レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

その時歴史はーー

2010-09-05 06:33:08 | 歴史
 書店の歴史の棚で、『その時歴史が動いた』への批判を書いた本をパラ見した。この本以外でも、「その時」の選び方が適切でないとか、到底歴史が動いたとは言えない人物・事件が混じっているとかいう批判は目にする。
 そういったツッコミはさておき(ほんと~に歴史を動かしたか?という検討をいちいちしているとタネがなくなってしまうんだろうし)、雑談をする。
 あの番組では大方が日本もので、私が記憶している西洋ものは、ドイツがナチス関連数回、『第九』誕生、そしてクレオパトラとジャンヌ・ダルク。
 どうせなら、
 カエサルに敗れたポンペイウスはエジプトではない方角へ逃げて、カエサルもそちらへ追っていき、パトラとの出会いは実現しなかった。
 ジャンヌはバンコラン並みの現実主義者で(通じるのかこの比喩?)、神のお告げがあっても幻聴だとしてとりあわなかった。
 その時歴史は動かなかった。
 こんなことを想像する。前者の場合、エジプトはローマとつきあいを保っていく必要があったから、いずれは登場してくる機会があったかもしれないけど。でも、王家の内紛が別の展開になっていれば、アルシノエやプトレマイオス13世が登場人物になったかもしれない。
 後者は、--だったら神や天使はジャンヌ以外をあたってみたかな。でも、あくまでも出陣を拒否するかもしれないし、ノってくるのがうら若い娘でなければ劇的に注目されなかっただろう。

 駒倉葛尾『教師諸君!』は、四コママンガ誌「まんがタイムファミリー」の連載。引用。
「生徒見ると昔の自分を思い出しちゃいますよね あのまま続いてたら・・・とかif物語想像したり」
「たらればとわかっても考えちゃうんですよね
 ヘンリー8世が離婚しなければ世界は今・・・!!」
「そのifは壮大すぎます・・・」

 壮大すぎるIFは楽しい。
 そもそも、ヘンリーの兄アーサーが若死にしないで、妻キャサリン・オブ・アラゴンと睦まじくして後継ぎを無事もうけて子供たちはすくすくと育っていれば。
 
 そういえば、某歴史ムックのHPで「歴史を変えた~~」という投票がかつてあり、「美女」がいちばん盛り上がっていた。(ならば「美男」もやってくれと投書したが実現しなかった) ほかに、「発明家・探検家」、「政治家」。
 「歴史を変えた暗殺」があってもよかったろうに。「書物」とか。「結婚・恋愛」なんてほうが盛り上がるだろうけど。
コメント
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