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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

月齢4.7(地球照)

2010年12月10日 | 
日没後、西の空に五日月が見えました。月齢は4.7です。

12.10 18:48:21 BORG60n Powermate2× D90 ISO400 1/60

五日月ですが、まだ地球照がきれいに見えています。

12.10 18:49:58 BORG60n Powermate2× D90 ISO1600 1sec

この時間、アトラス・クレーターが夜明け直後のようです。

18:48:21 BORG60n Powermate2× ISO400 1/60(トリミング)

月面で見る夜明けはどのように見えるのだろう?一度見てみたいな~、
でも無理だよな~、と思いのあなた!実は簡単に見ることが出来ます!

プラネタリウムソフト・ステラナビゲーターで場所の設定を月にすると、月面から
見た夜空を簡単に再現することができるので~す。

では、早速場所を…

アトラス・クレーターに設定してみましょう。

「アトラスの夜明け」

ほひょ、月は空気がないので朝日が昇ってきても星が見えて
いるんですね~。金星は午前中の明星となるわけですね。

さて、地球はどこに見えるのでしょう?

ありました!南西の空、かに座としし座の間で輝いています。

アトラスの北緯は約48度なので、低い位置に地球が見えています。

その地球…、アップにすると地球照と同じ形をしています。

ところで地球照が見えるのはいつまでなのでしょう?
そして、写真に写るのはいつまでなのでしょうか。

これは、おもしろい課題ですね。デジカメは感度が高い
ので輝面比が0.5を越えても写りそうですね。

機会を見て地球照の限界を調べてみることにしましょう。

Alpine Valley

2010年10月19日 | 
さて、今日の月面撮影で使うフィルターは
BAADERのIR-Pass-Filter(685nm)です。

このフィルターは685nm未満の波長をカットして、
685nm以上の赤外波長のみを通過させるものです。

そうすると何が良いのか?

赤外のような長波長はシーイングの影響を受けにくいので
これを使うと月面や惑星をシャープに写すことができます。

外国のサイトを見るとこのフィルターを使ったきれいな写真が
たくさん紹介されています。

このようなフィルターはAstoronomik社でも出しています。
そちらは透過波長が742nm以上と807nm以上の2種類です。

上記の2種類は透過波長が可視域波長を越えていますので
覗いても濃いサングラスのように何も見えないはずです。

BAADERのIR-Pass-Filter(685nm)は赤色光(620nm-750nm)の
685nm以上を通すので、覗くと世の中が赤黒く見えます。

では、さっそく撮影です。雲が多くなってきました。急ぎましょう。

ToUcamのカメラは黒白モードにします。
さて、今日の撮影目標はアルプス谷の蛇行谷です。

アルプス谷はアルプス山脈の中にある月名所のひとつです。

*2009年6月1日に撮影(月齢8.0)

このアルプス谷には中央に蛇行谷があるのですが、これは
30cm以上の望遠鏡を使って、しかもシーイングの良い日でないと
見ることのできない、とてもチャレンジングな月面地形です。

実際、私はまだ見たことがありません(笑)

さて、写るでしょうか?早速、撮影&レジスタックスしてみましょう。

「Alpine Valley」

2010.10.18 21:57 SE200N HC-12mm ToUcam B/W
Baader IR-PASS-Flter 685nm 1/25 30sec

写真は上が南になっています。う~む、蛇行谷は写っていない
ようですね。では、さらに強処理をかけてみましょう。

コントラストをかなり強調してみました。

う~ん、残念!写っていないようです。

こちらは月面軌道上から撮影した蛇行谷

ほほう、さすが探査機です。くっきり写っています。

今回の撮影は月齢が10.7だったので月齢は8~9の方がよいのかも
しれません。今日は蛇行谷の中に影ができていないように見えます。

それと、気流が木星撮影時よりかなり悪くなったことも敗因の一つ
です。次回のチャンスを待ちましょう。

おまけのカッシーニ

2010.10.18 21:56 SE200N HC-12mm ToUcam B/W
Baader IR-PASS-Flter 685nm 1/25 30sec

このあと急にドン曇りとなったためハートレイ彗星はまたしても
撮影できませんでした。どーも天気が安定しません。

クレーター「アサダ」

2010年09月26日 | 
クレーター「アサダ」は「危機の海」と「静かの海」
の間にある直径12kmの小さなクレーターです。

その小ささから欠け際にある時でないと、見ることも
写真に撮ることも難しいクレーターです。

月齢4と月齢17が観察に適した月齢ですが、月齢4は
月没の時刻が早いため写真撮影はかなり難しくなります。

よって、チャンスは月齢17の月ということになります。

クレーター「アサダ」の位置を確認しましょう。

2010.9.26 0:11:36 SE200N NIKON D90 ISO200 1/3200

場所は「静の海」のへりの部分、山際にあります。

上記写真をトリミング

では、ここでカメラをToUcam ProⅡにチェンジして拡大撮影
に挑戦です。今日はシーイングが最悪ですが頑張りましょう。

シャッタースピードは1/100 露出時間は60秒、フレームレートは15です。
う~む、予想をはるかに下回るシーイングです。巨大地震が
起きているように見えます。

ふう、何とか撮影することが出来ました。

これが、クレーター「アサダ」です。

2010.9.25 23:22 SE200N ToUcamProⅡ 1/100 60sec

麻田剛立は日本近代天文学の先駆者、江戸時代に活躍した
天文学者です。1778年に日本で最古と言われる月面観測図を
描いた人として知られています。

その時の望遠鏡は当時ではめずらしい鏡仕立ての望遠鏡、
反射望遠鏡だったそうです。

幼少の頃から神童と呼ばれた麻田剛立のエピソードは
その才能ぶりを良く表しています。

5歳の時、縁側に座って床板にうつる軒先の影を見て
その移動から、太陽が動いていることを発見して、

さらに影は太陽の反対側に出来ること、影が生き物の
ように動いていくことを発見し、竹の棒を立てて1日中
観察したそうです。

2~3日後、縁側に入り込む軒先の影が短くなっている
ことに気づき、1年間観察して「太陽は1年中同じところ
をまわっているのではない」ことを発見したそうです。

これらのエピソードだけでも驚きですが、麻田剛立の歩んだ
人生を見ると、その天才ぶりもさることながら、これほどまで
に天文に情熱を注いだ剛立の生き方に感動を覚えました。

麻田剛立の人生については、くもん出版から出ている
「月のえくぼ(クレーター)を見た男 麻田剛立」で
読むことができます。

600倍で見た月

2010年08月07日 | 
ふひゃ~、気流の良い時の月がこんなにきれいだったとは…

驚きです。月がピッタリ静止しています。今まで見てきた月とは
全く違います。なんときれいなことでしょう。小さなクレーターが
くっきり、しかもシャープに見えます。宇宙船の窓から月を見ると
こんな風に見えるのでは、と思わせる解像度です。

現在の倍率は200倍です。今日の気流ではもっと倍率を上げても
大丈夫でしょう。ということで、PH5mmのアイピースにチェンジです。
これで、倍率は600倍です。30cmの望遠鏡でも過剰倍率です。

ふひゃ!驚きです。像がクリアです。揺らぎが全くなくシャープです。
架台はドブなので月面が日周運動で静かに移動していきます。
その様子は、まるで月面上空を周回する宇宙船から見ているようです。

600倍で見るということは、計算上、月面上空633kmから見ていること
になります。まさに宇宙船から見た月面、といった感じでした。

どの場所もきれいでしたが下記の4地点が特に印象的でした。

シュレーター谷はちょうど画面いっぱいに広がって、いい感じに
見えました。欠け際なのでアリスタルコスの中は真っ暗に、ヘロドトスの中は
明るく見えていました。

彗星がぶつかった跡では、と言われているライナーガンマも
はっきり見えました。オタマジャクシのシッポのように見える
部分の途中にあるクレーターがくっきり見えたのが印象的でした。

Photographer/Claude Navarro Telescope:C14 + Barlow

ガッセンディはちょうど夜明けのようで、クレーターの中に
ギザギザの影が映っていて、これぞ荒涼とした月世界!
と言った感じに見えました。

ガッセンディに隣接している湿りの海は、谷の宝庫と
言われているところですが、まず目に跳び込んできたのは
湿りの海にある小クレーターです。なめらかな泥に小さな鉄球
を落としたかのようなクレーターは美しいのひと言に尽きます。

それに負けないほど美しかったのは西の端にあるドッペルマイヤー谷です。
そのドッペルマイヤー谷の北部に十字の形が見えました。

Rükl Zone 58

クレーターのように見える丸いところの中に
ドッペルマイヤー谷と直交するように小さな谷が見えます。
幅は何キロくらいでしょうか?今日見える谷の中では限界に
近いものです。

写真は撮っていませんが「Rükl MAP」にその場所が
あったので記録として載せておきましょう。

「Rükl MAP」は下図のようなインデックスがあって
月面の様子を調べるときにとても重宝します。

Rükl-based Index to the-Moon Wiki→MAP

いや~、気流の良いときに見る月は美しいですね~。
時の経つのも忘れて見入ってしまいました。気づくと
空はいつの間にか明るくなり、空に見えているのは
月と木星だけでした。
夏場の好気流、惑星はもちろんですが月面散歩も捨てがたいですね。

月齢12.0

2010年06月24日 | 
今日は天気予報通り、梅雨の晴れ間が広がりました。

気温は27℃を超えて夏日となりましたが、湿度が45%
前後と低かったため、さわやかな一日となりました。

湿度が低いので、日没前からきれいな月が見えていました。

2010.6.24 18:55:27 BORG60 D50ISO200 1/500(トリミング)

空は見事な快晴!と言いたいところですが、薄雲が発生して
います。ここ数日、日没後に曇る傾向があるので油断なりません。

夕食後、外を見ると案の定、雲が出てきました。早めに撮影しましょう。

2010.6.24 20:24:52 BORG60 D50ISO200 1/640(トリミング)

月面上の今日の夜明けはライナーγ(彗星がぶつかった跡らしきもの)
付近のようです。アリスタルコスが白く輝いて見えます。

模様をはっきりさせるために露出を抑えた写真はこちら

2010.6.24 20:24:05 BORG60 D50ISO200 1/1250(トリミング)

今日の写真はすべて色補正なしのオリジナル画像です。
さて、ISS通過時間が近づいてきました。通過は20時58分頃ですが、
北西方向から雲が近づいています。条件はあまり良くないようです。

では、そろそろISS撮影の準備をしましょう。結果は次回のブログで…、

月齢11.0

2010年06月23日 | 
今宵は雲が厚く、月の撮影は無理ですね~、
と思っていたら、22時過ぎにほっこりと月が見えました。

昨日より雲は厚いようですが、撮影してみましょう。

2010.6.23 22:53:23 BORG60 D50ISO400 1/320(トリミング)

う~む、やはりシャープさに欠ける写真ですね。今日の天気では
しかたありません。欠け際がよく見えるように色補正をしてみましょう。

ふむふむ、欠け際が少しだけ見やすくなりました。

今日の月面上の夜明けは、ケプラーではなくアリスタルコスのようです。

仙台では明日から土曜日まで梅雨の晴れ間が続くようです。
好天が続けば26日の部分月食が見られるかもしれませんね。

明日は久々にISSが好条件で縦断していきます。

気流が良ければ解像度の高い写真が撮れるかもしれません。
天気がよいときは、梅雨の晴れ間の拡大撮影に挑戦してみることにしましょう。

月齢10.0

2010年06月22日 | 
暑い暑い、仙台では今日も25℃を越えて夏日となりました。
しか~し、天気はすっきりせず、一日中薄雲が広がっていました。

今日は月見も無理だな~、と思いながら外を見ると…
おっと、薄雲を通して月が見えます。昨日と違って赤い月です。

2010.6.22 19:37:51 BORG60 D50ISO800 1/320(トリミング)

ちょいと色補正をして本来の色(というよりは好みの色)にしてみましょう。

おお、月の模様がはっきりしてきました。今日は虹の入り江に
朝日が差し込んでいるようです。

昨日はコペルニクスが夜明けでした。

こちらは色補正なしのオール天然カラーです。

さて、明日の月齢は11.0です。月面上の夜明けはどこでしょう。
ケプラーあたりでしょうか? 晴れたら撮影してみることにしましょう。

月齢9.0

2010年06月21日 | 
今日は夏至。昼の時間が1年間で一番長い日です。

夕方、雲間から月齢9.0の月がきれいに見えました。

2010.6.21 18:30:50 BORG60 D50 ISO200 1/1000

夏至を過ぎた明日からは昼の時間が少しずつ短くなりますが、日没時刻は
7月上旬まで、ほぼ変わらず推移します。仙台では19時05分頃です。

はて?それでは昼の長さが変わらないのでは?…、と思えますが
日の出時刻が毎日遅くなるので昼の時間は確実に短くなります。

仙台での日の出時刻
6月21日 4時11分
6月22日 4時12分
6月26日 4時13分
6月29日 4時14分
7月 1日 4時15分
7月 3日 4時16分 
7月 5日 4時17分

日没時刻は変わらないのに、日の出時刻は2週間で6分も遅くなります。

さて、外は暗くなってきましたが、月がきれいに見えています。

2010.6.21 19:05:20 BORG60 D50 ISO200 1/500

梅雨の晴れ間は気流が落ち着いているので、透明度さえ良ければ
とてもきれいな月が見られます。梅雨の晴れ間の月見もなかなかですね。

月齢1未満の月撮影ミッション!

2010年04月15日 | 
2010年4月14日の新月時刻は21時29分…、

ということは4月15日の日没直後は月齢1未満の
月が見られることになります。これは究極の二日月です。

日没直後の月齢は0.9…、はたして肉眼で見える
のだろうか? 撮影はできるのだろうか?

で、チャレンジしてみました。

場所は以前月齢1.3の月を撮影した、西の空が
とにかく広い、とある星見ポイントです。→月齢1.3

本日のミッションはかなりの難易度です。
日没15分後の月高度は僅かに6.5°、30分後は3.9°です。
月齢0.9の月は日没何分後に見え始めるのか?そのデータはありません。

天気はあまり良くありませんが、高気圧が近づいているので
晴れることを期待して出かけましょう。

星見ポイントに着きました。日没30分前です。セッティングを急ぎましょう。
ピントあわせをかねて、沈む夕日を撮影…

2010.4.15 18:05:26 SE200N 直焦点 D90 ISO200 1/640

かなり雲があります。月齢0.9はたぶん眼視で見つけるのは難しい
ので、恒星→金星でアライメントをとって、自動導入をしましょう。

といっても恒星が見えないので四苦八苦…、結局あきらめました。

日没15分後…、雲がじゃまして金星が見えません。

日没30分後、やっと金星が見えました。しかし、月は見えず…、
双眼鏡で探すも、全く見えず…、水星も見つかりません。

2010.4.15 18:46:52 f52mm F5.6 D50 ISO200 1/4

そろそろ月が沈む時刻です。水星が見えました。

2010.4.15 18:55:44 f56mm F5.6 D50 ISO800 1/3

結局、月齢0.9の月は見えませんでした。やはり無理なのかなぁ、
この時の気温はたったの3℃…、ダウンを着てもブルブルでした。

ミッションとしては失敗でしたが十分楽しめた撮影会でした。

~帰宅後~

とりあえず、デジカメの写真をパソコンに保存しながら
画像を確認していると…、ほひょ? わわわ! あちゃ~!
なんと、ほそ~い月が写っていました。気づかなかった~。

月齢0.9の細い月

2010.4.15 18:46:58 f100mm F6.0 D50 ISO800 1/4

トリミング画像

おわかりでしょうか、中央のやや上に細い月が写っています。

しかも、20cm直焦点で写したラストショットに偶然入っていました。
左上に写っているのはまぎれもなく月齢0.9の月です。

2010.4.15 18:51:14 SE200N 直焦点 D90 ISO800 1/6

トリミング画像

ピントが甘く、しかも強風でぶれていますが、位置さえ確認できれば
確実に撮影できたはずです。残念! この時の月高度は2.7°でした。

月齢1未満の月撮影ミッションは今後も継続です。次のチャンスを待ちましょう。

三日月(月齢2.2)

2010年02月16日 | 
昨日の2月15日は月齢1.2の月を撮影できる日だったのですが
天気は一日中曇り…、撮影はできませんでした。

今日も一日中曇っていましたが夕方になって
雲の切れ間から三日月が見えました。

2010.2.16 17:45 BORG60 D90 ISO640 1/20 (固定撮影)

今日の三日月は月齢2.2です。

2010.2.16 17:49 BORG60 D90 ISO640 1/40 (固定撮影)トリミング

このあとすぐに曇ってしまい三日月は見えなくなってしまいました。
どーも、天気がすっきりしませんね~。