レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

夏の文庫フェア開始

2010-07-03 15:08:01 | 
 携帯ストラップなんかいらんわ!とか、パンダが可愛くないとか言っても、本屋にずらっと並んでいるとやはり楽しくなってくる。
 新潮文庫の、特に「名作」はあらかた読んでいるが、未読で読んでみようかと思うのは『仮面の告白』、これは確かこれまでなかった。『あすなろ物語』が落ちてるのは気に入らんな。
 去年に引き続き『風が強く吹いている』が入っている。三浦しをん作品の中で最も明朗で多数派向けなので妥当なセンだと思う。
 角川、ハッケン君のスペシャルカバー、絵じたいは必ずしも悪くないけど、内容とのつりあいともっと考えてもらいたかった。イメージモデルに対しても悪意はないが、一般論として、タレントの起用を私は好かない。映画化されてその出演者というようなつながりがあるわけでもないのに。
 集英社文庫もスペシャルカバーあり。こちらのハチのほうが、内容との関連性という点では角川よりもましだと思う。人気漫画家によるカバーはわりにオーソドックスに見える。
 この100冊のうちでいちばん面白いとお勧めするならば、スウェーデンのミステリー『氷姫』、去年出た本で、当ブログでも言及した。

 次に外出したときに、何冊か買ってこよう。ストラップはいらんけど。

 ところで、文春文庫のカバー見返しにあった三角マークが先月新刊のぶんからなくなっている。かつての企画の名残がそのままになっており、長いこと無意味なものだったが、去年これの5枚で応募できる企画(作家たちが選んだ品があたる)があった。さて、あれは効果があったのだろうか? もしまたプレゼント企画があるならば、帯に応募件をつければいいと判断したのだろうか。見返しの端っこといえど本を切り取れない神経質な人はいるので、そういう人にとっては帯のほうがいいだろう。しかし、帯だとはずされることがあるし、中古だとダメだ。私は三角マーク切ることは気にならないので、新潮文庫や講談社文庫のほうがありがたい。
コメント
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