晴れ時々スターウォッチング

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C/2011L4 パンスターズ彗星

2013年01月01日 | 「見たい天体現象」
新年あけましておめでとうございます。

いつも、このブログを見てくださっているみなさん、ありがとうございます。
今年もたま~にアップしていきますので、本年もよろしくお願いします。

さて、「2013年見たい天体現象」第2弾はパンスターズ彗星(2011L4)です。

すでに天文雑誌等で3月に見える肉眼彗星として紹介されていますが、
観測用メモとしてデータと見え方をまとめておきましょう。

*絶対等級1.5等、近日点距離0.302AU(3月10日)、3月中旬ごろの地球接近距離1.1AU

上記の絶対等級を見ると彗星本体の大きさとしては大型と言えます。(参考:ハレー彗星、絶対等級5等級、18km×8km×8km ヘール・ボップ彗星、絶対等級-2等級、直径40km)

パンスターズ彗星は、大型の彗星のためかなり明るくなりそうな感じがしますが、オールトの雲から初めて降りてくる彗星のため、それほど明るくはならないのでは…、という予想も出されています。

近日点通過時の彗星の明るさは、計算上では-6等に届くとの予報もありますが、個人的には最大で0等級~-1等級程度、コホーテク彗星のような見え方をするのでは…、と思っています。(根拠はありませ~ん。なんとなくです)

こちらは3月13日(水)18時30分頃のパンスターズ彗星

西の空で月齢1.6の二日月とランデブーする様子が見られます。

この時の高度は5°ですが、日没15分後には茜色の空で二日月が見えますので
18時頃(高度10°)から探してみると彗星の頭部が見えるかもしれません。要チェックです。

こちらは3月14日(木)18時35分の様子です。

予想される尾の長さは7.6°(実長0.2AUの時)、高度は前日とほぼ同じです。

こちらは3月15日(金)18時35分の様子

尾の長さ7°は、実際の空で見るとすご~く短く感じるかもしれません。

しか~し、画角的にはf100m位のレンズではみ出すくらいの大きさなので
ほうき星としては超ド級の彗星です。ぜひ写真におさめたいところですが
平日のこの時間は、ちょっときびしいかも~、撮影は土日かな?