レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

浮気、予想、違和感

2022-05-06 15:36:35 |   ことばや名前

YouTubeで「スカっと系」動画をよく見ているとはすでに言及した。

 そこで気になることの一つは「浮気」という言葉の使い方である。

 夫の浮気を扱った話で、相手の女が妻に離婚を求めるなどケンカ売ってくるという始まり方はよくある。そういう際、「あなたは旦那と浮気しているということですか」なんてセリフが出てくるけど・・・、「浮気」とは、決まった相手がいることが前提で、それ以外の人によそ見すること、不適切な関係になることのはずではないのか?夫の立場では明らかに浮気であるが、女がフリーであれば、彼女が「浮気」しているというのはおかしいのじゃないか?「浮気女」と「浮気相手の女」は違うだろ?

 

 「不倫」とは本来ならば人倫に反することを指すもので、虐待して子供を死なせるとか、

保険金かけて人殺しするとか、軍隊が民間人に発砲するとか、そういう行為も不倫の範囲のはずであろう。

 私の記憶では、70年代にはまだ「浮気」がふつうの言葉で、「不倫の恋」なんてのはきどった言い方だった。 いわゆる「不倫」ブーム(?)のあたりで「フリン」がものすごくカルい表現になってしまったのだろう。

 深い関係にある二人のうち少なくともどちらかが既婚者(またはそれに近い)である場合、それを「不倫」と称する、これが現在浸透している使い方といってよかろう。

(情けないと思う。セコい!)

 

 既婚者Aと独身者Bがホテルへ行ったというケースで、AもBも「不倫」しているというのはわかる。AはBと浮気している、これもいい。しかし、B(独身)がAと浮気しているというのはへんじゃないか!?

 

 「不倫」と「浮気」の違いについて、検索すればたくさん出てくる、しかし、上記のような私の疑問に答えてくれる説明は見つかっていない。

 

 

 もう一つ。「予想」という言葉の使い方。

 スカっと系でもよくあるが、いま思いつく実例は某まる子に関する話題から。永沢の家の火事は放火なのでは?という話で「あくまでも楽しく予想している都市伝説的な」と言っている。なんで「予想」?すでにあったことなのに「予想」?想像とか推測とか言うべきであろうところでまで「予想」といっているのをたびたび目にする。

 すると、先日『英雄たちの選択』で、ツタンカーメンの回でのこと。黄金を重要視していた理由を「どう予想しますか?」  なんで現代人が古代エジプト人の考えを「予想」するんだよ!? YouTube動画より厳密さが求められ期待されるであろうNHKの教養番組で。

 こういうの、昨今の傾向なのか?

 

 ついでに言えば、「違和感」もな、はっきりと反感、嫌悪感まで感じているレベルなのに「違和感」でひっくるめてしまうことも私は拒否したい。

 

 妊娠「発覚」もやめんか!不義の子や未婚未成年者の困った状況でないならば。

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