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松島基地航空祭2024 観覧記録

2024年09月03日 | Weblog
今年も行ってきました!松島基地航空祭の観覧記録で~す。

 昨年は利用した駐車場が松島基地から2.5kmと遠かったので、今年は基地まで1.3kmで100台のスペースがある第9駐車場JAいしのまき矢本支店)にねらいを定めて自宅を5時30分に出発!

 で、第9駐車場に着いたのは6時20分でしたが… え!?100台あるスペースがすでに満車で入れません。駐車場開放時間が6時00分だったので大丈夫だろうと思ったのですが甘かったようです。

 幸い、200mほど北にある第2駐車場東松島市矢本保険相談センター)に駐車できたので良かったのですが、ここもほぼ満車状態で50台ある駐車スペースで空いていたのは2台分だけでした。

 ここから歩いて今年は若松門から基地内へ入場しますがこれにはわけがあります。若松門から入場するとRWA15エンド(風向が北西の時に離発着する副滑走路)のタキシングウエイを通って基地内へと進みますが、このタキシングウエイ沿いが航空祭では滑走路に一番近い撮影ポイントとなります。

 ただし、ブルーインパルスの飛行を見るには展示基準点を正面から見る基地内中央がベストですが、F-2B機動飛行やF-16デモチーム(今年は来ないけど…)の飛行を見るにはオススメの場所です。

 さて、撮影ホームベースを確保できたのでオープニングフライトまで基地内展示航空機の見学です。今年は、U-125A、UH-60J、F-15、C-130H、EC-1、US-2 の展示が予定されていましたがUS-2は来なかったようです。

U-125A 救難捜索機、オープニングフライト機


UH-60J 救難救助機、こちらもオープニングフライト機です。


F-15Jイーグル( 第203飛行隊 創隊60周年 記念塗装機)

 今年の展示機の目玉はコチラ↑ スペマのF-15J第203飛行隊 創隊60周年 記念塗装機)です。展示飛行を予定しているので背中にマーキングされている赤いちゃんちゃんこを着た還暦ヒグマが見えるか要注目です。

C-130H


EC-1電子戦訓練機 入間基地より飛来

 そして、今年の展示機の大目玉はこのEC-1電子戦訓練機です。EC-1は通称カモノハシと呼ばれている電子戦訓練機で入間基地(航空戦術教導団電子作戦群)に1機のみ配備されている超レア機です。今年度中に退役が予定されているので入間基地以外でも展示してほしい!という航空ファンのリクエストにお答えした形での飛来ですね~。ありがたいことです。(別アングルフォト→photo1 photo2 photo3 photo4 photo5 photo6 photo7 photo8 photo9

 さて、そろそろオープニングフライトの時間なのでホームベースに戻って待機です。


 おー、9時ぴったりに最初のオープニングフライト機 UH-60Jがやって来ました! が~、この侵入経路は…撮影ポイントの真上通過コースです! これじゃぁ~、機体の下面しか見えないぞ~

 …の懸念どおり、UH-60Jも、U-125Aも、F-2Bも、つまらな~い写真になってしまいました。トホホ…ま、それだけ滑走路に近いということで次のF-2B機動飛行に期待しましょう!(←ポジティブシンキング)
T-4(ブルーインパルス)のオープニングフライトはキャンセルになったようですね。

 オープニングフライト直後の9時10分(ジャストタイム!)に海側からF-2Bの2機編隊が侵入してきました。F-2B機動飛行の始まりです!今回は詳細レポート(解説イラストボード付き)でお送りしますよ~。

F-2B機動飛行(午前の部
1.ハイレートクライム&270°ターン
2.コンバット・ブレイク


3.スローフライト

4.ファンブレイク&720°ターン

*「スローフライト」&「ファンブレイク&720°ターン」の動画はこちら↓

5.ハイ・スピード&クライム
6.ナイフ・エッヂ
7.オーバーヘッド720°ターン(コックピット拡大photo


8.RWA33 T&G(タッチ&ゴー)

ギュイーンとフルパワー急上昇!(コックピット拡大photo

9.仙石線ブレイク
 以上がF-2B機動飛行(午前の部)でした~。いや~気合いの入った機動飛行でしたね~。タッチ&ゴーを目の前で見られたのは鳥肌もんでした。満足満足…

 さあ、次はブルーインパルスの訓練飛行です。このような天気なのでアクロは無しだと思いますが、ホームベースの松島基地で見るブルーは格別です。しかも午前と午後の2回も飛行が見られるのは松島基地航空祭だけですからね~、ワクワク…


9時32分に離陸したブルーインパルス6機が会場正面から侵入してきました!


1.デルタ・ダーティー・ローパス


2.リーダーズ・ベネフィット・ローパス


3.ポイント・スター・ローパス


4.スワン・ローパス


5.グランドクロ・スローパス


6.エシュロン・ローパス


7.ピラミッド・ローパス


8.ツリー・ダーティー・ローパス


9.フェニックス・ダーティー・ローパス


10.ダブルライン・ローパス


 終わってみれば、今回の航過飛行はダブルライン・ローパスを含む全10課目のパーフェクト・バージョンでした~。ダブルライン・ローパスは初見でしたが高速で通過するダブルライン・ブルーは思いのほか迫力があってプチ感動でした。

 さて、ブルーインパルスのあとはU-125A 救難捜索機とUH-60J 救難救助機による救難訓練飛行です。上空周回して要救助ポイントを確認したU-125Aが放出した救難物資は見事にターゲットエリアにピンポイントで着地! その正確さは予想以上で超ビックリでした。

 要救助者をリフトアップするUH-60J

微動だにしないホバリングの安定性はこれまた想像以上で
その操縦技術の高さに驚きました。(photo

 さあ次は、F-35の展示飛行です。さきほどスペマのF-15はこのあとの展示飛行に向けてテイクオフしていきましたが、F-35は三沢基地からの飛来なので到着を待ちます。

 お、見えました!海側から2機編隊でアプローチしてきました。F-35の展示飛行は11時00分からですが、ファーストショットの撮影時刻は10時59分47秒でした。なんという正確さでしょう!オドロキ~

 高めの飛行高度と曇天の逆光でステルスグレーのF-35Aを撮影するにはキビシイ条件でした。

 撮影時は気付きませんでしたが、2機編隊の1機は第301飛行隊 50周年 記念塗装機でした。

 301飛行隊マークのマフラーをしたカエルくんがビッグなカエルくんになっています。

 ノーズギア・カバーにも 50th Anniversaryの文字がマーキングされているようです。

 マーキングの詳細は9月8日の三沢基地FESで確かめることにしましょう。

 F-35AのあとはF-15J(第203飛行隊 創隊60周年 記念塗装機)の展示飛行です。

 還暦ヒグマも見せてくれましたよ~。
 

 アフターバーナーON! F-15の爆音はF-35Aに負けず劣らずのナイス・サウンドですね。

 以上で展示飛行の午前の部は終了で~す。午後に備えて食料調達と昨年見学できなかったB格納庫(救難隊・管制隊・気象隊装備品展示)に行ってみることにしましょう。

 B格納庫にはU-125A 救難捜索機が展示されてありました。U-125Aは戦地での捜索救難を想定しているので、あえて視認性が低い青色塗装が施されているとのことです。それは知らなかったぞ~。

 気象隊装備品コーナーには「携帯型気象観測装置(TACMET-R)」なるものが展示されていました。これがあればピンポイントで気象情報が分かるわけですね。自衛隊活動と気象は直結してますからね~。


 さて午後の展示飛行はF-2B機動飛行とブルーインパルス曲技飛行ですが、午前中はりきって撮影しすぎたためイチデジのメモリーカード残量とスマホのバッテリー残量が少なくなってしまいました。(^^ゞ

 …ということで最小限のフォトギャラリーとなっています。まずは F-2B機動飛行(午後の部)からご覧くださ~い。午後の機動飛行は2機編隊×2の4機構成でした。

F-2B機動飛行(午後の部)

 こちらは青空を背景に撮影できた唯一の写真です。航空祭中に雨が降らなかったのは奇跡的!

 メモリーカード残量とスマホバッテリー温存のためF-2B機動飛行(午後の部)photoは以上です!

 さあ、いよいよ次はブルーインパルスの曲技飛行です!…とは言っても天気は変わっていないので午前と同じ航過飛行になってしまうのは、いたしかたないことです。

 しか~し、航過飛行では脚とフラップを下ろしたままのダーティー・ローパスと脚を格納したハイスピード・ローパスの2種類があるので同じ課目でもその違いを楽しむことができます。

 とくに、ダーティー・ローパスは着陸灯をキラキラと輝かせながら太いスモークを曳いて低速で通過して行くので曇天の日はとてもキレイに見えますよ~。

  ブルーインパルス曲技飛行フォトギャラリー
1.デルタ・ローパス


2.グランドクロス・ダーティー・ローパス

*ここでお隣さんの航空無線レシーバーから興味深い交信内容が…
・地上管制「シーリング7000になりました」→参照
・1番機隊長「(5番機のZEEKさんに向けて)ジーク、ファンブレイクから入れる?」
・5番機「ウエザーチェックします」
・5番機「え~、ベース7000、滑走のベース2500ぐらいのが8分の3、たまたま開いているぐらいなイメージ」
・1番機隊長「了解、3~4区分だったら行けそう、ファンブレイクから入るよー」
このあと「ここからアクロに切り替えます」の場内アナウンスが流れて観客から大拍手!


3.ファン・ブレイク


4.フォー・ポイント・ロール


5.チェンジ・オーバーターン


6.インバーテッド&コンティニュアルス・ロール


7.レベル・オープナー

8.インバーテッド・ロール

9.スロー・ロール


10.レター・エイト


11.ハーフ・スロー・ロール


12.トレイル・トゥ・ダイヤモンド・ロール


13.オポジット・コンティニュアス・ロール


14.フォー・シップ・インバート


15.オリジナル・レベル・キューピッド

 φ(.. ) ミニ解説:ハートを大空に描く課目「キューピッド」には、ハートをほぼ垂直に描く{キューピッド(矢の貫き有り)」とハートを斜めに描く「スラント・キューピッド(矢の貫き有り)」とハートを水平に描く「オリジナル・レベル・キューピッド(矢の貫き無し)」の3種類がある。今回は雲が低いので水平バージョンでした。

16.シングル・クローバーリーフ・ターン

 φ(.. ) ミニ解説:1~4番機が旋回しながらトレイル隊形→ダイヤモンド隊形→アローヘッド隊形へと移行していくシングル・クローバーリーフ・ターンは全区分の課目の中で唯一、アローヘッド隊形が見られるマニア垂涎の課目。

17.シックスカード・ライン・ローパス

 φ(.. ) ミニ解説:トランプのファイブカードを模した隊形はあるが、このシックスカード隊形は見たことがない。超レア!
 この直前に1番機隊長の「オポジットトライアングル、ダブルロールバック、サクラはスキップ」のコールに対して「ダブルロールバックは雲に入るかも…」の交信があってキャンセルになったので、次の課目のボントンロールへのつなぎとして行った隊形なのかもしれない。


18.ボントン・ロール

 φ(.. ) ミニ解説:ボントン・ロールはデルタ隊形の6機がスモークオフと同時に右ロールを実施して会場を抜けていく課目で、6機の息の合ったロール機動が見どころの人気課目である。今回の撮影ポイントはたまたま1番機の直下だったため120m上空という至近距離(しかも真上で!)6機がロールする瞬間を見ることができた。その迫力と美しさには度肝を抜かれてしばし立ち尽くすほどであった。ほれぼれ~、

19タック・クロスⅡ


20.ローリング・コンバット・ピッチ


21.コーク・スクリュー

 以上が本日のブルーインパルス曲技飛行の全課目でした~。

 今回の曲技飛行は雲底の高さが2500m程度という中で天候に合わせて課目を変更しながら21課目もアクロを実施できたのは毎日訓練を行っているホームベース基地ならではのことですね。期待どおりのすばらしいアクロでした~。

 さ~て、次は9月8日の三沢基地AIR FEST です。Misawa Air BaseのホームページにはF-22、A-10 のデモフライトを行う予定とあります。天気が心配ですがF-22、A-10のフライトはぜひ見たいですね。

*松島基地航空祭2024:入場者数(30,640人)

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