梅雨の晴れ間をねらって明け方の惑星集合の撮影に行ってきました~。
(photo)

天気は宮城県北部の方が良さそうだったので撮影地は登米市にしました。
今回の撮影は惑星集合を対角魚眼で、そして惑星カメラで水星から海王星までの全惑星を
すべて撮影するという壮大な(無謀な?)計画です。ワクワク…
土星の出は22時15分ですが、最後の水星が昇ってくる時間は薄明が始まったあとの
02時57分です。条件よく撮影するには惑星の高度が上がっている方がいいので今回は
かなりの時間勝負です。では始めましょう!全惑星イッキ撮影ミッション開始で~す。
とその前に今回のイベント6/20-6/21の基本データです。
〈各惑星と月の出時刻、惑星の光度、視直径〉
・土星 22時15分、0.6等、17.9″
・海王星 23時32分、7.9等、2.3″
・月 23時45分
・木星 23時55分、-2.4等、39.5″
・火星 0時33分、0.5等、6.9″
・天王星 01時42分、5.8等、3.4″
・金星 02時19分、-3.9等、12.4″
・水星 02時57分、0.2等、7.4″
〈天文薄明が始まる時間、02時16分の惑星の高度〉
・土星 34°
・海王星 29°
・木星 25°
・火星 19°
・天王星 5°
・金星 -1°
・水星 -8°
ご覧のように今回はかなりの低高度撮影になるので大気分散は避けられません。
ここはひとつ大気補正プリズムにいい仕事をしてもらうことにしましょう!
さて、今回のイベントは全惑星集合が03時以降という明け方イベントですが、
現地入りの時間は、22時00分と設定しました。
その理由は… 梅雨の晴れ間の天の川を見るためで~す。(^^)/
昇ってくる月明かりの影響が出るのが22時40分頃なのでその前にきれいな天の川を観望しようという計画です。撮影地のソラノクラサはLight pollution map によると21.47magなので十分見えるはずです。
梅雨の晴れ間の天の川って、とてもきれいですよね~。
で、こちらが撮影地で見えた夏の大三角と天の川です。これぞ夏空だ~!(photo)

2022/6/20 22h38m30s NIKON D810A 10.5mm F2.8 ISO3200 30sec
注:この写真は肉眼で見た天の川を再現するためにあえてアンチ画像処理をしています(笑)
*30秒露出のオリジナル画像はこちら→photo *現地のソラノクラサ実測値はSQM=20.95magでした
この10分後には月明りでSQM=20.45magまで低下しました。
こちらは月出直後の赤い下弦の月、撮影時刻は0時05分、撮影時高度は2°です。(photo)

さ~て、そろそろ本腰を入れて惑星撮影を始めることにしましょう。
1時20分頃の空の様子はこんな感じでした。(photo)

2022/6/21 01h21m06s Canon PowerShot G7 8.8mm f1.8 5sec 星空モード
1時20分に撮影した土星です、撮影時高度は28°でした。輪の傾きがだいぶ小さくなりましたね。(photo)

木星のベスト画像は02時58分に撮影したものです。撮影時高度は33°です。(photo)

海王星と天王星は薄雲にかかってしまい、双眼鏡でも望遠鏡のファインダーでも見えず、
撮影は断念せざるを得ませんでした。残念~
そうそう、02時39分にCSS(中国宇宙ステーション)の天頂通過がありました。最大仰角89°のまさに真上を1.0等級の明るさで通過していきました。とてもきれいに見えましたよ。(スマホからはこちらをクリックすると大きいサイズで見られます→photo)

2022/6/21 02h38m23s-02h40m55s NIKON D810A 10.5mm F3.5 2sec × 27
さて、こちらの火星は02時52分に撮影したものです。撮影時高度が26°、視直径は6.9秒ですが極冠とチュレニーの海付近と左側に大シルチスが少しだけ見えています。(photo)

金星の撮影時刻は03時38分、撮影時高度は13°ですが画像劣化の原因は雲です。低層にある雲に阻まれて、まともな動画は全く取れませんでした。トホホ…

そして、最後の大トリ、水星ですが… 待てど暮らせどまったく現れません。薄雲越しでも見えると思ったのですが、双眼鏡で見ても、デジカメ撮影画像を拡大してみてもどこにもありません。(photo)

懸念はありました。6/21の光度は0.2等級で、水星にしては明るくないので薄雲があったら見えないかも…と思っていたのですが悪い予感が当たってしまいました。-0.3等級になる6/26-27ごろの明るさだったら問題なかったと思うのですが、残念です。
結果論ですが、明け方にかけて岩手南部から宮城北部にかけて雲が発生したようなのでよかれと思って選んだ撮影地が裏目に出てしまったようです。まー、しかたないですね。太陽系家族写真の撮影は次回の機会を待つことにしましょう。


天気は宮城県北部の方が良さそうだったので撮影地は登米市にしました。
今回の撮影は惑星集合を対角魚眼で、そして惑星カメラで水星から海王星までの全惑星を
すべて撮影するという壮大な(無謀な?)計画です。ワクワク…
土星の出は22時15分ですが、最後の水星が昇ってくる時間は薄明が始まったあとの
02時57分です。条件よく撮影するには惑星の高度が上がっている方がいいので今回は
かなりの時間勝負です。では始めましょう!全惑星イッキ撮影ミッション開始で~す。
とその前に今回のイベント6/20-6/21の基本データです。
〈各惑星と月の出時刻、惑星の光度、視直径〉
・土星 22時15分、0.6等、17.9″
・海王星 23時32分、7.9等、2.3″
・月 23時45分
・木星 23時55分、-2.4等、39.5″
・火星 0時33分、0.5等、6.9″
・天王星 01時42分、5.8等、3.4″
・金星 02時19分、-3.9等、12.4″
・水星 02時57分、0.2等、7.4″
〈天文薄明が始まる時間、02時16分の惑星の高度〉
・土星 34°
・海王星 29°
・木星 25°
・火星 19°
・天王星 5°
・金星 -1°
・水星 -8°
ご覧のように今回はかなりの低高度撮影になるので大気分散は避けられません。
ここはひとつ大気補正プリズムにいい仕事をしてもらうことにしましょう!
さて、今回のイベントは全惑星集合が03時以降という明け方イベントですが、
現地入りの時間は、22時00分と設定しました。
その理由は… 梅雨の晴れ間の天の川を見るためで~す。(^^)/
昇ってくる月明かりの影響が出るのが22時40分頃なのでその前にきれいな天の川を観望しようという計画です。撮影地のソラノクラサはLight pollution map によると21.47magなので十分見えるはずです。
梅雨の晴れ間の天の川って、とてもきれいですよね~。



2022/6/20 22h38m30s NIKON D810A 10.5mm F2.8 ISO3200 30sec
注:この写真は肉眼で見た天の川を再現するためにあえてアンチ画像処理をしています(笑)
*30秒露出のオリジナル画像はこちら→photo *現地のソラノクラサ実測値はSQM=20.95magでした
この10分後には月明りでSQM=20.45magまで低下しました。
こちらは月出直後の赤い下弦の月、撮影時刻は0時05分、撮影時高度は2°です。(photo)

さ~て、そろそろ本腰を入れて惑星撮影を始めることにしましょう。
1時20分頃の空の様子はこんな感じでした。(photo)

2022/6/21 01h21m06s Canon PowerShot G7 8.8mm f1.8 5sec 星空モード
1時20分に撮影した土星です、撮影時高度は28°でした。輪の傾きがだいぶ小さくなりましたね。(photo)

木星のベスト画像は02時58分に撮影したものです。撮影時高度は33°です。(photo)

海王星と天王星は薄雲にかかってしまい、双眼鏡でも望遠鏡のファインダーでも見えず、
撮影は断念せざるを得ませんでした。残念~
そうそう、02時39分にCSS(中国宇宙ステーション)の天頂通過がありました。最大仰角89°のまさに真上を1.0等級の明るさで通過していきました。とてもきれいに見えましたよ。(スマホからはこちらをクリックすると大きいサイズで見られます→photo)

2022/6/21 02h38m23s-02h40m55s NIKON D810A 10.5mm F3.5 2sec × 27
さて、こちらの火星は02時52分に撮影したものです。撮影時高度が26°、視直径は6.9秒ですが極冠とチュレニーの海付近と左側に大シルチスが少しだけ見えています。(photo)

金星の撮影時刻は03時38分、撮影時高度は13°ですが画像劣化の原因は雲です。低層にある雲に阻まれて、まともな動画は全く取れませんでした。トホホ…

そして、最後の大トリ、水星ですが… 待てど暮らせどまったく現れません。薄雲越しでも見えると思ったのですが、双眼鏡で見ても、デジカメ撮影画像を拡大してみてもどこにもありません。(photo)

懸念はありました。6/21の光度は0.2等級で、水星にしては明るくないので薄雲があったら見えないかも…と思っていたのですが悪い予感が当たってしまいました。-0.3等級になる6/26-27ごろの明るさだったら問題なかったと思うのですが、残念です。
結果論ですが、明け方にかけて岩手南部から宮城北部にかけて雲が発生したようなのでよかれと思って選んだ撮影地が裏目に出てしまったようです。まー、しかたないですね。太陽系家族写真の撮影は次回の機会を待つことにしましょう。
梅雨の晴れ間の星空探し、いいですね。とてもきれいな天の川と惑星大集合をものにされました。明け方の惑星、私は家から見ただけで済ませてしまいましたが、暗く広い空で見れば格別ですね。火、木、土星もそろそろシーズン入り、今シーズンの木星は赤道付近の縞が南北とも濃くなってるんですね。毎年模様替えする木星は、観る気、撮る気を揚げてくれます。火星も楽しみです。しかしこんなに接近しているのに、惑星直列とは騒がないんですね!星占い関係の人は騒いでいるのでしょうか。
梅雨の晴れ間に天の川がきれいに見えることがあるのは知っていましたが、今回惑星を撮影してみて思った以上によく写っていることに驚きました。モニター上はゆらゆら揺れていてそれほど気流がいいとは感じなかったのですが、レジスタックスを掛けると模様がきれいに出てビックリです。惑星撮影は梅雨明け後が本番と思っていましたが、今年は梅雨明け前もねらってみようかなと思ってます。
惑星直列は公転軌道上に太陽から見て一直線に並んだときに話題になるようなので、今回はその対象外だったのではないでしょうか?よくわかりませんが…
ネオワイズ彗星のときもそうでしたが、梅雨時の天体現象は天気が不安定でなかなかチャンスをものにできませんね、天気予報もあくまで予報なのではずれてもだれにも文句は言えないし、崩れる予報に対して「逆バリだ~」と意気込んで出かけるとやっぱり天気予報どおりだったりするので逆に楽しいですよね。梅雨時は…(笑)