W杯を観戦はしていないけど、試合結果はいちおう気にしている。
スペインとオランダが決勝戦だということで、日本との縁はどちらも古い国だなとか、かつての支配・被支配国だなとか(ま、多くの国ではなんらかの過去の絡みがあるけど)。
学部4年のとき、それまでの単位のとり方を間違えていたことから、思いがけずたくさんの講義をとらなければならず、その際選んだ中にスペイン史があった。実のところ、内容じたいをあまり覚えていない。ただ、イントロで、スペインという国はヨーロッパの中で様々なことを真っ先に行ってきた国であること、外へエネルギーが向くときと内へ閉じるときの差が激しく、それによってマドリッドはヨーロッパ一治安の悪い都市になったり良い都市になったりする、という指摘があったことが印象に残っている。いまはどちらなんだろうか。
私の知識においては、スペインの歴史といえば、イスラム、レコンキスタ、イサベル女王、ファナ、ハプスブルクの乗っ取りと衰退(末期になるとほんとにいかにも弱そうな顔になってくる・・・)、『カルロス4世とその家族』、・・・・・・といったありがちなところ。南米での侵略とか、アルマダとか。
サッカーでスペインチームを「無敵艦隊」と呼ぶならば、破るのはイングランドでなければならないのだろうに、と突っ込んだ歴史好きはあちこちにいることだろう。(なにゆえあのへんの歴史を扱った少女マンガは3つもあるのだろう、海戦なんてむしろ少年マンガ向きでないのか?)
スペインとオランダといって、ドイツ文学に詳しいならば『エグモント』、『ドン・カルロス』を連想しなければならない。史実とは遠いけど。特に後者、フェリペ2世の敵役イメージ(でも、ベテランが渋くキメるべき役なのでそれなりに重要だと思う)を広めてしまったので、スペイン史をやる人にとってシラーはけしからん奴だときいたことがある。単純に年齢のことだけ言っても、戯曲では、若い恋人たちを引き裂いた老王のようだが、実際にはフェリペが3度目の妃(14歳)を迎えた時、まだ32歳である。おまけにドン・カルロスはかなり不出来(容姿も健康も頭も性格も)なので、マトモな大人のフェリペのほうがずっとよい相手だったはず。
物語の世界で、スコットランドのメアリとイングランドのエリザベスだと前者が悲劇のヒロインとなってエリザベスが割りをくってしまうが、イングランドとスペインではフェリペが損をしている感じが否めない。
予言タコ「パウル君」は、スペイン優勝をお告げしたそうである。
どちらが勝っても私は気楽に良かったねと思うだろう。
ドイツ、3位決定戦勝利おめでとう。
スペインとオランダが決勝戦だということで、日本との縁はどちらも古い国だなとか、かつての支配・被支配国だなとか(ま、多くの国ではなんらかの過去の絡みがあるけど)。
学部4年のとき、それまでの単位のとり方を間違えていたことから、思いがけずたくさんの講義をとらなければならず、その際選んだ中にスペイン史があった。実のところ、内容じたいをあまり覚えていない。ただ、イントロで、スペインという国はヨーロッパの中で様々なことを真っ先に行ってきた国であること、外へエネルギーが向くときと内へ閉じるときの差が激しく、それによってマドリッドはヨーロッパ一治安の悪い都市になったり良い都市になったりする、という指摘があったことが印象に残っている。いまはどちらなんだろうか。
私の知識においては、スペインの歴史といえば、イスラム、レコンキスタ、イサベル女王、ファナ、ハプスブルクの乗っ取りと衰退(末期になるとほんとにいかにも弱そうな顔になってくる・・・)、『カルロス4世とその家族』、・・・・・・といったありがちなところ。南米での侵略とか、アルマダとか。
サッカーでスペインチームを「無敵艦隊」と呼ぶならば、破るのはイングランドでなければならないのだろうに、と突っ込んだ歴史好きはあちこちにいることだろう。(なにゆえあのへんの歴史を扱った少女マンガは3つもあるのだろう、海戦なんてむしろ少年マンガ向きでないのか?)
スペインとオランダといって、ドイツ文学に詳しいならば『エグモント』、『ドン・カルロス』を連想しなければならない。史実とは遠いけど。特に後者、フェリペ2世の敵役イメージ(でも、ベテランが渋くキメるべき役なのでそれなりに重要だと思う)を広めてしまったので、スペイン史をやる人にとってシラーはけしからん奴だときいたことがある。単純に年齢のことだけ言っても、戯曲では、若い恋人たちを引き裂いた老王のようだが、実際にはフェリペが3度目の妃(14歳)を迎えた時、まだ32歳である。おまけにドン・カルロスはかなり不出来(容姿も健康も頭も性格も)なので、マトモな大人のフェリペのほうがずっとよい相手だったはず。
物語の世界で、スコットランドのメアリとイングランドのエリザベスだと前者が悲劇のヒロインとなってエリザベスが割りをくってしまうが、イングランドとスペインではフェリペが損をしている感じが否めない。
予言タコ「パウル君」は、スペイン優勝をお告げしたそうである。
どちらが勝っても私は気楽に良かったねと思うだろう。
ドイツ、3位決定戦勝利おめでとう。