レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

目>胃?

2011-03-10 09:20:13 | ドイツ
 『ヘタリア』の「日めくりスクールカレンダー」2011は、各国のことわざ・格言がところどころ載っている。10月がドイツ。12載ってるうち、作者私が知っているものが二つ。「ひとは努力する限り迷うものだ」は『ファウスト』(神のセリフ)つまりゲーテ、「ワインと女と歌を好まぬ者は一生バカである」はルター。単語を手掛かりに大独和で見つけたのが二つ、「ベーコンを求めてソーセージを投げる」(エビでタイを釣ろうとする)、「4つの目は2つの目よりもたくさん見える」(三人寄れば文殊の知恵)。探し方によってはもっと辞書で見つかるのかもしれない。
 「目は胃よりも大きい  あまりお腹が減っていなくても、おいしそうなものを見たら食欲が生まれてしまうこと。ドイツ料理があまりおいしそうに見えないのは禁句」 ・・・私もこれにはおおいにツッコミたい。日本料理にこそふさわしい言葉だと思う。
 20年以上まえ、ラジオのドイツ語講座で、日本人女子学生がドイツ人家庭のパーティーでスシを披露する場面で、日本経験のあるそこの息子が「寿司はすばらしい食べ物だよ。なにより美的なんだ」と言っていた。口調もはっきりと耳に残っている。寿司を目にするたびに、なるほどエステーティッシュだよね、と思う。アイスバインにマッシュポテトにザワークラウト、ほぼブラウン系で皿が埋まったドイツ料理も私は好きだけど。もちろんドイツ料理が彩りを無視してるというつもりはないけど。
 あ~ソーセージ食べたい。

 ドイツ料理の話題なので付記。
 先月、読売新聞の「うまい!」(世界各地のささやかな美味いもの紹介)から。
 「かつてドイツ領だった東西プロイセン、シュレージエンなどの郷土料理の店「マーエルヘン」がベルリンにある。ドイツにとって2度の大戦の結果他国領となった「失われた故郷」の味だ。」
 西プロイセン出身の祖母と、東プロイセンに住んでいた母から経営者が味を受け継いだ。
「目玉料理は東プロイセンの中心都市だったケーニヒスベルクの名を冠した「ケーニヒスベルク風肉団子」。牛肉の団子にホワイトソースのかかったもの。「団子に入っているアンチョビが隠し味」
 「以前は同郷人が集まり故郷に思いをはせることもあったが、今は客の3分の2がドイツの「伝統の味」を求める外国人」。
 『ヘタリア』のまえのED『まるかいて地球』のプロイセンバージョンで、「ケーニヒスベルガー・クローセ」は、「レモンの皮とアンチョビを入れるのがミソなんだぜ」と言っているな。
 これも気乗りする。
コメント
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