桑田乃梨子『888』(スリーエイトとよむ)が最終巻である6巻を出したあとの本誌「コミックバーズ」4月号(2月末発売)に、「スペシャル」として10ページが掲載されたというので、たまに買うこの雑誌をこの際買った。単行本に載った最終回よりも、こちらのほうがよほど終わりらしさがある。--これをラストに置いたほうがずっとしっくりきたろうに、なんでいまごろ本誌に載せる!? 他誌で『ふたごの妖精りるるとるりり』のあと、姉妹編らしき連載が始まっていたので、こういう場合には、たとえ『りるるとるりり』の番外編があとで出ても違和感のない収録先があると思うけど。
とりあえず、くだんの10ページは縮小コピーをかけて6巻にはさんでおくことにしよう。
--「コミックバーズ」はBNも販売しているので、もし、いまごろ知って焦った人も大丈夫、のはず。
でもまあ、上記の場合は、その作家全般にわたって愛読しているので比較的いいほうである。イヤなのは、一部作品のみ集めたい場合に、一部漏れていたり、ぜんぜん別系統のところに入っていたりする場合。
ずばり言えば、加藤知子『天上の愛 地上の恋』で、いくつかある外伝のうち、『楽園』一つが未収録。なまじこれがあるから、終わったあとに白泉社のHP掲示板でもさらに番外編を希望する声が目立っていたのだと思う。正直言うと、私は既にこのコミックスを所持していないのだけど、文庫化でもされたら買うだろう。(後半で乱調をきたしたし、結末に不満もあるけど、愛着はやはりある。) --そのときは完全版(言葉通り、もれなく収録という意味での)にしてくれよ。
そういえば吉田弥生『マジカル・ダイナマイト・ツアー』の文庫は「完全版」と言いながら一つ漏れていた、サッチーvsミッチー話が(これは歴史上の人物パロではないな)。
かわみなみ『シャンペン・シャワー』は、本編終了のあと間もなく描かれた番外編『ダイヤモンド・ガイ』がコミックスに未収録のままで、2002年ワールドカップで文庫化の際に入るかと思っていたら入らず。2006年にようやく実現した。
かわみさんで言えば、HCの『アスタ・マニャーナ』はけっこうとんでもない収録だった。表題作とその前編はいいとして、『ノストラ探偵団』と『ダイダイ青年団』のコミックス漏れが押し込んである。かわみ作品としてこれを最初に手にした読者は困惑したろう。
川崎苑子『りんご日記』はコミックス6巻、あとになって「デラックス版」3巻が出た。もしまた出る機会があれば、『夢の入り口』も一緒にしてほしい。キャラの名前は違うけど、性格や人間関係からして明らかに『りんご日記』の後日譚である。
佐々木倫子『忘却シリーズ』に1作、『ペパミントスパイ』に2作、収録漏れがある。どうして『動物のお医者さん』以外の花ゆめ作品は文庫化されないのか不思議でたまらない。
2013、11、1に付記
『888』の上記の「スペシャル」は、12年に幻冬舎から出た『桑田乃梨子短編集 やみなべ』(A5サイズ)に収録された。
とりあえず、くだんの10ページは縮小コピーをかけて6巻にはさんでおくことにしよう。
--「コミックバーズ」はBNも販売しているので、もし、いまごろ知って焦った人も大丈夫、のはず。
でもまあ、上記の場合は、その作家全般にわたって愛読しているので比較的いいほうである。イヤなのは、一部作品のみ集めたい場合に、一部漏れていたり、ぜんぜん別系統のところに入っていたりする場合。
ずばり言えば、加藤知子『天上の愛 地上の恋』で、いくつかある外伝のうち、『楽園』一つが未収録。なまじこれがあるから、終わったあとに白泉社のHP掲示板でもさらに番外編を希望する声が目立っていたのだと思う。正直言うと、私は既にこのコミックスを所持していないのだけど、文庫化でもされたら買うだろう。(後半で乱調をきたしたし、結末に不満もあるけど、愛着はやはりある。) --そのときは完全版(言葉通り、もれなく収録という意味での)にしてくれよ。
そういえば吉田弥生『マジカル・ダイナマイト・ツアー』の文庫は「完全版」と言いながら一つ漏れていた、サッチーvsミッチー話が(これは歴史上の人物パロではないな)。
かわみなみ『シャンペン・シャワー』は、本編終了のあと間もなく描かれた番外編『ダイヤモンド・ガイ』がコミックスに未収録のままで、2002年ワールドカップで文庫化の際に入るかと思っていたら入らず。2006年にようやく実現した。
かわみさんで言えば、HCの『アスタ・マニャーナ』はけっこうとんでもない収録だった。表題作とその前編はいいとして、『ノストラ探偵団』と『ダイダイ青年団』のコミックス漏れが押し込んである。かわみ作品としてこれを最初に手にした読者は困惑したろう。
川崎苑子『りんご日記』はコミックス6巻、あとになって「デラックス版」3巻が出た。もしまた出る機会があれば、『夢の入り口』も一緒にしてほしい。キャラの名前は違うけど、性格や人間関係からして明らかに『りんご日記』の後日譚である。
佐々木倫子『忘却シリーズ』に1作、『ペパミントスパイ』に2作、収録漏れがある。どうして『動物のお医者さん』以外の花ゆめ作品は文庫化されないのか不思議でたまらない。
2013、11、1に付記
『888』の上記の「スペシャル」は、12年に幻冬舎から出た『桑田乃梨子短編集 やみなべ』(A5サイズ)に収録された。
白泉社であってもなくても、どこでもいいからまとまりの良い形で復刊してもらいたいですよ。ドイツ語訳されてほしいとも思いますが、・・・国際問題になったらどうしよう。
再開は望みませんが、完全収録のバージョンを望みます。 独訳紹介されてほしいとも思います。差し障りありそうだけど。