花街の母


実家から持ってきたCD 『 演歌ミリオンヒット 』 ( 1984年/日本コロムビア )

は、文字通り昭和演歌のミリオンヒット曲が14曲も入っている私のお気に入り。

まるごと昭和時代で、私はググッとその世界に引きこまれ聞き惚れるわけです。


1. さざんかの宿 ( 大川栄策 )
2. 矢切の渡し  ( 細川たかし )
3. 大坂しぐれ  ( 都はるみ )
4. 津軽海峡冬景色( 石川さゆり )
5. 北酒場    ( 細川たかし )
6. 北の宿から  ( 都はるみ )
7. 氷雨     ( 村山明生 )
8. ふたりの大坂 ( 都はるみ・宮崎雅 )
9. 鳳仙花    ( 島倉千代子 )
10,裏町酒場   ( 美空ひばり )
11.恋吹雪    ( 大川栄策 )
12.ひとり酒   ( ぴんから兄弟/宮史郎 )
13.花街の母   ( 金田たつえ )
14.哀しい酒   ( 美空ひばり )


どうです?りっぱなラインナップですよね!1984年当時の名作演歌揃いです。

この14曲の名歌のなかでも、私と息子が座布団三枚っ!、合格鐘を鳴らしまくった

のが金田たつえの 『 花街の母 』。

なんといっても歌詞が強烈。2番の歌詞はこうです、



   厚い化粧に 憂いをかくし

   酒で涙を ごまかして

   三味にせかれて つとめる座敷

   あれが子持ちの 芸者だと

   バカにされても 夢がある

   それはお前の 花嫁姿



曲の間にセリフが二度入るんですけど、これも凄い。



   「 女の盛りはアッという間です

    若い娘の時代

    もう私はうば桜 出る幕ないわ

    でも もう少し この花街に

    私を置いてください

    せめて あの娘に

    いい花婿が見つかりますまで 」



一番の歌詞で、彼女のお相手は死んじゃったらしいことが判ります。

母は、若さと華やぎで値が決まる花街っていう環境で長年頑張って、

娘を授かってからは、娘の将来のために苦労を重ね・・・・・。

聴く私達まで あぁどうか幸せになって欲しい、と感情移入できるのです。

金田たつえのこぶしの効いた歌唱も素晴らし!!


ある日曜日 ( 日曜日はとーしゃんが家にいて息子にごはんを作る曜日なのです )

夫と息子はいつものようにラジオで 「 NHK のど自慢 」 を聴きながらお昼を

食べていたところ、この『 花街の母 』 を歌った出場者がいた!と。

残念ながら鐘一つ、で不合格だったけれど、1番2番とセリフ2つまでは歌わせてくれた

みたいで、

「 もう私は うば桜  出る幕ないワ ・・・ ってやってたよ。 」 と言う息子に

ソコは要だ、この曲のキモだ、と爆笑した私でした。

あー、共に聴きたかったなぁのど自慢。





   

















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