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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

金星と土星の接近 1/18

2025年01月18日 | 金星
雲の多い天気でしたが雲のスキマから金星と土星の接近を見ることができました~。

2025/1/18 18h19m47s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f210mm ISO8000 f/5.3 1/1.6sec

 撮影時の金星と土星の離角は2°11′(満月4個分)なので、この間に満月が4つ入るはずですが…
実際の空で見ると、いやいや絶対入らないでしょ!と思ってしまいます。

2025/1/18 18h21m37s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f210mm ISO8000 f/5.3 1/2.5sec

 5円玉を持って腕を伸ばすと穴の大きさがほぼ満月と同じ(←これもほんとか~?と思ってしまいますが)になるので、天気が良かったら明日確かめてみることにしましょう。

 明日は土星がやや下がって見えますが、離角は2°14′なので接近の間隔は1月18日とほぼ同じです。

アトラス彗星(C/2024 G3) 観望記録 1/16

2025年01月16日 | 彗星
午後から天気が良くなったので青空の中のアトラス彗星(C/2024 G3)を探してみました。

 本日の機材は20cmF5反射望遠鏡です。近日点通過から3日過ぎたアトラス彗星の太陽離角は10°、等級は近日点通過時より暗くなっていますがまだマイナス等級を維持しているようです。

 観望を開始した14時過ぎにはすでに金星が南の空高いところにあったのでアライメントは金星で行いました。十字線入り23mmアイピースで見た金星は半月状でとてもキレイに見えました。

 で、このアイピースのままアトラス彗星(C/2024 G3)を導入して覗いてみたのですが、太陽離角が10°でも空は白っぽくてアトラス彗星の確認はできませんでした。

 ここでもう一度金星を導入して惑星カメラのピン合わせをします。惑星カメラは前回と同じ174MM+IR-Pass Fillter 685nmです。f1500mmの望遠鏡に装着すると画角は0.4°×0.3°になるのでμ210よりは画角に余裕があります。

 惑星カメラでの撮影は15時11分から行いましたが露出やゲインを変えても彗星らしきものはまったく写りません。う~む、空がまだ明るすぎるようです。ここは隣家の屋根で見えなくなるまで撮影を続けることにしよう。

 と、心に決めて辛抱強く撮影を続けていると、突然ゆらゆらと揺れる彗星の核がモニターに写りました。時刻は16時15分です。この時の彗星の高度は10°でした。

 彗星は画面のやや右側にあったので中心に移動して撮影した画像がこちらです。オリジナルはモノクロですが白昼の雰囲気を出すため擬似カラーにしてあります。(^^ゞ

2025/1/16 16h22m(JST) SE200N+ASI174MM+IR-Pass685nm, 3.402ms×1000frames×50%, 10 degrees from the sun.

 16時27分に屋根が望遠鏡の写野に入ってきたので惑星カメラでの撮影は終了として、これ以降は2Fベランダから望遠レンズでアトラス彗星(C/2024 G3)を撮影したのですが、検出はできませんでした。

2025/1/16 17h12m14s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f420mm ISO640 F6.0 1/25sec

 明るさがマイナス等級なら写るはずですが、撮影方向が違っていたのか、たまたま雲の中だったのか
はたまた透明度が悪かったのか、どの写真を見てもそれらしきものは写っていませんでした。

2025/1/16 17h12m25s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f420mm ISO640 F6.0 1/25sec

 今日は山越えの雪雲が少なかったので撮影できると思ったのですがね~。

満月と火星の接近 1/14

2025年01月15日 | 
1月14日は天気が良かったので見たい天体現象「月と惑星の接近(1月~3月編)」で紹介した「満月と火星の接近」をウオッチングしてきました~。

 月出時刻は16時46分でしたが月が見えたのは16時56分、月高度は1.4°でした。

2025/1/14 16h56m52s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f350mm ISO1600 F5.6 1/25sec

 赤い火星と赤い月のコラボ

2025/1/14 17h03m39s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO800 F6.3 1/50sec


 2025年最初の満月「ウルフムーン」

2025/1/14 17h05m00s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO800 F6.3 1/200sec

 さすが衝3日前の火星ですね~。点像ではなく円盤像になっていることをしっかり肉眼で感じることができました。(←個人の感想です)アメリカでは火星食が見られたそうですが視直径が大きい火星が月縁から出てくる様子はさぞすばらしかったことでしょう。いつか見てみたいものです。



2025/1/14 17h11m48s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f340mm ISO800 F5.6 1/250sec

 望の月(輝面比0.997)とほぼ衝(輝面比0.999)の火星接近は想像していたものよりはるかに見応えのあるイベントでした~。

アトラス彗星(C/2024 G3) 近日点通過日・観望記録 1/13

2025年01月13日 | 彗星
アトラス彗星(C/2024 G3)が 近日点を通過する1月13日の観望記録です。

 実は1月12日もアトラス彗星ウオッチングをしたのですが雲で確認することはできませんでした。

2025/1/12 06h16m27s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f320mm ISO1600 F5.6 1/10sec

 で、本日の近日点通過日が早朝観望のラストチャンスとなります。太陽との離角はわずかに5°、彗星が地平線から昇ってくる時刻は日の出20分前の6時30分です。

 家を出発したのは昨日と同じ5時40分ですが、彗星の出が遅くなっているぶん時間に余裕があるのでコンビニでホットカフェラテだな…と思いながら車を走らせてると西空に真っ赤な火星が見えました。
 
 昨夜は夜半に曇ったので最接近の火星撮影は断念したのですが何時頃から晴れたのだろう?撮影できたかな?…と思った直後のことです。メタセコイヤの林の上でこちらを見ているまん丸お月さまが突如として視界に飛び込んできました!おー、これは…

 そう!これはまさにあの有名な映画のワンシーン… エリオットがBMXのバスケットにETを乗せて空を飛ぶシーンそのものです… わ~ぉ!(見た時は運転中だったのでコンビニで撮影した写真がコチラ→photo

 うん、いいものを見たな~、早起きは三文の徳だなぁ~と思いながら観望地に着くと、なんと東の空はほぼ全曇りでした…トホホ

2025/1/13 06h20m35s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f170mm ISO400 F5.0 1/8sec

 それでも雲のスキマから見えることを期待して撮影を続けましたが…

2025/1/13 06h47m19s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO250 F6.3 1/250sec

 画像処理をガリガリにしてもなにも出てきませんでした。

2025/1/13 06h53m06s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO250 F5.0 1/640sec

 ま、この天気なのでしかたありません。今日は天気が良くなったら白昼のアトラス彗星を撮影する予定なので帰って準備をすることにしましょう。

 白昼のアトラス彗星撮影システムは、μ210+モノクロ惑星カメラ174MM+IR-Pass Fillter 685nmです。ピン合わせは昨夜の宵の口に完了済みです。

 天気は晴れてきましたが雲が多くしばらくは待ちの時間がただただ過ぎていきました。10時過ぎにようやく太陽の周辺が快晴の状態になったので撮影開始です。

 撮影方法は太陽でアライメントをとったあとに自動導入で望遠鏡をアトラス彗星(C/2024 G3)に向けます。μ210+174MMの画角は 0.3°×0.2°なので一発導入させるためには太陽アライメントを正確に行う必要があります。

 太陽で望遠鏡のアライメントをとるのはとても危険なので注意が必要です。私の場合は望遠鏡に太陽の光が入らないようにまずはしっかり蓋をします。

 で、ファインダーの対物レンズ側にソーラーフィルターをかぶせて太陽アライメントをスタートさせます。太陽は視直径が30′もあるのでファインダーの十字線が太陽の中央に来るように微調整をします。

 ファインダーで合わせているので正確ではありませんが離角が5°と近いので画角に入ることを期待して導入スタートです。望遠鏡が止まったら最初にファインダーのソーラーフィルターを外してファインダーの視野に太陽が入ってないことを確認します。

 ここで、望遠鏡の蓋を外しますが、望遠鏡の筒先には迷光が入らないように長めのフードを取り付けます。さあ~、アトラス彗星(C/2024 G3)は画角に入っているでしょうか?露出を変えて数ショット撮影したら室内にノートPCを移動して動画チェックです。

 う~む、やはり一発導入は無理か~と思ったのですが、ゆらゆら揺れる何かが写っています。ビンゴです! 自動導入が頑張ったようです。白昼のアトラス彗星ゲットです!

2025/1/13 11h03m(JST), μ210, ASI174MM, IR-Pass685nm, 5.771ms×1000frames×25%, 5 degrees from the sun.


太陽に0.095au(1425万km)まで近づいたアトラス彗星(C/2024 G3)

2025/1/13 11h19m(JST), μ210, ASI174MM, IR-Pass685nm, 14.06ms×1000frames×25%, 5 degrees from the sun.

 11時00分から開始した撮影は11時20′過ぎに雲が多くなって終了となりました。晴れる気配がなかったので午前の撮影はこれで終了となりましたが、望遠鏡でアトラス彗星(C/2024 G3)が見えるかを確かめることができなかったので午後に晴れたらチャレンジです。

 で、午後は14時過ぎに晴れたので8cm屈折望遠鏡をセットしてアトラス彗星(C/2024 G3)を導入したのですがまったく見えませんでした。惑星カメラASI174MMを装着して撮影も行ったのですが画像処理をかけても検出できず…

 太陽アライメントのほかに金星でもアライメントを取って導入をしたのですが、何度やっても見えず写らずでした。コントラストが低いのかそれほど明るくないということなのか分かりませんが最後まで検出はできませんでした。

 アトラス彗星が南中する頃を見計らって太陽を屋根で隠して双眼鏡で探した時も眼視ではまったく見えませんでした。SOHO画像では頭部がブルーミングを曳くほど明るく写っていたのですが白昼見える彗星とはならなかったようですね。

 太陽が山越えの雪雲に沈んだ直後も8cm望遠鏡で撮影を続けたのですがアトラス彗星を確認することはできませんでした。日中にμ210で撮影できたことはミラクルな出来事だったかも…ですね。


〈追記~18年前の1月13日夕方に目撃したマックノート彗星(C/2006 P1)〉

最接近前日の火星(1/11)

2025年01月12日 | 火星
1月11日の夜に撮影した火星です。気流が良かったのでキレイに写りました~。

 地球最接近23時間08分前の火星(-1.4mag, 0.64238au = 9635万7000km)

2025/1/11 23h29m Mag = -1.4mag  Diameter = 14".6 CM = 212.33° De = 11.10° Ls = 28.79 k=0.998 
μ210+WREYMER PLAN 5×+imaging Flip Mirror+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=17350mm (F/74)
Shutter=14ms Gain=350 (72%) 60s×AS!3.25%×5image 90s×AS!3.25%×5image  De-rotation 12.5min   


<追記>
撮影時のシーイング

アトラス彗星(C/2024 G3) 観望記録 1/11

2025年01月11日 | 彗星
SCWの天気情報を見続けて5日目やっとアトラス彗星を観望できる天気がやって来ました~!

 現在時刻は05時30分… アトラス彗星(C/2024 G3)が昇ってくる06時を目指して出かけましょう!観望地は近くの高台、標高130m地点です。東の低空の雲の具合が気になりますがそれは現地で確認です。

 では、観望の前にアトラス彗星(C/2024 G3) の基本情報をまとめておきましょう!

メモメモ…φ(.. )
 C/2024 G3は2024年4月5日にチリのリオ・ウルタドにある0.5m反射望遠鏡を使用した小惑星地球衝突最終警戒システム(ATLAS)の調査撮影によって発見された彗星である。

 発見当時はこの彗星はオールトの雲から降りてくる新しい彗星で絶対等級が非常に弱い H =9であることから0.093天文単位の近日点を通過する可能性はほとんどないだろうと考えられていた。

 近日点0.09auの彗星が近日点を無事通過するためのボートル限界値は H=7+6×0.093=7.558等級である。この等級より明るければ太陽のサンバーンに耐えて生き残るのだが絶対等級がH = 9のC/2024 G3はカテゴリー的には間違いなく蒸発して消えてしまういわゆる「運命づけられた彗星」になる。

 ところが複数の観測による軌道を精査したところ、C/2024 G3は以前に太陽に接近したことがあるダイナミックな古い彗星である可能性が高いことが分かった。最新の観測で絶対等級は7.6等級に修正されている。*1812年7月12日に Jean-Louis Ponsが、1833年9月2日にはWilliam R. Brooksが観測している。参考→資料1,資料2

 絶対等級が7.6等級となるとC/2024 G3のボートルの限界値(H=7+6×0.093=7.558等級)とほぼ同値になるので太陽のサンバーン耐える可能性はかなり高くなる。サンバーンに耐えることができるとしたら近日点通過時(2025.1.13)には青空のなかで見える彗星になる可能性はある。

 過度な期待は禁物だが-3.2等級~-5.3等級まで増光する予測もあるので太陽を遮蔽して撮影すれば十分写る光度ではある。近日点通過後は南下するので南半球でしか観測できないが1月13日の夕方は日没時刻の前後に西空の低高度で姿を現す可能性がある。天気が晴れることを期待したい。

 …と考えながら運転をしていると、ふむ、観望地に着きました。ほひょ~、かなり寒いですね~。気温は-6.0°、積雪は…15cmほどです。それはさておいて、さっそく東の空を確認すると…

おー、晴れてます!雲は低高度の0.5°~1°付近にあるだけです!この上なく極上の撮影条件です。時刻は…06時、まもなくC/2024 G3が昇ってきます。彗星が昇ってくる磁方位は120°付近なのでコンパスグラスで撮影磁方位をたしかめて撮影準備完了です。

 空はかなり明るくなっています。彗星は眼視でも双眼鏡でも視認できない可能性があるのでとにかく連続撮影開始です。目安としていた水星がこの時刻に見えるはずですが…なぜか見つかりません。

 ふ~む、双眼鏡でも撮影画像でも彗星を確認できないまま時刻は06時15分になりました。ひょっとして撮影方向を間違っているのか!?と急に不安になったのでここは冷静になって双眼鏡で水星を探してみましょう。水星が見つかればその9°東の高度差3°のところに彗星が確実にあるはずです。

 で、探すこと十数秒…お、水星がありました。水星の明るさは-0.4等級です。双眼鏡の視野は7°なので東に動かして、この辺に彗星が… おー、ありました! C/2024 G3 発見です!しっかりクッキリはっきり見えます!核の光度は水星と同じ… いや、大気減光を考慮すると水星より明るいと思われます。そして、なんと彗星の尾が双眼鏡ではっきり見えています。これはオドロキです。

 双眼鏡ではこの画像のように見えました~。

2025/1/11 06h20m12s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F6.3 1/20sec

 この時間は薄明がものすごいスピードで進んでいくので空はシャッターを押すごとに明るくなっていきます。おっと、指がかじかんでうまくシャッターを押せません。薄手の手袋は操作性はいいのですが耐寒性が足りませんね~。

 ふう、06時30分に水星も彗星も双眼鏡で確認できなくなりました。観望&撮影終了です。あとは自宅で撮影画像を確認することにしましょう。道路は圧雪状態です。ここ2年間はこれほどの積雪はなかったので3年ぶりの降雪ですね。安全運転で帰ることにしましょう。

 さて、自宅に戻って画像を確認するとカメラが彗星を最初に捉えたのは6時13分だったようです。

2025/1/11 06h13m49s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f250mm ISO640 F5.3 1/10sec

 光度-0.4等の水星との位置関係はこんな感じでした。

2025/1/11 06h14m03s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f150mm ISO640 F5.0 1/10sec

 画像処理で尾が浮かび上がりました。撮影時の彗星高度は1.8°、太陽高度は-6.6°です。

2025/1/11 06h20m12s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO640 F6.3 1/20sec

 太陽高度は-6.2°…まもなく市民薄明が始まる時間です。

2025/1/11 06h22m29s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f480mm ISO640 F6.0 1/50sec トリミング

 市民薄明になった6時25分ごろから双眼鏡で彗星を確認することができなくなりました。画像ではこのカラスとのツーショットフォトがアトラス彗星を捉えたラストショットでした。笑

2025/1/11 06h25m41s D810A SIGMA150-600mm f5-6.3 f350mm ISO640 F5.6 1/50sec

 このあとの画像にはアトラス彗星だけでなく水星も写っていなかったのでアトラス彗星と水星はほぼ同じ明るさだったと言えるかも…ですね。

 日中も天気が良かったので8cm屈折望遠鏡をアトラス彗星に向けてみましたがなんにも見えませんでした。水星も確認できなかったので白昼見える明るさには到底足りない…というところですね。

金星はパッチリ見えたのでアトラス彗星が-5等級まで明るくなれば見える可能性大ですね。

2025/1/11 11h00m07s EVOSTAR80ED D810A ISO200 1/640sec




月と木星とプレアデス星団の競演 観望記録 1/10

2025年01月10日 | 
1月10日は一日中雪がしんしんと降る天気でしたが20時過ぎに雲間から月が顔を出したので見たい天体現象「月齢10.5と木星とプレアデス星団の競演」をウオッチングすることができました~。

2025/1/10 20h47m42s D810A NIKON VR24mm-70mm f2.8 f62mm ISO1600 F2.8 1/1.3sec

 撮影した画像を確認すると、ほほう、天王星も写っていますね~。で、どういう訳か月明かりのゴーストがほぼ適正露出の月の形になったので月の位相も分かるヘンテコな画像になっていました。笑

 さてさて、本日の観望のポイント「月齢10のそばにあるプレアデス星団は肉眼で見えるか?」ですが、月を屋根のひさしで隠して見ても肉眼で確認することはできませんでした。

2025/1/10 20h48m19s D810A NIKON VR24mm-70mm f2.8 f62mm ISO1600 F2.8 1/1.6sec

 今宵は奥羽山脈を越えてやってくる雪雲があったので透明度の良い冬空だったら明るい月のすぐ近くにあってもプレアデス星団は肉眼で見えるような気がするのですが…

これから月とM45の会合はたくさんあるので機会を見てたしかめてみることにしましょう。

しぶんぎ座群流星群 観望記録(1/4)

2025年01月04日 | ☆星見隊
しぶんぎ座流星群の観望記録です。

 SCWではそこそこ晴れる予報だったのですが思うほど天気が良くなかったので観望地を自宅から車で5分ほどの空が開けた場所と決めて家を出発したのが01時過ぎ…

 途中でコンビニに寄ってホットカフェラテのLサイズを購入して観望地に着いたのが01時15分頃、車を降りて空を見上げると、あらら、雲はさらに多くなって雲量5~6です。

 星が見えているのは南西の空に輝く冬のダイヤモンドと木星です。北斗七星はひしゃくが見えてますが柄の部分は雲の中ですね~。とりあえず星が見えている方向にカメラを向けて撮影開始です。

2025/1/4 01h38m43s D810A NIKON VR24mm-70mm f2.8 f24mm ISO1600 F2.8 10sec

 インターバル撮影がスタートしたのを確認してチェアに座ってホットカフェラテを飲みながら観望を開始した直後に天頂付近を北斗七星から火星に向かって高速の流星がシュッと横切りました。

 おー、これは… う~む、この時間の輻射点は北東方向の高度20°~30°付近にあるので方向としてはしぶんぎ座っぽいのですが確証はもてません。経路は角度にすると約20°ほどの長めの流星でした。

 それからは散在流星も流れない静かな夜空が過ぎていきましたが、01時59分にぎょしゃ座を貫く流星が出現しました。かなりの高速流星です。これは経路からして間違いなくしぶんぎ座群です。

 そして02時7分にはふたご座を貫く高速流星が見えました。こちらも経路をたどると北東の輻射点にたどりつきます。この2つの流星の経路と最初に見た北斗七星から火星に向かって横切った高速流星の経路はほぼ平行なので最初に見た流星もしぶんぎ座群で間違いないようです。

 02時29分にはこいぬ座を貫くしぶんぎ座群が見えましたが、その後はパタリと流れなくなり…やがて雲が冬のダイヤモンドを覆い尽くしたのでカメラを火星の方に向けたのですが、

2025/1/4 02h09m13s D810A NIKON VR24mm-70mm f2.8 f24mm ISO1600 F2.8 10sec

 やがて火星も雲に覆われて雲量が7~8になったので観望会は終了となりました。

2025/1/4 02h26m49s D810A NIKON VR24mm-70mm f2.8 f24mm ISO1600 F2.8 10sec

 観望時間は1時30分頃から2時30分までの約1時間でしたが4個ほど見られたので光害のある場所での観望としては十分満足できる結果ですね。

 残念ながら流星が写った写真は1枚もありませんでしたが、しぶんぎ座群の高速流星をしっかり目に焼き付けることができたのでこの記憶を脳内フォルダに大切に保存しておくことにしましょう。

〈追記〉
2025年1月5日04時50分46秒に流れたしぶんぎ座群流星(火球)


〈関連ブログ〉
しぶんぎ座群流星群 観望記録(1/4) 2024.1.6

スターリンク衛星(G12-6)撮影記録 1/2

2025年01月03日 | 宇宙開発
1月2日に通過したスターリンク衛星(G12-6)の拡大撮影記録です。

・撮影日時:2025年1月2日17時18分
・撮影機材:ドブ30cm+アイピースOr18mm+拡大撮影アダプター+Apollo-C(UV/IRcut)
・露出:Shutter=0.952ms、Gain=460 (95%)
・イベントデータ:最大仰角81°、距離272km、光度 2.1等
・画像処理(PIPP-TIFF切出し→ステライメージ-コンポジット→ステライメージ-画像処理)



2025/1/2 17h19m05s DOB30 + PL25mmmm + 拡大撮影アダプター+ Apollo-C(UV/IRcut)
Shutter=0.952ms Gain=460 (95%) 10imageコンポジット


SER Playerスクリーンショットとコンポジット画像~その1~


~その2~


~その3~


~その4~


通過図とイベントデータ





三日月と金星 1/2

2025年01月02日 | 
みなさん明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
さて、2025年最初のスターウオッチングは夕方の西空で見えた三日月と金星です。

 撮影を開始した時刻は日没時刻(16時29分)の25分後でちょうど市民薄明から航海薄明(太陽高度-6°)に変わるタイミングでした。刻一刻と空の色が変化していくマジックアワーの中で輝く三日月と金星はまさにフォトジェニックでした。(三日月-月齢2.4 輝面比0.06、金星-三日月 離角18°)

2025/1/2 16h55m39s D810A NIKON VR24mm-70mm f2.8 f52mm ISO400 F2.8 1/30sec



2025/1/2 16h58m19s D810A NIKON VR24mm-70mm f2.8 f52mm ISO400 F5.6 1/13sec



2025/1/2 16h58m46s D810A NIKON VR24mm-70mm f2.8 f52mm ISO400 F5.6 1/30sec



2025/1/2 16h59m28s D810A NIKON VR24mm-70mm f2.8 f52mm ISO400 F5.6 1/40sec



2025/1/2 17h01m23s D810A NIKON VR24mm-70mm f2.8 f70mm ISO400 F5.6 1/40sec

土星と金星と三日月

2025/1/2 17h50m47s D810A NIKON VR24mm-70mm f2.8 f34mm ISO3200 F9 1.6sec

 1/3と1/4は見たい天体現象「月と惑星の接近(1月~3月編)」で紹介した「四日月と金星の接近」と「五日月と金星、土星の競演」です。月が東に向かって動いている(月の公転)を実感できるチャンスなので天気が良かったらウオッチングしてみることにしましょう。

1月3日「四日月と金星の接近」


1月4日「五日月と金星、土星の競演」