見たい気もしましたが、前日の敗戦で第二ステージ進出が難しくなっているので、一日KAZU君と遊ぶことにしました。
いつもの
明石海峡公園
風船に絵を描きました。
「これ、ランドセルやで」
コスモスは
まだ咲き始め
もう、天狗のことは
眼中にありません
そして、一夜明けた今日、楽しみにしていた出雲駅伝が中止になりました。大会史上初めてのことだそうです。
そうなんです、2008年に明石に来て以来、秋祭りのパレードがなかったのも初めてなのです。でも駅伝だって初めてのことならと、あきらめもついた次第です。
あとは、保育園最後の運動会が待っています。今度の土曜日で、今のところ天気は大丈夫そう。
ところで、東京にいるKANA君の運動会は一昨日の土曜日でした。そっちを任せていた妻君がKAZU君の運動会に向けて、明日14日の新幹線に乗る予定だったのですが無理そうです。今回は、途中の名古屋で合流して紀伊半島を一周、熊野三山を巡るプランを立てていたのですが、もちろんこれもお預けとなりました。
台風め今ごろ来たかのろのろと 弁人
先週の7日、明石に戻って来ましたが、明石駅のホームに立って明石城に目をやると、
二つの櫓(やぐら)の真ん中に
何か建てているような
明石公園は駅の北にあって、お城の南東、向かって右の櫓を「巽(たつみ)櫓」と言い、左の櫓を南西を意味する「坤(ひつじさる)櫓」と呼びます。その真ん中に天守閣でも?
明石城は江戸時代に入ってから築城されたので、天守の台座までは積まれたものの、天守閣は作られませんでした。その天守台は坤櫓の北西側のそば(左の坤櫓の後方)にあるので、二つの櫓の間に天守閣らしきものを新設するのもおかしな話です。
さっそく翌日
公園に行ってみました
建築現場の足場用のパイプがお城の形に組まれていて、「夜空に浮かぶ光の天守閣」という案内掲示がありました。どうも、パイプにはLEDランプが付けられているみたいです。
案内によると、この三連休に行われている「お城祭り」に合わせて、7日から13日までの一週間だけ点灯されているとのことでした。「歴史的な遺物の中に新しいもの?」と訝しく思っていたので、一時的な仮設物とわかって一安心。
ちょうどこの日は、夕方から皆既月食観望会がある日だったので、
その時に撮りました
もし昼間見た骨組みを知らなかったら、どんなに目をパチクリしたことだったか、きっと呆気にとられてみとれていたと思います。
忽然と天守現る夜長かな 弁人
連休最終日の今日は、大型の台風19号が列島を横断して散々の一日になっていますが、明石では、昨日の日曜日まで雨が降りませんでしたので、「お城祭り」、始めの二日間は、きっとこのイルミネーションのもと、夜まで賑わっていたのでしょう。
というのも、今回の土日、プロ野球のクライマックスシリーズも目が離せなかったこともありましたが、実は、KAZU君一家にとって、とっても大事なイベントが予定されていて、明石公園には行かなかったからです。
毎年、この時期の土日に保育園のある稲爪神社の秋祭りがあります。メインは土曜日の夜の獅子舞と日曜日の夕方に行われる「牛乗り神事」のパレード。
特に「牛乗り神事」は、地元の学齢前の年長児が多く参加する行事で、保育園の園児たちもたくさん登場します。というわけで、今年牛に乗るのはKAZU君の仲良しのお友だちになりました。
ただ、KAZU君は地元大蔵町の住民ではないので、今までは年長さんの活躍を見物するだけだったのですが、今年は年長さんの中に男の子が少なかったのか、天狗さんを怖がる子が多かったのか、なんとまあ、牛を先導する「子ども天狗」の大役を仰せつかったのです。
先頭に本当の天狗さんが歩き、家々の玄関先で依頼があると、掛け声と独特の所作で厄払いをします。その後ろに「子ども天狗」と「牛乗り」が続くのですが、たまに「子ども天狗」にも厄払いの依頼があったりして、その時は、きちんと声を出して厄払いのしぐさをしなければなりません。途中で依頼がなくても、最終的には神社に到着した時に、拝殿前で正式な所作を披露することになります。
6才くらいの子どもでも大舞台になれば緊張するのでしょうが、決まった時以来、無頓着に「カーくん、天狗やで、こうしてな、エイ、エイってやるんやで」と、あっけらかんと言っていました。
一方、大人は「ワクワクドキドキ」。木曜日からは神社での練習も始まりました。そこで、その様子をそっと覗いてみようかなと、金曜日の午後行ってみると、その気配がありません。不審がってうろうろしていたら保育園の先生に発見されてしまい、それを聞いたKAZU君が走ってきました。
「台風来るやろ、天狗さんやらんで。運動会がんばらんとな」
「えっ、ほんと?」
暫しの間、ことばが出ませんでした。
先生のお話によると、超大型の台風接近を受けて、神社総代会で日曜日の行事の中止を正式に決定したとのことでした。
幼児の参加が多いこともあって慎重を期したのでしょう。衣装は京都の祇園祭で使うものを借りると聞いていましたし、地元中学生の吹奏楽もパレードに参加するので、雨で濡れるのを避けたかったのかもしれません。
「もうちょっと様子を見てからでも」と思いましたが、いろいろな事情を考慮して早めに決断したのはいいことなのかもしれず、残念ですが仕方ありません。
ということで、
土曜の獅子舞は予定通りに
吹き飛ばす野分の気配宵祭り 弁人
そして、本当ならワクワクハラハラのはずだった日曜日。台風は速度を落として奄美諸島の辺りを漂っているとか。風も雨も全くその気配すらありません。
結果論はやめましょう、悪いのはすべて台風なのですから。たかが人間たる存在、お天道さまに文句を言えるはずがありません。
救いは、あっけれかんとしたKAZU君。
「おじいちゃん、今日は淡路島行くからな、迎えに来てや。淡路島久しぶりやな」
というご連絡。
カープの試合を見たい気もしましたが、前日の敗戦で第二ステージ進出が難しくなっているので、一日KAZU君と遊ぶことにしました。
いつもの
明石海峡公園
風船に絵を描きました。
「これ、ランドセルやで」
コスモスは
まだ咲き始め
もう、天狗のことは
眼中にありません
そして、一夜明けた今日、楽しみにしていた出雲駅伝が中止になりました。大会史上初めてのことだそうです。
そうなんです、2008年に明石に来て以来、秋祭りのパレードがなかったのも初めてなのです。でも駅伝だって初めてのことならと、あきらめもついた次第です。
あとは、保育園最後の運動会が待っています。今度の土曜日で、今のところ天気は大丈夫そう。
ところで、東京にいるKANA君の運動会は一昨日の土曜日でした。そっちを任せていた妻君がKAZU君の運動会に向けて、明日14日の新幹線に乗る予定だったのですが無理そうです。今回は、途中の名古屋で合流して紀伊半島を一周、熊野三山を巡るプランを立てていたのですが、もちろんこれもお預けとなりました。
台風め今ごろ来たかのろのろと 弁人