晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

地上にやってきた星

2007年05月10日 | 隕石・小惑星
夜空を横切る流れ星。
その光は空気との摩擦による発光現象。

大気が無い月面上ではおそらく流れ星をみることは
不可能だろう。どんな小さな流星も発光することなく
隕石となって月面に到達しているはずだ。

地球上に落ちた隕石が発見されることは稀である。
摩擦に耐えて形を残したまま地表に届いたとしても、
その多くは人知れず海底へと沈んでいるはずである。
地球の表面の70%は海なのだから‥

しかしこれまで数多くの隕石が発見されている。
いったい地球上にはどれだけの隕石が降っているのだろう。
そしてその隕石にはさまざまな種類がある。
その多様性に人類の創造をはるかに超えた宇宙が見えてくる。

「ガオ隕石」 1960.3.5  アフリカ・ブルキナファソに落下

タイプHの普通コンドライト隕石 これらの多くは太陽系ができた45億年前に形成されたものである。

「火星起源隕石」  1998.5.1  リビアのサハラ砂漠で発見される

これは火星を起源とする隕石。形成された年代が1.8億年前とごく最近である。岩石の中に含まれている気体成分が火星探査機が分析した火星大気と同じだったことから火星起源と確認されている。はねとびのほぼ100円ショップで塚地さんが購入したものと同じ隕石である。

「マーチソン隕石」 1969.9.28 オーストラリアのビクトリアに落下

マーチソン隕石はアミノ酸などの有機物が初めて確認された隕石である。地球が誕生したときは高温の火の玉だったため、いつ地上にアミノ酸が形成されたのか謎となっているが、その答えがこの隕石にあると考えられている。

日本で隕石が発見されるのはごく稀ですが、過去の記録を見ると
定期的に落ちているようです。その間隔は意外にも短く4~5年です。
2003年の広島隕石を最後に日本では隕石が発見されていませんので
そろそろ日本に落ちてくるかもしれませんね。