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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

西の空で接近中の木星と土星

2020年11月04日 | 木星
日没後、月出の時間に間に合うように西の空が見える所へ出かけました。

目的は、星見ではありません。ムーンボウ(月光虹)です。

ムーンボウは満月の日に現れる夜の虹ですが、出現頻度はかなり低いので
めったに見ることはできません。

夕方のローカル番組で仙台で大きな虹が見られたと報道していたので、今日
の月齢(18.7)なら条件さえそろえば出現するかも…と思って出かけたので
すが、結局見ることはできませんでした。

西の空が曇っていて小雨が降っていることを期待したのですが、空はきれいに
晴れ上がり、接近中の木星と土星がお迎えしてくれました。


奥羽山脈を越えてくる冬型の季節風がもう少し強まれば、時雨模様になって
ムーンボウが見える条件になるのですが、季節風の吹き出しが弱かったようです。


虹は空気中の水滴をプリズムとして空に七色のアーチを描きます。寒くなって
空気中の水分が氷晶になると空に虹は現れなくなるので、時期的にはラスト
チャンスだったのですがね~。


7日は立冬です。例年より遅れていた紅葉前線がようやくふもとまで降りてきました。


木星と土星は12月21日に大接近します。接近距離は角度にして6分(1分は1°の60分の1)です。
人間の眼の分解能は視力1の人で1分と言われているので木星と土星は分離して見えそうですが、
輝度の差があるので(木星、-2.0等 土星、0.6等)一つの星にしか見えないかもしれませんね。

最も近づくのは12月21日ですが翌日の22日もほぼ同じ角距離(7分)なのでチャンスは2日間
あります。晴れたらウオッチングしてみることにしましょう。