レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

ちくまの不完全な文庫化?

2010-11-18 05:22:44 | 
 「ちくま文学の森」が文庫化されつつあるとこのまえ書いたけど、図書館で見ると、文庫は10巻なのに元々は15巻であることに気がついた。なぜだ? 今回漏れた5冊ぶんは、次の機会にまわすのか? 「新・ちくま文学の森」もまた同じくらいの量があるぞ。こちらとの区別をどうするんだろう。まぎらわしい題の付け方にはならないでもらいたいものだ。
 いまは、文庫で出た「おかしい話」を再読中。
 ほか、『危険な関係』も借りてある。これを原作とする、さいとうちほ『子爵ヴァルモン』のため。1巻を買ってあってまだ読んでいないけど。もう少し巻がたまってからにしたいし、その前にまた原作を読んでおこう。でもこのマンガの掲載誌「凛花(りんか)」はペースが遅いし、現在、小学館のHPにも載っていないので、休刊したのかもしれない。--中断するなよ。
 付記、今日(19日)本屋で見つけた。季刊(?)だから載ってないのだろうか。
 
 今月下旬の角川文庫で、池上永一『テンペスト』が4巻で完結する。2年前に単行本の上下巻で出たときに読んだけど、文庫で再読。幕末の琉球、美貌と才知に恵まれた少女が男装して宮廷に仕え、国を憂い、恋をし、何度も投獄されながら返り咲いて活躍していく。そのジェットコースターぶりはまるでアンジェリク並みの激しさだ。女装のときに意中の男と出会ってつかのまのデート・・・tって、サファイヤやオスカル以来の伝統~~! これ、舞台にはなってるけど、マンガ化の企画はないのだろうか。向くのは少女マンガだと思う。
 
 
 宮部みゆき&黒鉄ヒロシ『ぱんぷくりん』
 文庫としての新刊。絵本に分類できる内容。いくつかの話が収められている。
 招き猫たちが、腕をあげっぱなしなので肩がこって、みんなで温泉に休養に行って~~という話で、最後にタクシーに乗ってる閻魔大王がなんともおかしくて微笑ましい。

 この際なので、これも貼っておく。集英社文庫のページの連載で、先に「恋する世界文学」を見つけていたが、清水義範のイタリア紀行もあることをあとで知った。本になるのが楽しみである。
「web集英社文庫 連載」
コメント
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