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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

きりん座流星群 観望記録(5/24)

2023年05月25日 | ☆星見隊
5/24はみごとな快星になったのできりん座流星群の観望に行ってきました~。

 きりん座群は突発的に出現するまぼろしの流星群ですが今年は日本時間の21時40分と22時07分に1903年と1909年に放出されたダストトレイルとの接近予報がでている注目流星群です。

 この予報が当たればまぼろしのきりん座群を日本で初めて見ることのできる千載一遇のチャンスとなるのですが、はたして出現するのでしょうか? 期待が高まります。ワクワク…

 今回の観望地は泉ケ岳スキー場の大駐車場です。泉ケ岳といっても仙台市中心部から車で30分の場所なのでソラノクラサはそれなりです。自宅よりはいいけど…といった程度ですね。

 試し撮りで撮った北の空はこんな感じでした。

2023/5/24 20h22m07s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO2500 f24mm F3.2 10sec

 さて、本日の撮影計画ですが、きりん座流星群は6~7等の暗い流星が多いようなので感度をISO3200まで上げて露出30秒で連続撮影します。この露出では背景がかなり明るくなりますが暗い流星を捉えるためには見た目は度外視です。

 撮影は21時20分から始めました。この時間は飛行機と人工衛星がたくさん通過していきます。本日の薄明終了時刻は20時38分です。

2023/5/24 21h20m00s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO3200 f24mm F3.2 30sec

 う~む、静かな夜です。星が流れる気配がまったくありません。こちらは1903年放出ダストトレイルとの接近遭遇予報時刻の21時40分の画像ですが流星は一つも写っていません。写野の外でも見渡した限りでは一つも見えませんでした。(photo

2023/5/24 21h40m24s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO3200 f24mm F3.2 30sec

 いやな予感です。きりん座群はおろか散在流星もただの一つも流れていません。時間だけが静かに過ぎて、西の空で賑やかに輝いていた月や金星たちもだいぶ低くなりました。

 こちらはもう一つの接近遭遇時刻22時07分頃の画像です。流れ星らしきものはまったく写っていません。眼視でもまったく見えませんでした。

 ふ~む、まぼろしのきりん座群は、結局まぼろしで終わってしまうようですね…。

2023/5/24 22h07m32s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO3200 f24mm F3.2 30sec

 気温が6度まで下がり耐寒的に限界なのでここでやむなく切り上げることにしました。せっかくなので適正露出で記録写真を撮って帰りましょう。それにしても寒すぎます…。

 はじめは連続写真と同じ構図で…

2023/5/24 22h08m57s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO3200 f24mm F3.2 15sec


 次は北斗七星とこぐま座の間にあるきりん座を中心として…

2023/5/24 22h09m21s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO3200 f24mm F3.2 15sec

 最後に、地上の木々を写して星景写真風に写して、以上で終了で~す。

2023/5/24 22h11m03s D810A NIKON VR24-70mm f/2.8 ISO3200 f24mm F3.2 15sec

 で、ここからは家に帰ってからの出来事です。まったりとしながらどっかに間違って写ってないかな~と撮影した画像を眺めていたところ… ワオ! 最後のラストフォトに明るい流星らしきものが写っています! なんじゃこりゃ~! まぼろしのきりん座流星群か~?(photo) 


 さっそく画像に星図を入れて確かめてみました。きりん座群の放射点はキリンの長~い首のほぼ中間にあります。流れ星をたどると首の中間付近の放射点と一致するように見えますが…どうでしょう?

 確信は持てませんがまぼろしのきりん座群を捉えた写真かも…です。残念ながら肉眼で見ることはできませんでしたが、ラストフォトに写り込んでいたことは超ミラクルです~。(photo

 きりん座群は流星群の中でも極めてゆっくり流れる「ふわっと流星群」なのでいつかこの目で見てみたい流星です。いつの日になるか分かりませんが、次回のきりん座流星群との遭遇を楽しみに待つことにしましょう。


こと座流星群 撮影記録

2023年04月30日 | ☆星見隊
 4月24日のISSウオッチング時にATOMcam2がこと座流星群を捉えたことから、ひょっとしたらほかにも流星が捉えられているのでは?…と思ってATOMcam2の記録データを確認してみると、

 なんと、クラウド上にモーションキャプチャーで捉えた流星が2個、SDカード上には37秒間の間に2つの流星が流れている様子が記録されていました~。

 こちらは4月23日01時16分33秒に流れたこと座群です。

 で、上記の動画はクラウド上にモーションキャプチャーで記録されたものなので12秒間しか記録されていませんが、この流星の27秒前に散在流星が流れていてその様子がSDカード上に記録されていました。

 4月23日1時16分に流れた2つの流星(散在流星とこと座群)

 この動画には1時16分06秒に散在流星が1個、その27秒後の01時16分33秒にこと座群が1個流れる様子が写っています。

 このほかにはクラウド上に4月24日01時38分37秒に流れたこと座群が記録されていました。

 4月24日01時38分37秒に流れたこと座群


 そのほかにATOMcam2 が捉えた動画として、ISSウオッチングの直後に捉えた4月24日03時50分58秒の流星があるので、合計で4個のこと座群を捉えたことになります。(スマホ上での目撃を入れると5個)

 4月24日3時50分58秒に出現したこと座群流星

 これまで、光害が強い自宅庭でATOMcam2 が流れ星を捉えたことはなかったのですが(チェック漏れはあるとは思いますが)今回複数の流れ星を捉えたことは驚きに値します。

 その理由としては、2022年12月8日のブログ「見たい天体現象・突発出現が期待される流星群」で「こと座群は月明かりの影響がないので早朝には出現数が増加する(空の条件次第ではHR=20になる)予報がでている」と紹介したように空が暗かったことが今回の記録の多さに繋がったと考えられます。

 ATOMcam2 の動画は解像度が悪くてざらつきがかなりありますが、感度が高いこととなにより実際の流星の様子(こと座群は高速流星)が分かるので、これもありだなと思いました。

 光害の強い自宅庭でATOMcam2を使いこなすにはまだまだ未知な部分がたくさんありますが、これを機にいろいろ試してみようと思ってま~す。


みどり色に見える星のナゾ!?

2022年07月29日 | ☆星見隊
 てんびん座のβ星「ズベン・エスカマリ」は全天で
唯一、肉眼でみどり色に見える星と言われていますが、

 科学的には緑色に見える恒星は夜空には存在しないので、
なぜ、この星だけが緑色に見えるのかは今もってナゾです。

 …という話は、昔から知ってましたが、実際に確か
めたことがなかったのでウオッチングしてみました~。

 はたして、ホントにみどり色に見えるのでしょうか?

 ウオッチングしたのは7月1日の22時過ぎ…
てんびん座はすでに南西の空に移動していました。

 ズベン・エスカマリは3等星なので光害のある自宅
からは肉眼ではかろうじて見える程度です。

 ということで、肉眼はあきらめてまずは双眼鏡で色確認です。
ふむ、まったく色はありません。フツーの白い星です。

 次は望遠鏡です。μ210に25mmアイピースを付けて倍率は約100倍ですが…
おお!? こ~れは… シンチレーションで激しく瞬いていますが、

 たしかに、みどり色っぽい…彩りです。スペクトル型の分類上は
青白い星(B8型)ですが、見た目からはみどり色を感じます。

 これはオドロキです。予想以上にみどり色です。しか~し、
期待値が脳を錯覚させていることも考えられるので、

 惑星カメラで撮影してみました~。AS!3でスタックしてますが、
色味は全くいじっていません。比較のためアンタレスも撮影しました。(photo
背景は2020年7月にネオワイズ彗星遠征で出かけた五里合海水浴場で撮影した画像です。
2020/7/17 21h38m46s D810A f24mm ISO3200 F2.8 15sec 

 写真ではズベン・エスカマリが青白く写っていますが、特筆すべきは撮影時のヒストグラムが緑レベルが一番大きくて、青と赤が緑より一段低いレベルでキレイに並んでいたことです。

 言い換えると、グラフが緑を頂点とした三角屋根状態になっていたわけで、これまでこれほどキレイに並んだグラフは見たことなかったので、なにか緑色に見える理由と関係があるのかもしれません。

 実際に緑色を強く発している恒星はいくつかありますが、緑色だけでなく赤色や青色なども発しているため人間の目では緑に見えず黄色に見える(太陽もそのひとつ)というのが、緑色の星が夜空にない理由だそうです。

 ひょっとしたら、てんびん座β星「ズベン・エスカマリ」は絶妙な色バランスで、唯一、人間がみどり色を感じる恒星なのかもしれませんね。

 7月1日夜は惑星撮影が控えていたので、てんびん座β星の深掘り撮影はできなかったのですが、翌日以降は「ここは金星ですか?」と言いたくなるほど曇り空が続いて、追跡調査ができていません。

 8月になるとてんびん座は西の空に傾いてしまうので、みどり色の星探訪は来シーズンのお楽しみですね。それにしても今年は史上最も早い梅雨明けのあとに、梅雨前線シーズン2がやって来て、星空がほとんど見えない日が続いています。夏空はいつになったら来るのでしょうかね~?

明け方の惑星 集合写真

2022年06月21日 | ☆星見隊
 梅雨の晴れ間をねらって明け方の惑星集合の撮影に行ってきました~。photo

 天気は宮城県北部の方が良さそうだったので撮影地は登米市にしました。
今回の撮影は惑星集合を対角魚眼で、そして惑星カメラで水星から海王星までの全惑星を
すべて撮影するという壮大な(無謀な?)計画です。ワクワク…

 土星の出は22時15分ですが、最後の水星が昇ってくる時間は薄明が始まったあとの
02時57分です。条件よく撮影するには惑星の高度が上がっている方がいいので今回は
かなりの時間勝負です。では始めましょう!全惑星イッキ撮影ミッション開始で~す。

 とその前に今回のイベント6/20-6/21の基本データです。
〈各惑星と月の出時刻、惑星の光度、視直径〉
・土星  22時15分、0.6等、17.9″
・海王星 23時32分、7.9等、2.3″
・月   23時45分
・木星  23時55分、-2.4等、39.5″
・火星  0時33分、0.5等、6.9″
・天王星 01時42分、5.8等、3.4″
・金星  02時19分、-3.9等、12.4″
・水星  02時57分、0.2等、7.4″

〈天文薄明が始まる時間、02時16分の惑星の高度〉
・土星  34°
・海王星 29°
・木星  25°
・火星  19°
・天王星 5°  
・金星 -1°
・水星 -8°
 
 ご覧のように今回はかなりの低高度撮影になるので大気分散は避けられません。
ここはひとつ大気補正プリズムにいい仕事をしてもらうことにしましょう!

 さて、今回のイベントは全惑星集合が03時以降という明け方イベントですが、
現地入りの時間は、22時00分と設定しました。

 その理由は… 梅雨の晴れ間の天の川を見るためで~す。(^^)/

 昇ってくる月明かりの影響が出るのが22時40分頃なのでその前にきれいな天の川を観望しようという計画です。撮影地のソラノクラサはLight pollution map によると21.47magなので十分見えるはずです。

 梅雨の晴れ間の天の川って、とてもきれいですよね~。
 
で、こちらが撮影地で見えた夏の大三角と天の川です。これぞ夏空だ~!(photo

 2022/6/20 22h38m30s NIKON D810A 10.5mm F2.8 ISO3200 30sec
 注:この写真は肉眼で見た天の川を再現するためにあえてアンチ画像処理をしています(笑)
 *30秒露出のオリジナル画像はこちら→photo *現地のソラノクラサ実測値はSQM=20.95magでした

この10分後には月明りでSQM=20.45magまで低下しました。

こちらは月出直後の赤い下弦の月、撮影時刻は0時05分、撮影時高度は2°です。(photo

 さ~て、そろそろ本腰を入れて惑星撮影を始めることにしましょう。
1時20分頃の空の様子はこんな感じでした。(photo

 2022/6/21 01h21m06s Canon PowerShot G7 8.8mm f1.8 5sec 星空モード

1時20分に撮影した土星です、撮影時高度は28°でした。輪の傾きがだいぶ小さくなりましたね。(photo


 木星のベスト画像は02時58分に撮影したものです。撮影時高度は33°です。(photo

 海王星と天王星は薄雲にかかってしまい、双眼鏡でも望遠鏡のファインダーでも見えず、
撮影は断念せざるを得ませんでした。残念~

 そうそう、02時39分にCSS(中国宇宙ステーション)の天頂通過がありました。最大仰角89°のまさに真上を1.0等級の明るさで通過していきました。とてもきれいに見えましたよ。(スマホからはこちらをクリックすると大きいサイズで見られます→photo

2022/6/21 02h38m23s-02h40m55s NIKON D810A 10.5mm F3.5 2sec × 27

 さて、こちらの火星は02時52分に撮影したものです。撮影時高度が26°、視直径は6.9秒ですが極冠とチュレニーの海付近と左側に大シルチスが少しだけ見えています。(photo


 金星の撮影時刻は03時38分、撮影時高度は13°ですが画像劣化の原因は雲です。低層にある雲に阻まれて、まともな動画は全く取れませんでした。トホホ…

 そして、最後の大トリ、水星ですが… 待てど暮らせどまったく現れません。薄雲越しでも見えると思ったのですが、双眼鏡で見ても、デジカメ撮影画像を拡大してみてもどこにもありません。(photo

 懸念はありました。6/21の光度は0.2等級で、水星にしては明るくないので薄雲があったら見えないかも…と思っていたのですが悪い予感が当たってしまいました。-0.3等級になる6/26-27ごろの明るさだったら問題なかったと思うのですが、残念です。

 結果論ですが、明け方にかけて岩手南部から宮城北部にかけて雲が発生したようなのでよかれと思って選んだ撮影地が裏目に出てしまったようです。まー、しかたないですね。太陽系家族写真の撮影は次回の機会を待つことにしましょう。


ソラノクラサSQM21.10で撮影したオリオン座

2021年12月31日 | ☆星見隊
2021年の締めくくり大晦日です。
今年最後のブログはソラノクラサ SQM21.10のソラで撮影したオリオン座で~す。

 これはレナード彗星の1st 観望場所で試し撮りとして撮影したオリオン座ですが、冬の天の川がはっきり見える夜空で撮影すると180秒露出でここまで写るんですね。ちょっとビックリでした~。

冬の星座:オリオン座

2021/12/6 02h02m41s D810A ISO3200 F5.6 180sec

 こちらはM42と馬頭星雲ですが若干流れてますね~。今回の画像処理はステライメージでデジタル現像処理をしています。デジタル現像を極めれば1枚画像でも淡い部分をかなり抽出できそうですね。

M42と馬頭星雲、燃える木

2021/12/6 02h17m51s D810A ISO3200 F5.6 120sec

 以上、レナード彗星(2021 A1 Leonard)観望記録 12/6 の時に撮影したオリオン座でした~。


さ~て、2021年もあと5時間となりました。
今年もこのブログを見てくださった みなさん、本当にありがとうございました。

今年はISS撮影機材をフルサイズデジカメから惑星カメラに変更したことで格段に解像度がアップしたことが最大の進展でした~。来年はさらなるバージョンアップとNEW企画を予定していますのでお楽しみに~。

SUNSET

                          撮影地:秋田県五里合海水浴場

…と言いつつ、ブログは来年も今年同様ゆる~くアップしていくと思うので、時間があるときや思いついた時にご覧いただければ幸いです。それでは皆さん、よいお年を~!

日本海に沈む夕日

                          撮影地:秋田県五里合海水浴場


火星と冬の星座たち

2021年03月07日 | ☆星見隊
太陽が沈んでから1時間後、西空を見上げると3つの赤い星が並んでいる。

オリオン座のベテルギウス、おうし座のアルデバラン、そして火星だ。

2021/3/7 18h55m33s D810A NIKKOR f28mm ISO1000 F4.0 4sec cokin Diffuser 1

毎年見る冬の星座ではそれほど色を感じることはなかったのだが、今年はいつもより
ベテルギウスとアルデバランの赤さが目立つ。まるで近づいた火星に対抗心を燃やして
赤さを自ら増しているようだ。

これは単に3つ並んだことによる心理的な錯覚なのだろうが、火星に対抗するベテルギウスと
アルデバランは今年限定なので、しばらくはこの抗争(アンチ・アレス)を楽しみたいと思う。


人知れず夜空でバトルを繰り広げる3つの赤星

2021/3/7 18h48m08s D90 NIKKOR f28mm ISO200 F2.8 13sec cokin Diffuser 1


冬の夜空に浮かぶ巨大な宝石、冬のダイヤモンドはいつ見てもキレイだが、今年は火星を
頂点の一つに見立てるといつもよりゴージャスなダイヤモンドに見える。

2021/3/7 19h10m36s D90 NIKKOR f10.5mm ISO200 F2.8 15sec cokin Diffuser 1(トリミング)

そろそろ冬のダイヤモンドも見納めだが、4月17日にダイヤモンドの中心で四日月と火星が
大接近(角距離、1゚33')するので 、それはなんとしても目に焼き付けておきたい。

オリオン座

2021年01月17日 | ☆星見隊
20時過ぎに外を見たらオリオン座がキレイに見えたのでコンデジでお気楽撮影

2020/1/17 20h16m51s PowerShot G7X-MarkⅡ f8.8mm ISO500 F1.8 2sec 露出補正-1/3


こちらは星空軌跡モードで撮影

2020/1/17 20h09m51s PowerShot G7X-MarkⅡ f8.8mm ISO125 F1.8 6sec×10m 露出補正-2/3


…今夜も空気がキンキンに冷えています。



みずがめ座η流星群観望記

2019年05月05日 | ☆星見隊
GW10連休の前半はいまいちの天気でしたが…
5月4日は雲ひとつない快晴になりました。

…ということで、みずがめ座η群の様子を見に行くことにしました。
今回の同行者は、GWで帰省中の娘です。観望場所はいつもの泉岳、期日は5月5日の未明です。

母彗星であるハレー彗星のダストトレイルに接近する時刻(日本時間)として
*5月5日7~10時頃(-539年放出ダスト・トレイル)
*5月7日16~18時頃(-985年放出のダスト・トレイル)
の予報が出ているので行ってみることにしました。

以下、その観望記録です。
薄明開始が02:55なので仮眠を取って01時過ぎには出発…と思っていたのですが、うだうだしている間に時間は刻一刻と過ぎて、02時の出発となってしまいました。

まー、大出現が期待されているわけではないので、お気楽観望会です。「以前行ったときは、野うさぎに会ったよね~」「あ、きつねも見たね~。今日はどうかな~」などと娘と話をしながら山道を車で走っていると、おっといました。道端でこちらをじっと見ているのは、幼な顔の子ぎつねです。ヘッドライトに照らされ、まぶしそうな顔でこちらをじっと見ていました。

そのほかにも深夜なのになぜか道路のど真ん中を歩くカモや、やたらと急いでいるタヌキなど、様々な動物と出会うことができました。

…で、本題のみずがめ座η群ですが、娘は3個ほど目撃しましたが、私のほうは目視数ZERO個で、写真も全滅でした。流星は写りませんでしたが、人工衛星はかなり飛んでおり、複数の人工衛星が多くの写真に写り込んでいました。

以下の写真に流星は写ってませんが、人工衛星はどこかに写っています。お時間がある方は探してみてください。(笑)

みずがめ座η群の夜を横切る人工衛星

2019.5.5 03:16:29 NIKON D90 NIKKOR f28mm ISO1600 F2.8 30sec

人工衛星数:1個

2019.5.5 03:17:19 NIKON D90 NIKKOR f28mm ISO1600 F2.8 30sec

人工衛星数:3個

2019.5.5 03:24:40 NIKON D90 NIKKOR f28mm ISO1600 F2.8 30sec

人工衛星数:3個

2019.5.5 03:25:12 NIKON D90 NIKKOR f28mm ISO1600 F2.8 30sec

人工衛星数:3個

2019.5.5 03:27:02 NIKON D90 NIKKOR f28mm ISO1600 F2.8 30sec

人工衛星数:2個

2019.5.5 03:28:40 NIKON D90 NIKKOR f28mm ISO1600 F2.8 30sec

人工衛星数:3個

2019.5.5 03:29:12 NIKON D90 NIKKOR f28mm ISO1600 F2.8 30sec

今回はハレー彗星のダストトレイルとの接近時刻(日本時間)
*5月5日7~10時頃(-539年放出ダスト・トレイル)
が早まることを期待して行ったのですが、残念な結果となりました。

目撃した娘の話だと、「かなりスピードの速い流れ星だったよ。しし座流星群と速さが似てるかも~。」とのこと。みずがめ座η群の流星速度は66km/sなので、流星群の中ではかなり速い流れ星のようですね。

初夏の朝はとにかく早くやってきます。薄明の空に残る木星と土星を眺めながら撤収です。
期待するほどは流れませんでしたが、天気に恵まれ、久しぶりに満天の星空を楽しめた夜でした。

薄暮に並ぶ金星・木星・土星・火星

2018年08月18日 | ☆星見隊
日没後の空に架かる四惑星のアーチ…、実に見ごたえがあります。
天文ファンならずとも必見の価値ありですね~。

何がすごいかというと、火星の異様なほどの明るさです。

20018.8.11 19:44 NIKON D90 NIKKOR 10.5mm ISO640 F2.8 1.0sec

これまでに火星を含む五惑星が並ぶことは何度かありましたが、火星はその等級ゆえに、どちらかというといつも脇役的な存在でした。

こちらは2016年2月7日に撮影した薄明の空に並ぶ月・火星・水星・木星・金星・土星です。

夜明けの空に並ぶ、ほぼ1週間の曜日(月火水木金土)惑星たち

2016.2.7 05:50:55 D90 NIKKOR 10.5mm ISO1600 F2.8 1sec

ご覧のようにいつもの火星はキャプションを入れないと他の星との区別ができないほどの存在ですが、今年は違います。金星と木星を凌駕する存在感です。さすが15年ぶりの大接近!

これから日没後の金星の高度が低くなり、火星の明るさもだんだん暗くなりますが、8月いっぱいはこの4惑星のアーチを見ることができます。次回の火星大接近は2035年9月11日ですが今回のように4惑星が等間隔で並ぶことはないので目に焼き付けておきたいところですね。

余談ですが次回の火星大接近の直前、9月2日が日本で見られる皆既日食の日です。ワクワク…

こくま座流星群観望記

2017年12月23日 | ☆星見隊
12月23日はこぐま座流星群の極大日です。
今回の極大時刻は12月22日の日付が変わる頃、夜中の0時です。

ということで、極大時間に合わせてプチ観望会に出かけました。
自宅から車で5分のところなので空の状態はベストではありませんが観望には十分です。

ふ~む、北の空、低いところに雲がありますが問題ないでしょう。

…ん、すでにチェアーに座っているのはだれ?(その正体はこちら→写真

こぐま座流星群は1時間あたりの出現数が数個の小規模流星群です。

母天体は8P/Tuttle彗星(13.6年周期)
写真は2007年回帰時の8Pタットル彗星。このほうき星のかけらが今夜降ってきます。

2007.12.30 23:25 NIKON D90 NIKKOR ED 50-300mm F4.5 ISO800 72秒

こぐま座流星群の対地速度は 33km/sで、ほぼふたご座流星群と同じ速度です。派手さはありませんがピンと引き締まった12月の冬空で流れる姿はこぐま座流星群ならではの趣があります。

さて、時刻は23時です。ここからはじっくり空を眺めることにしましょう。

カメラは連続撮影モードです。ターゲット領域はペルセウス座周辺です。

2017.12.22 23:26:39 NIKON D90 NIKKOR ISO400 28mm F3.5 30sec

…30分が過ぎました。一つも流れません。さすがのこぐま座流星群です。

さらに30分が過ぎ、まもなく0時を迎えようとしたそのとき…、

おおっ!、流れました!こぐま座流星群ではありませんが、ペルセからこぐま座流星群の放射点に向かって、超スローな流星が流れました。橙色の光点がゆっくりと増光し、最後は1等星の明るさに輝いて消えた姿は神秘的な美しさがありました。私の好きな「ふわっと流星」です。→ブログ

いいもの見たな~と思ったそのとき、おっと!、ついに流れました!こぐま座流星群です!
カシオペヤ座のど真ん中を3等級の明るさで突き抜けていきました。

とっさに、カメラをカシオペヤ座に向けるが、当然写るはずもなく…

2017.12.23 0:00:33 NIKON D90 NIKKOR ISO400 28mm F3.5 30sec

寒さも身にしみてきたので、以上を持ちましてこぐま座流星群観望会はおひらきとなりました。