9月10日もISSが仙台上空を好条件で通過します。
18時16分、仰角76°、直距離354km、予報光度-4.1等級とほぼ最高の
条件ですが、JAXAのホームページではこの通過は紹介されていません。
その理由は通過時刻です。18時16分という時刻は日没のわずか20分後であり
空は青く、まだ星は見えない状態です。
しか~し、外国のサイトでは「Visible Pass」として紹介しています。
さ~て、この通過は見えるのでしょうか、それとも見えないのでしょうか。
ここで日没20分後の空というのはどのような状態なのか考えてみましょう。
はじめに薄明について整理してみましょう。薄明は3段階に分類されています。
□常用薄明(市民薄明)太陽高度(0°~-6°)
「-6°で手元が暗くなり新聞が読めなくなる。星はまだ見えない」
□航海薄明 太陽高度(-6°~-12°)
「夕方は-6°で恒星が見え始める。-12°で水平線や地平線が見えなくなる。」
□天文薄明 太陽高度(-12°~-18°)
「-18°で薄明が終了し6等星が見え始める。ここから夜空。」
さて、今回の通過はどの薄明なのでしょう?
Visible Pass情報を見るとelevation Of Sun -5°とあるので
常用薄明中であることが分かります。
ISSの最大光度は-4.1等級です。金星の最大光度の時は昼間でも
眼視で見えるのですから、今回の通過は見えるということになります。
では、どのように見えるのか? で、観測してみました。
常用薄明中のISS観測レポート
使用機器:Nikon7×50
空の状態:晴れ、天頂付近に広い薄雲あり
見える星:南東の空、高度16°のところに-2.8等級の木星が見える。
備考:大気減光があるため木星の実光度は-2.1等級
高度30°付近でISSを発見、眼視ではまだ見えず。
高度50°付近で眼視確認
天頂付近で薄雲に入る。見かけ上の明るさは木星と同じ(推測-2.1等級)
双眼鏡で天頂通過を観測。雲の厚さで光度が変化する。最大光度は不明。
そのときです!
おお~! 双眼鏡の視野にもう一つの移動光点が見えます。
南南東から北北西に向かって移動する小さな光点がISSに向かっていきます。
ふひゃ~、軌道が交差する!なんじゃこりゃ~、迎撃ミサイルかそれともUFOか?
針で突いたような点像の白色光点がISSよりやや遅い速度で移動しています。
ISSより高い軌道を飛行している人工衛星のようです。ほひょ~、掩蔽だ~。
白色光点は見かけ上、ISSの鼻先を見事に横切っていきました。ふぅ~。
しばらく白色光点を追いかけましたが、まもなく雲で見えなくなりました。
結論:常用薄明中のISSは十分見えることが分かりました。
アメリカでは日没前にISSが見えたという報告もあります。
ISSの太陽電池パドルは常に回転しているのでフレアを予測することは
できませんが、もしISSフレアが起きたら昼間でもはっきり見えることでしょう。
ISSと掩蔽しそうになった人工衛星を調べたのですが、その時間に
あのコースを飛行する衛星はありませんでした。極軌道だったので
軍事衛星の可能性が高いと思われます。
18時16分、仰角76°、直距離354km、予報光度-4.1等級とほぼ最高の
条件ですが、JAXAのホームページではこの通過は紹介されていません。
その理由は通過時刻です。18時16分という時刻は日没のわずか20分後であり
空は青く、まだ星は見えない状態です。
しか~し、外国のサイトでは「Visible Pass」として紹介しています。
さ~て、この通過は見えるのでしょうか、それとも見えないのでしょうか。
ここで日没20分後の空というのはどのような状態なのか考えてみましょう。
はじめに薄明について整理してみましょう。薄明は3段階に分類されています。
□常用薄明(市民薄明)太陽高度(0°~-6°)
「-6°で手元が暗くなり新聞が読めなくなる。星はまだ見えない」
□航海薄明 太陽高度(-6°~-12°)
「夕方は-6°で恒星が見え始める。-12°で水平線や地平線が見えなくなる。」
□天文薄明 太陽高度(-12°~-18°)
「-18°で薄明が終了し6等星が見え始める。ここから夜空。」
さて、今回の通過はどの薄明なのでしょう?
Visible Pass情報を見るとelevation Of Sun -5°とあるので
常用薄明中であることが分かります。
ISSの最大光度は-4.1等級です。金星の最大光度の時は昼間でも
眼視で見えるのですから、今回の通過は見えるということになります。
では、どのように見えるのか? で、観測してみました。
常用薄明中のISS観測レポート
使用機器:Nikon7×50
空の状態:晴れ、天頂付近に広い薄雲あり
見える星:南東の空、高度16°のところに-2.8等級の木星が見える。
備考:大気減光があるため木星の実光度は-2.1等級
高度30°付近でISSを発見、眼視ではまだ見えず。
高度50°付近で眼視確認
天頂付近で薄雲に入る。見かけ上の明るさは木星と同じ(推測-2.1等級)
双眼鏡で天頂通過を観測。雲の厚さで光度が変化する。最大光度は不明。
そのときです!
おお~! 双眼鏡の視野にもう一つの移動光点が見えます。
南南東から北北西に向かって移動する小さな光点がISSに向かっていきます。
ふひゃ~、軌道が交差する!なんじゃこりゃ~、迎撃ミサイルかそれともUFOか?
針で突いたような点像の白色光点がISSよりやや遅い速度で移動しています。
ISSより高い軌道を飛行している人工衛星のようです。ほひょ~、掩蔽だ~。
白色光点は見かけ上、ISSの鼻先を見事に横切っていきました。ふぅ~。
しばらく白色光点を追いかけましたが、まもなく雲で見えなくなりました。
結論:常用薄明中のISSは十分見えることが分かりました。
アメリカでは日没前にISSが見えたという報告もあります。
ISSの太陽電池パドルは常に回転しているのでフレアを予測することは
できませんが、もしISSフレアが起きたら昼間でもはっきり見えることでしょう。
ISSと掩蔽しそうになった人工衛星を調べたのですが、その時間に
あのコースを飛行する衛星はありませんでした。極軌道だったので
軍事衛星の可能性が高いと思われます。