goo blog サービス終了のお知らせ 

晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

めずらしい大気光学現象パリーアーク出現!

2021年11月22日 | お天気
11月21日にとてもめずらしい大気光学現象が出現しました。以下その目撃記録です。

それを見たのは午前9時30分ごろ…
窓からふと外を見ると太陽の両側に幻日が見えていたので久々だなぁと思って外に出てみると…
ん!? 左右の幻日から中心の太陽に向かって白い線が伸びています。え?…

 おお!これは…「白虹日を貫く」の幻日環では!? さらに見上げると環天頂アークも見えてしかも
見たことない光学現象がたくさん見えます。

 わわ、これはすごい! 初めて見る光学現象がてんこ盛りだ~

 なにより驚いたのは上部タンジェントアークがM型になっていてその中央部が盛り上がっていることです。この現象についての知識は残念ながら持ち合わせていませんでした。とにかく撮影です。


 撮影するとさまざまな光学現象が写っていたのでネットでいろいろ調べてみたところ…
ふむふむ…なるほど、やっとその全貌が分かりました。

 今回見えた光学現象の中ではパリーアークがとくにめずらしいようです。パリーアークは上部タンジェントアークの上側に接した状態で現れる現象ですが出現頻度は年1回程度でラインとして見えるのは数年に1回のようです。ちなみにタンジェントアークの出現頻度は年20日程度で比較的簡単に見られる現象です。

 タンジェントアークとパリーアークは太陽高度によって形が変わるようで(下図参照)30°を超えるとほぼ水平になるようです。撮影時の太陽高度は25°なので下図の20度によく似た形になっています。



環天頂アークは逆さ虹とも呼ばれ頭上高い位置にでます。



左幻日、赤色は太陽に近い方に青色は太陽から離れた位置に見えるそうです。



右幻日、内暈の外側に位置していることが分かります。



環天頂アーク、上部ラテラルアーク、パリーアーク。上部タンジェントアーク、内暈


 白虹が太陽の中心を貫いて空を一周する幻日環は一度でいいから見てみたいと思っていた光学現象なので今日見ることができたことは本当にラッキーで嬉しい出来事でした。しかも、存じ上げなかった現象のパリーアークも見られたのですから超オドロキです。待てば海路の日和ありですね。


〈過去ブログ〉
タンジェントアーク 2009.3.9

東北地方(北部・南部) 梅雨明け!

2021年07月16日 | お天気
本日、仙台管区気象台が
「東北地方は7月16日ごろ梅雨明けしたと見られます。」と発表しました。

 仙台でも朝から青空が広がり気温もどんどん上昇し30℃を超える暑さとなりました。


東北南部は平年より8日、昨年より17日早い梅雨明けです。東北北部は平年より12日早くて、昨年は梅雨明けを特定しなかったため2年ぶりの梅雨明けとなりま~す。ついに夏がキター!



 それにしても今年の梅雨明け天気図は超オドロキです。なんと太平洋高気圧が福島県沖に鎮座しています。猛暑をもたらすいわゆる「クジラの尾」の頂点が北海道を向いている天気図は見たことがありません。確認していませんがたぶん北海道は記録的な暑さになっているのではないかと思います。

 さて「ニイニイゼミの梅雨明け発表予報」ですが、今年は11日後の予想に対して10日後の発表となりました~。ニアピン賞といったところですかね~。昨年に引き続き2年連続で初鳴きから10日後の梅雨明け発表となりました。

観測年  初鳴き  晴れスタ予報  発表日(初鳴から)  梅雨明け(確定値)
2007年  7月20日→  予報なし →  8月 1日(11日後)→ 8月 1日ごろ  
2008年  7月11日→  7月23日 → 7月19日( 8日後)→ 8月 6日ごろ
2009年  7月 6日→7月13日~16日→ 梅雨明け発表なし →   -
2010年  7月 7日→  7月18日 → 7月18日(11日後)→ 7月18日ごろ
2011年  7月 9日→  7月20日 → 7月11日( 2日後)→ 7月 9日ごろ
2012年  7月16日→  7月27日 → 7月26日(10日後)→ 7月26日ごろ
2013年  7月15日→  7月25日 → 8月 3日(19日後)→ 8月 7日ごろ
2014年  7月12日→  7月23日 → 7月28日(16日後)→ 7月25日ごろ
2015年  7月12日→  7月23日 → 7月26日(14日後)→ 7月26日ごろ  
2016年  7月10日→  7月21日 → 7月29日(19日後)→ 7月29日ごろ
2017年  7月 9日→  7月20日 → 8月 2日(24日後)→  特定せず
2018年  7月 2日→  7月14日 → 7月14日(12日後)→ 7月14日ごろ 
2019年  7月25日→  8月 1日 → 7月30日( 5日後)→ 7月25日ごろ
2020年  7月23日→  8月 4日 → 8月 2日(10日後)→ 8月2日ごろ 
2021年  7月 6日→  7月17日 → 7月16日(10日後)→   ?

 天気図を見て分かるように今年の夏は偏西風がかなり北上しているので太平洋高気圧の中心が東北地方沖まで来ています。ということは、これは夢のフィリピン級の好気流を期待していい…ということでしょうか? わぉ、かなりドキドキ、ワクワクです。

 まー、そううまくはいかないとは思いますが、今年まだ撮影していない土星と木星を早速撮影することにしましょう。本日の土星の南中は0時58分、木星は02時16分です。

ニイニイゼミの雨宿り

2021年07月09日 | お天気
 今朝のことです。新聞を取ろうとして玄関を開けると、玄関ポーチに一匹のセミが落ちていました。ほひょ~、ニイニイゼミです。雨に濡れた姿で仰向けになっています。

 ニイニイゼミをそっと持ち上げると生きてはいますが寒さで動けなくなっているようです。
今朝の気温は19℃。初鳴きを聞いたのは7月6日ですが次の日から3日間雨が続いて気温も低かったので無理もありません。

 助けてくださいと言わんばかりの姿で手のひらでうずくまっている姿を見て、ニイニイゼミの梅雨明け予報をしている人だと分かってきたのか?…とふと思ってしまいました。(笑)

 まー、今日は予想最高気温が22℃で一日中雨降りの予報なので、我が家でよければ雨宿りさせてあげることにしましょう。

 保護してから30分後には指にとまることが出来るほど回復しましたが…

 まだ飛ぶことは出来ないようです。


 虫かごで保護中のニイニイゼミ


 明日の天気予報はくもり、予想最高気温は24℃ですが、あさって以降は最高気温27℃の日が続く予報になっています。そのくらい気温が上がれば少々雨が降っても元気に飛び回るでしょう。

 明日、頃合いを見て街路樹のプラタナスの樹皮にそっと移動させることにしましょう。この近辺ではプラタナスの木で鳴いていることが多いので気に入ってくれるはずです。


関連ブログ
ニイニイゼミの梅雨明け発表予報!(2021年版)

ニイニイゼミの梅雨明け発表予報!

2021年07月06日 | お天気
東北地方の梅雨明けはいつだろう?と気になっている皆さん!お待たせしました!
梅雨の晴れ間となった本日、ニイニイゼミの初鳴きを観測しました~。

ということで、ニイニイゼミの初鳴きから気象台の梅雨明け発表日を勝手に予想する
「ニイニイゼミの梅雨明け発表予報(令和3年度版)」を今年も始めま~す。

今年の梅雨は気温が低めだったので初鳴きは遅いだろうなぁと思っていたのですが
本日一斉に大合唱が始まってビックリです。7月6日の初鳴きは過去のデータを見て
分かるようにランキング的には2番目の早さになります。

観測年  初鳴き  晴れスタ予報  発表日(初鳴から)  梅雨明け(確定値)
2007年  7月20日→  予報なし →  8月 1日(11日後)→ 8月 1日ごろ  
2008年  7月11日→  7月23日 → 7月19日( 8日後)→ 8月 6日ごろ
2009年  7月 6日→7月13日~16日→ 梅雨明け発表なし →   -
2010年  7月 7日→  7月18日 → 7月18日(11日後)→ 7月18日ごろ
2011年  7月 9日→  7月20日 → 7月11日( 2日後)→ 7月 9日ごろ
2012年  7月16日→  7月27日 → 7月26日(10日後)→ 7月26日ごろ
2013年  7月15日→  7月25日 → 8月 3日(19日後)→ 8月 7日ごろ
2014年  7月12日→  7月23日 → 7月28日(16日後)→ 7月25日ごろ
2015年  7月12日→  7月23日 → 7月26日(14日後)→ 7月26日ごろ  
2016年  7月10日→  7月21日 → 7月29日(19日後)→ 7月29日ごろ
2017年  7月 9日→  7月20日 → 8月 2日(24日後)→  特定せず
2018年  7月 2日→  7月14日 → 7月14日(12日後)→ 7月14日ごろ 
2019年  7月25日→  8月 1日 → 7月30日( 5日後)→ 7月25日ごろ
2020年  7月23日→  8月 4日 → 8月 2日(10日後)→ 8月2日ごろ 

上記データを見ると7月の第1週に初鳴きがあった年は早い梅雨明け発表と
なっているのが分かります。(2009年の例外はありますが…)

この分だと今年の梅雨明けは早くなりそうな感じがしますね。
それでは、発表しま~す。

仙台管区気象台が東北地方南部の梅雨明けを発表する日は…
ズバリ、7月17日です!

今回は単純に初鳴き日にこれまでの平均値11日を足してみました。
今年は土星衝が8月2日、木星衝が8月20日なので夏場の好気流の
中でぜひ撮影したいところですね。

2021年1月の寒波は何年ぶり?〈検証〉

2021年02月05日 | お天気
124年ぶりの2月3日立春を過ぎて暦の上では春を迎えました。

さて、今年の寒さは記録的な寒波だと言われていますが、
実際はどうだったのでしょう?1月のデータから検証してみましょう。

まずは仙台の今年1月の気温と昨年の気温を比べてみました。
2021年1月 日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
       1.2℃   4.8℃ -2.3℃  12.9℃ -7.6℃
2020年1月 日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
       4.0℃   7.5℃   0.8℃  11.2℃ -1.8℃
(補足説明:日平均気温→該当月の平均気温、
      日最高→最高気温の平均、日最低→最低気温の平均、
      最高気温→該当月の最高気温、最低気温→該当月の最低気温)

 …ふむ、2021年1月の平均気温は昨年と比べて2.8℃も低いようです。
 過去データを見るとこの寒さは2013年1月以来の8年ぶりとなります。
・2013年1月 日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
       0.7℃   4.2℃ -2.7℃  8.2℃ -5.8℃

宮城県北部の築館のデータも見てみましょう。
2021年1月 日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
      ー1.8℃   3.0℃ -7.4℃  10.5℃ -16.5℃
2020年1月 日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
       1.7℃   6.1℃ -2.4℃   9.5℃ -6.3℃

これを見ると 築館では平均気温が3.5℃も低くなっています。
こちらも2013年と同レベルの寒さであることが分かります。
・2013年1月 日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
      ー1.8℃   2.6℃ -6.7℃   6.5℃ -13.7℃

ということで、今年の寒さは2013年とほぼ同じ寒さで8年ぶりとなりま~す。

 …え、8年ぶり? そんなもん? 2013年ってそんなに寒かった?
 今年の方がもっともっと寒かったんじゃない? 川や沼も凍ったし…

 …と、思いのあなた、 正解です!

 今年の寒さは8年ぶりなんて、そんなかわいいレベルではありませ~ん!

 1月中旬以降に暖かい日があったので平均値にするとこの程度ですが、上中下旬の
平均気温(旬ごとの値)を見ると1月上旬がかなりの寒さだったことが分かります。

1月の旬ごとの平均気温ランキング(築館)
(統計期間 1976/2~2021/1)
第1位 -5.5℃ 2001年1月 中旬
第2位 -5.1℃ 2021年1月 上旬←1月上旬の気温としては歴代1位
第3位 -4.6℃ 1990年1月 下旬
第4位 -4.5℃ 1985年1月 上旬
第5位 -4.4℃ 1986年1月 下旬
第6位 -4.3℃ 1985年1月 中旬
第7位 -4.2℃ 1984年1月 下旬
第8位 -4.0℃ 1984年1月 中旬
第8位 -4.0℃ 1977年1月 上旬

これを見ると2021年1月上旬は他に類を見ない寒さだったことが分かります。
と言っても築館のデータは1976年からなので石巻のデータでも調べてみました。

1月上旬限定の平均気温ランキング(石巻)
(統計期間 1887/9~2021/1)
第1位 -3.5℃ 1945年1月上旬
第2位 -3.1℃ 1951年1月上旬
第3位 -3.0℃ 1900年1月上旬
第3位 -3.0℃ 1930年1月上旬
第3位 -3.0℃ 1977年1月上旬
第4位 -2.9℃ 2021年1月上旬←1月上旬の気温としては歴代4位
第5位 -2.4℃ 1938年1月上旬
第5位 -2.4℃ 1939年1月上旬
第6位 -2.3℃ 1922年1月上旬
第7位 -2.2℃ 1934年1月上旬
第7位 -2.2℃ 1985年1月上旬

ほひょ~、どおりで寒かったわけです。堂々の4位ランクインです。
上記ランキングは1月上旬限定ランキングですが、総合的にみると…

今年の寒さは1977年以来の44年ぶりの寒さと言って間違いないようです。


さて、気になる今後の寒波ですが… 1か月長期予報資料を見ると…

初期値2021.2.3.12UTC

基本ラインは平年を上回る高温予報になっていますが2月18日頃と2月28日頃に寒波が
やってくる可能性も見て取れます。

寒さはもうたくさんなので早く暖かくなってほしいですね。

五つ子低気圧? それは密ですね!

2021年01月10日 | お天気
わぉ! なんじゃこりゃ~ 
今朝の天気図を見てビックリ… 低気圧だらけです。

しかも、至近距離で低気圧が横に5個並んでいます。あきらかに密です!
…いや、200kmは離れているのでソーシャルディスタンスはOK…かな?

ふ~む、このように低気圧が等間隔で並ぶのは珍しいのではないでしょうか…。

で、と~ても気になったので、衛星画像で確認してみました。

1月10日01時00分から10時00分までの様子をGIFアニメにしました。

クリックすると拡大GIFアニメが見られます。

ふ~む、カルマン渦のような動きをしているようにも見えますね~。

補足:カルマン渦とは孤立した山などの風下に現れる特別な並び方をした2本の渦の列。
   チェジュ島の風下にできるのは有名。(気象庁:気象衛星に関する用語より)  
   *カルマン渦のアニメはこちら→カルマン渦(ウィキペディアより)


 衛星画像では五つ子低気圧を確認できなかったので、Windyを見てみました。

 …ありました! 大きさは様々ですが低気圧の渦が確かに5個あります。


この五つ子低気圧…6時の天気図まではありましたが、


その後、合体したようです。

なんだかよく分からないけど、ビックリ天気図でしたね。

2021年1月9日 最強寒波到来!

2021年01月09日 | お天気
三連休の初日の朝です。天気は快晴で~す。


昨日の天気予報で仙台の最低気温が-8℃になるという予報がでていましたが…
実際はどうでしょう。早速、外気温度計で確認してみましょう。

ほひょ、氷点下8度を下回っています。予報どおりです!寒っ

間違いなく記録的な寒さなので、本日の宮城県最低気温をメモしておくことにしましょう。

 1月9日最低気温ランキング(宮城県)
    地名  気温  時刻  標高  〈今朝の寒さは何年ぶり?〉
第1位 古川  -17.6℃ 07:25  28m  観測史上1位 
第2位 新川  -16.3℃ 07:10 265m  観測史上タイ(1977/2/1 -16.3℃)
第3位 駒ノ湯 -15.5℃ 02:50 525m  観測史上1位
第4位 米山  -15.3℃ 06:24  5m  3年ぶり(2018/1/27 -17.3℃)
第5位 築館  -15.2℃ 07:08  25m  3年ぶり(2018/1/27 -17.0℃)
第6位 鹿島台 -14.9℃ 06:13 3m   8年ぶり(2013/1/18 -15.8℃)
第7位 川渡  -14.3℃ 07:11 170m  観測史上1位
第8位 大衡  -13.8℃ 07:27  57m  43年ぶり(1978/2/17 -14.6℃) 
第9位 気仙沼 -11.2℃ 04:13 2m   31年ぶり(1990/1/27 -12.5℃)
第10位 石巻  -11.1℃ 07:36 43m   44年ぶり(1977/2/1 -11.0℃)
第10位 東松島 -11.1℃ 06:19 4m    8年ぶり(2013/1/18 -13.0℃)

第11位 蔵王 -10.9℃ 05:59 112m   7年ぶり(2017/1/25 -11.6℃)
第12位 志津川-10.0℃ 05:03 39m   7年ぶり(2014/2/10 -10.2℃)
第13位 白石  -9.9℃ 06:08  86m   4年ぶり(2017/1/25 -10.6℃)
第14位 塩釜  -9.6℃ 07:12 105m   観測史上1位
第15位 丸森  -9.2℃ 07:05 18m   1年ぶり(2020/2/11 -9.2℃)
第16位 女川  -8.3℃ 07:09 35m   3年ぶり(2018/1/30 -8.6℃)
第17位 仙台  -7.6℃ 07:06 39m   35年ぶり(1986/2/6 -7.7℃)
第17位 名取  -7.6℃ 06:26  2m   3年ぶり(2018/1/30 -9.2℃)
第18位 亘理  -7.4℃ 05:15  4m   3年ぶり(2018/2/13 -9.0℃)
第19位 江ノ島 -2.8℃ 05:42 40m   1年ぶり(2020/2/6 -4.0℃)

ふ~む、ふむ、観測史上1位が4か所、タイ記録が1か所ですか~。このデータ…
よく見るといろいろなことが分かりますね。

注目ポイント〈その1〉
海沿いの町の気温がかなり低い
塩竃→観測史上1位、石巻→44年ぶり、気仙沼→31年ぶり、
考察:最近海水温が高い傾向にある中で沿岸部の気温がこれほど下がったということは
注目すべき点である。このことから今回の寒波は1977年級の大寒波であると推測できる。
ヒートアイランド化している仙台が1984-1985寒波と同じ寒さだったことも、そのことを
裏付けているといえる。

注目ポイント〈その2〉
宮城の天然冷凍庫ともいえる築館、米山の気温がそれほど下がっていない
築館・米山→寒さとしては3年ぶりで驚くほどの低温ではない。
考察:築館・米山は雪が少なく放射冷却で気温が低くなる地域なので昨夜は雲が
あったことで気温がそれほど低くならなかったのでは…と思われる。

 築館の最低気温ランキング
(統計期間 1976/2~2021/1)
第1位 -18.3℃ 2012年2月 3日
第2位 -17.0℃ 2018年1月27日
第3位 -16.5℃ 2021年1月 3日←今シーズン
第4位 -15.9℃ 1980年2月17日
第5位 -15.6℃ 2004年1月24日
第6位 -15.3℃ 1991年2月20日
第7位 -15.2℃ 2021年1月9日←今シーズン(本日)
第8位 -14.9℃ 2020年12月21日←今シーズン
第9位 -14.7℃ 1990年1月27日
第10位 -14.6℃ 1981年1月14日
第11位 -14.5℃ 2001年1月14日
第12位 -14.4℃ 2012年1月29日
第12位 -14.4℃ 2011年1月25日
第12位 -14.4℃ 1986年2月 6日

注目ポイント〈その3〉
雪の多い地域(古川、新川、駒ノ湯、川渡)で観測史上1位の気温を記録している。
考察:これは謎である。この地域は降雪が多いのでそれほど低温にはならない地域だが
昨夜は天気が良くなり放射冷却が起きたのかもしれない。

 総合的に見て、今回の寒波は1977年と同程度の44年ぶりの寒波であるといって
間違いないようですね。現時点では…

…というのは、寒さのピークは例年1月下旬から2月上旬ですから、もし、これから
寒気の第3波、第4波が来ることになると、平均気温が1945年のトンデモナイ大寒波
と同程度になる可能性があるかな~と個人的には思います。

 えー、これ以上寒くなるの、耐えられない~、とお嘆きのあなた…ご安心ください。

 専門天気図の1か月予報資料を見ると、まだバラツキはありますが、1/12以降は
平年を下回る可能性が低いことがことが分かります。

 まー、天気はバタフライ効果で予測どおりには行かない場合もありますが、今回ほどの
寒さはもうないのでは…と思いたいですね。(積雪については今後も注意が必要です)


キレイに晴れた朝空に浮かぶ月齢25.2のお月さま


1月13日の新月に向けてどんどん細くなっていきます。明日も見えるかな~。


…そうそう、先日雪かきをしている時に隣の家のおばあちゃまがゴミ出しに見えたので
「今年はよく降りますね~」と話しかけたら、

「私は中学まで満州に住んでいたので雪が降るととってもうれしいのよ~」
と興味深い話を…「え、じゃぁ、かなり寒かったんじゃないですか?」と伺うと

「ええ、満州は-30℃くらいで、雪もこのへんまで降るのよ~」(と腰に手を
当ててにこやかに話すおばあちゃま、よく見ると部屋着のままの薄着です。)

「父は、そう軍属だったので満州の端から端まで二日間で行き来したのよ~」
(おばあちゃま、話題が変わってきています…、体が冷えますよ。)

 こちらはセーターの上にダウンジャケットを着込んでスノーブーツを履いて
完全防備なのに、薄着のおばあちゃまの足下はつっかけ…、最強です!)

「あの頃は雪の中を走り回って遊んでいたので今でも雪降るととってもうれしいの~」
「いつも雪かきしていただいてありがとね~」と10分ほど立ち話をして戻るおばあちゃま…

 どうみてもおばあちゃまはこの寒さを寒いと感じていない…、そっか~、温暖化した地球で
ぬくぬくと過ごした自分は寒さの耐性がないだけなんだ~、と痛感しました。 (^^ゞ

2021年の寒波は何年ぶり?

2021年01月04日 | お天気
 寒い寒い、第一級の寒波が到来した12月中旬からとっても寒い日が続いています。
宮城県北部の築館では-10℃を下回る気温をすでに5回も記録しています。

12月18日 -11.9℃
12月20日 -11.5℃
12月21日 -14.9℃
1月2日  -12.7℃
1月3日  -16.5℃

 過去にも年末年始に-10℃を下回る気温を記録したことはありますが、-14.9℃は
12月の記録としては過去最低気温であり。-16.5℃は歴代の第3位になります。

築館の最低気温ランキング
(統計期間 1976/2~2021/1)
第1位 -18.3℃ 2012年2月 3日
第2位 -17.0℃ 2018年1月27日
第3位 -16.5℃ 2021年1月 3日←
第4位 -15.9℃ 1980年2月17日
第5位 -15.6℃ 2004年1月24日
第6位 -15.3℃ 1991年2月20日
第7位 -14.9℃ 2020年12月21日←
第8位 -14.7℃ 1990年1月27日
第9位 -14.6℃ 1981年1月14日
第10位 -14.5℃ 2001年1月14日
第11位 -14.4℃ 2012年1月29日
第11位 -14.4℃ 2011年1月25日
第11位 -14.4℃ 1986年2月 6日

 ふ~む、これを見ると今年は記録的な寒さになりそうですね。
となると今年の寒さは何年ぶりなのか? そして、どの程度寒くなるのか…

…気になったので調べてみました。

始めに今年の冬がどのくらい寒いのか一昨年のデータと比べてみました。

2020年12月の平均気温(築館)
日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
 0.4℃   4.9℃ -4.5℃ 11.2℃ -14.9℃
2019年12月の平均気温(築館)
日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
 2.6℃   8.3℃ -2.5℃ 15.6℃ -6.7℃

(補足:日平均気温→該当月の平均気温、
 日最高→最高気温の平均、日最低→最低気温の平均、
 最高気温→該当月の最高気温、最低気温→該当月の最低気温)

ふ~む、ふむ、これを見ると日平均気温で約2℃ほど低いようですね~。

築館の過去のデータを見ると、どーも1984年の記録と似ている感じがします。
1984年12月の平均気温
日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
 0.8℃   5.2℃ -3.2℃ 12.9℃ -12.5℃
2020年12月の平均気温
日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
 0.4℃   4.9℃ -4.5℃ 11.2℃ -14.9℃ 

1984年‐1985年の寒波の時は、年明け元旦から-10℃以下の気温を連続で記録しており
今年の気温傾向とよく似ている感じがします。

この時の寒波はかなり強力で、たしか北上川が河口まで全面結氷した年だったと記憶しています。
もし、今年が1985年と同じくらいの寒波だとすると、どのくらい寒くなるのでしょう?

1985年1月の築館平均気温は下記のとおりでした。
日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
-3.9℃   0.5℃ -8.6℃  5.3℃ -14.1℃ 
2020年1月の築館平均気温と比べるととんでもなく寒いことがが分かります。
日平均気温 日最高 日最低 最高気温 最低気温
 1.7℃   6.1℃ -2.4℃  9.5℃ -6.3℃ 

1985年1月に築館で-10℃以下の気温を記録した日数は12日間でした。
今年は1月8日に年末寒波を超える寒さが来ると予想されていますので
1985年と同程度の寒さになるのでは…と思っています。

…ということで、今年の寒さが1985年と同じ程度であれば、36年ぶりの寒さといえます。
もし、1985年より寒くなるようであれば、1977年の大寒波以来の44年ぶりの寒さとなります。

 余談ですが、-15℃を下回るとダイヤモンドダスト現象を見ることができると言われています。
スキー場などで見たことがあるという人は多いと思いますが、宮城県では築館‐伊豆沼‐米山付近が
ダイヤモンドダスト現象を見ることができる地域となります。
 
 1977年~1978年ごろですが、築館の近くでダイヤモンドダスト現象を2回ほど見ました。
その時の気温は-11℃程度だったと記憶していますので、高湿度で晴天の条件がそろえば
-15℃にならなくても見ることはできると思います。

 今年はかなり厳しい寒さになりそうですが、寒いからこそできる楽しさを見付けて
過ごしていきたいですね
 
 

 

2021年 元旦

2021年01月01日 | お天気
みなさん、新年あけましておめでとうございます。
2021年がスタートしました。本年もよろしくお願いいたします。

今朝の仙台は、昨夜から降り続く雪で外は真っ白
外気温は、なんとマイナス5度を下回っています。

今日は一日中雪がちらつく予報なので、
初日の出は残念ながら拝めそうにありません。

…ということで、今年の初日の出はNHKアプリのLIVE配信による

ダイヤモンド富士初日の出です!

いや~、実にありがたいサービスですね~。心がほっこりしました。

それにしても、今朝は寒い! 仙台管区気象台の発表によると
仙台での今朝の最低気温は、-5.4℃(05時17分観測)とのこと…

こんなに寒い元旦は、これまであったかなぁ~ あまり記憶にないよね…

ということで調べてみました!

元旦の日限定 最低気温ランキング(仙台)
(統計期間 1927/1~2021/1)
    観測年  最低気温 最高気温
第1位 1977年  -8.2℃  -3.5℃
第2位 1943年  -6.0℃  +2.5℃ 
第3位 1944年  -5.9℃  +0.9℃  
第4位 1946年  -5.8℃  +0.7℃  
第4位 1951年  -5.8℃  -2.3℃  
第4位 1954年  -5.8℃  +5.3℃  
第5位 2021年  -5.4℃  -2.0℃←今年  
第6位 1931年  -4.9℃  +0.7℃ 
第6位 1963年  -4.9℃  +1.0℃  
第7位 1932年  -4.8℃  +4.7℃ 
第7位 1936年  -4.8℃  +5.6℃ 
第7位 1958年  -4.8℃  +6.0℃
第8位 1962年  -4.7℃  +5.8℃    
第9位 1945年  -4.7℃  +3.0℃
第10位 1969年  -4.3℃  +1.3℃

ふ~む、ふむ、堂々の5位にランクインですか~
最高気温が-2.0℃までしか上がらなかったのを見ると
実質、第3位と言っても過言ではないですね~。

ひょっとしたらこの冬は記録的な寒さになるかも…
一年の計は元旦にあり、ですからね。


まー、これまでの地球46億年の歴史を見ると、地球は過去に

「スノーボール・アース(雪玉地球)」と呼ばれる赤道から極域まで凍り付いた時期や
「グリーンハウス・アース(温室地球)」という平均気温が現在より7℃高くて南北両半球の
どこにも氷床が存在しない時代(恐竜全盛の白亜紀:二酸化炭素濃度が今の6倍あった)や
現在の「アイスハウス(氷室地球)」と呼ばれる北極や南極に巨大氷床が常時存在する時代
を経験しているので、多少の気候変動は当たり前と考えるほうが正しいですね。

いずれの時代も地球の持っているサーモスタット機能が働いて金星環境や火星環境に移行しな
かったようですが地球環境はビミョーなバランスの上に成り立っているのは確かですね。

 このことについてはブルーバックス「地球46億年気候大変動」横山祐典著を読むと詳しく
わかります。この本によると

 現在、グリーンランドの氷床が融解して、淡水が北大西洋に注ぎ込むことで起きている
塩分低下により「熱塩循環」が15%低下しているので「地球の寒冷化イベント」が発生する
と提唱している研究チーム(注:しくみは映画デイアフタートゥモロウでも紹介されてます)
や、それとは逆に、人為的地球温暖化により今後「ホット・アース(灼熱地球)」という
これまで地球が経験したことのない新たなステージに突入すると提唱している研究チームが
あるとのこと。

 どちらにしろ我々人類が知っている地球は穏やかすぎるほど平穏だったということで
これが当たり前だとは思わないほうがいいということですね。
 
 おっと、話がだいぶ横道に逸れましたが、今年もたま~にブログをアップしていきます
ので時々お寄りいただけたら幸いで~す。

東北南部 梅雨明け!

2020年08月02日 | お天気
本日、仙台管区気象台が「東北南部が梅雨明けしたと見られる」と発表しました。


仙台でも雲が多いながらも青空が広がりました。

今年は、平年および昨年より8日遅い梅雨明けです。→「梅雨明けに関するお知らせ

今年の特徴としては、梅雨前線が北上しての梅雨明けではなく、北の高気圧と南の高気圧に挟まれた梅雨前線が消滅していく形での梅雨明けとなりました。


梅雨前線が東北北部にかかることなく梅雨が明けていくというパターンは今までにない形ではないでしょうか。今までのスタンダードが通用しない気候になっているような気がします。

さ~て「ニイニイゼミの梅雨明け発表予報」ですが、今年は12日後の予想に対して10日後の発表となりました。

観測年  初鳴き  晴れスタ予報  発表日(初鳴から)  梅雨明け(確定値)
2007年  7月20日→  予報なし →  8月 1日(11日後)→ 8月 1日ごろ  
2008年  7月11日→  7月23日 → 7月19日( 8日後)→ 8月 6日ごろ
2009年  7月 6日→7月13日~16日→ 梅雨明け発表なし →  -
2010年  7月 7日→  7月18日 → 7月18日(11日後)→ 7月18日ごろ
2011年  7月 9日→  7月20日 → 7月11日( 2日後)→ 7月 9日ごろ
2012年  7月16日→  7月27日 → 7月26日(10日後)→ 7月26日ごろ
2013年  7月15日→  7月25日 → 8月 3日(19日後)→ 8月 7日ごろ
2014年  7月12日→  7月23日 → 7月28日(16日後)→ 7月25日ごろ
2015年  7月12日→  7月23日 → 7月26日(14日後)→ 7月26日ごろ  
2016年  7月10日→  7月21日 → 7月29日(19日後)→ 7月29日ごろ
2017年  7月 9日→  7月20日 → 8月 2日(24日後)→  特定せず
2018年  7月 2日→  7月14日 → 7月14日(12日後)→ 7月14日ごろ 
2019年  7月25日→  8月 1日 → 7月30日( 5日後)→ 7月25日ごろ
2020年  7月23日→  8月 4日 → 8月 2日(10日後)→  

やっと梅雨明けしたので好天気を期待したいところですが、明日の天気は「曇り、昼前から昼過ぎ雨」のようです。週間天気予報を見てもすっきり晴れる日はないので、またしても空の具合をみながらの星見となりそうです。