晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

Watch Out for Solar Sail Flares

2011年02月02日 | 宇宙開発
NanoSail-Dの撮影報告がSpaceWeather.comに寄せられているようです。(

私も見たいなあ~、写真に撮りたいな~、と思っているあなたに朗報です。
science@NASAにNanoSail-Dを見るためのコツが載っていました。
さあ、皆さんもアメージングな瞬間の目撃者となりましょう!

「Watch Out for Solar Sail Flares 」February 1, 2011

穏やかで静かな夜。遠方の飛行機が地平線で静かに瞬く時、頭上では
幾千もの星が音もなくきらめいている。まったく音のない世界…、
針を落とした音も聞こえるのでは、と思えるほどの静かな夜。

ふと見上げた空を横切る一筋の光、目をこらさないと見えないほどの
わずかな光が数秒後には、まるで超新星のごとく明るくなり、
全天のどの星よりも明るい光を放つ星となる。

その瞬間、足元に自分の影ができていることに気づく人はいないだろう、
だが、静寂を破ったのは自分の歓声だということに誰もが気づくことだろう。

「こんなことが実際に起きることはあるのでしょうか?」

「ありますよ! もしあなたが外にいるとき、頭上をNanoSail-Dが飛んだら
本当にこのような体験ができるかもしれません。」ディーン・アルホーンは言います。
「太陽光がソーラーセイルの帆に反射したとき、このような現象が実際に起こると
私たちは考えています。」

すでに多くの人がイリジウムフレアを見ています。そのいくつかは昼間の空でも
目撃されています。NanoSail-Dはイリジウムフレアよりも明るくなる可能性があります。

「NanoSail-Dの帆はイリジウム・アンテナの6倍の面積があります・」アルは指摘します。
「さらに、NanoSail-Dはイリジウム・サテライトより低い軌道を航行しています。」
これが意味するところは、イリジウムよりはるかに明るいフラッシュが起きる可能性がある
ということです。

最良の条件の時、NanoSail-Dは理論上、金星の100倍の明るさになると考えられます。
(等級では2.5~5等級の増加となる)このことから街明かりのある都市でもはっきり
見えるだろうと予想されています。

「しかし、フレアが起きる前はかなり暗いと考えられます。」衛星追跡スペシャリストのテッドは
言います。

「多分双眼鏡を使っても見えないでしょう。もちろんフレアの最中は肉眼で見えます。それは
このNanoSail-Dの形状の特異性にあります。エッジ・オンの時はかすかな光しか放ちません。
フェイス・オンの時はどの星にも負けない輝きを見せるはずです。」

多くのウエブサイトでNanoSail-Dのフライバイ予報を見ることが出来ます。これらのサイトでは
いつNanoSail-Dが頭上を飛ぶかを教えてくれますが、いつフレアが起きるかは教えてくれ
ません。

なぜなら、NanoSail-Dがいつ輝きを増すかは予測不可能だからです。

観察者は公表されているスターチャート()を活用してください。星図で予測された位置を
7x50の双眼鏡で見ることで可能性が高まります。

意外に思うかもしれませんが、もっとも明るいフレアはNanoSail-Dが地平線の
近くにあるときに起きるかもしれません。

Vesa Vauhkonen さん撮影 Rautalampi, Finland Jan. 30, 2011

もっともミッションが開始されたばかりの現在では空のどの位置にあってもフレアが
起きる可能性があります。

しかしミッションの後半になるとエアロダイナミクス効果で帆は洋上を航海する帆船
のように進行方向を向くことが予想されます。そうなると地平線に近い位置でフレアが
起きる可能性が高くなります。

「本当に見ることは出来るのでしょうか?」

「可能性はあります。予報をチェックして外に出て空を見上げてください。」アルは言います。
「あなたは大声で叫ぶ価値がある〈何か〉を見ることができるかもしれません。」