レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

吉村朔実の読書エッセイマンガ

2008-06-13 05:37:00 | 
「本の雑誌」に吉村朔実のエッセイマンガが載っているのは知っていたし、その単行本を図書館で借りて読んだこともある。この作家のマンガはほとんど読んだことはないけど(私の購読雑誌に描いていない・特に気乗りするジャンルというわけでないという理由)。 角川文庫に入っているのを見つけたので、『お父さんは時代小説が大好き』『お母さんは「赤毛のアン」が大好き』を買った。ほどほど少女マンガの絵であるし、素直に関心を持つ。書評そのものというよりも、読書とその周辺の雑記という感じで親しみが持てる。
 そういえば(?)、角川文庫からいま出ている『アン』はこの人がカバーイラストだ。
 かつて集英社文庫の漱石のカバーもこの人だったのか。(角川のわたせせいぞうよりだいぶ受け入れられる) 中身も好きで引き受けた仕事だとわかるのはいいかんじだ。(坂田靖子に『吾猫』描いてほしいな)
 『いつも本が入っている。』の章は「外出する時はたいていいつも文庫本を持って出ます」と始まる。  私もだいたいそうだ、少なくとも電車に乗っているレベルの外出ならば。大学との間の時間ならわりにまとまってるし、座れることが多いし。ここで考えてしまうのが進み具合。いまの学期の火曜日は3時間くらい電車に乗っている。そして、本を読むのにかかる時間は一様ではない。字が詰まってるとページのわりに進まないとか、スリルで読むタイプならばどんどん行くとか(または、車内で眠くなることもある)。このまえ3冊も持参していたのに、『それから』だけで意外に時間かかって、この1冊だけでよかったと小さな後悔。
 「私はこれを読みきった!自慢」、私はなんだろうか。退屈だったということならばシュティフターの『晩夏』、でも再挑戦したい気もする。 
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