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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

10月31日の火星

2020年11月05日 | 火星
10月31日に撮影した火星の画像処理がやっと終わりました。ふう~。


10月31日21時の天気図を見ると仙台は高気圧中心のやや西側という
絶好のタイミングだったようですが…

撮影時の気流は10月26日ほどの好気流ではありませんでした。

火星が南中するころには改善されることを期待して撮影を開始しましたが、
最後まで同じような気流で、劇的によくなることもありませんでした。残念~。



撮影前半の21時22分から22時21分までの自転の様子はこんな感じ


下記写真は21時22分~21時39までに撮影した7imageをDe-rotationした画像。
中央時刻21時29分、CM=204.3° 視直径=20.13"、マグニチュード-2.16等級。


キムメリア人の海とシレーンの海が正面に見えます。 
北極フードの下の円形部分はエリシウム山(標高16,000m)です。



こちらは22時07分から22時21分までに撮影した8画像をDe-rotationしたもの
中央時刻は22時12分、CM=214.6°


ヘラス平原方面(左側)に朝霧が見えます。その南側には局所的に発生している
濃い霧のようなものが見えます。地形性の霧なのでしょうか?



南中後の23時07分から24時07分までの自転の様子


中央時刻23時35分、CM=234.8° 8image De-rotation


チュレニーの海に続く大シルチスが少し見えています。朝霧に覆われているようですね。

今回の撮影は焦点距離を延ばすために延長筒を装着しています。これにより
焦点距離は5900mm(F29)から6400mm(F30)になりましたが、特に大きく写る
ようになったわけでもなく、言われないとわからないレベルですね。

11月に入って視直径が20秒を切りましたが、まだ19秒もあるわけですから、
まだしばらくは撮影できそうです。問題は冬の気流になりつつあることですが
windyの予報では11月12日ごろに好気流がやってきそうです。このまま予報が
変わらないといいのですが…。