ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

しょうがい者週間記念イベント

2008年12月08日 | うそじゃないよ、本当だよ!

12月6日、「これって権利侵害?」(副題:私にもあなたにもある権利)の題目で弁護士の大石剛一郎氏による講演が開かれました。(文化会館会議室)
同氏はしょうがいのある人が関係する事件に長年関わってこられました。
話の内容もご自分がこれまで関わってきた事件をベースにとても説得力があり、難しい法解釈も分かりやすい日常語での説明がなされ、とても貴重な時間でした。

題名にあるように、しょうがいのある人が受ける人権侵害事例を12の例をあげ、それへの対応に関しての解説も行われました。
12の事例とは・・・、

①学校でのいじめ
②会社の搾取
③兄弟の成年後見人による財産奪取
④バスの乗車拒否
⑤職場での不当な扱い
⑥入所施設における、必要なケアの懈怠
⑦ホームヘルプの利用
⑧懲罰の繰り返しの末の重罪
⑨自殺・殺人未遂
⑩病院たらいまわし
⑪通所途中の不当逮捕
⑫利用保護入院

後半は根本的問題は何処にあるのかの話でした。
「しょうがいがあってもなくても、人権は保障される、が、しかし、しょうがいがある場合は、支援を受ける権利が保障されないと、人権のスタートラインに立てない。」
「人権は人間である以上当然有する権利。人権侵害とは、この人間が有する当然の最低限のルールを破ることである。
しょうがいのある人は、支援を受けないと権利が実現できない。スタートラインに立てない。支援を受ける権利が保障されないと、人権保障にならない。支援を受ける権利は人権である。」
「しょうがいしゃの本当のことを知ったら、それはおかしいと思うはず。しょうがいしゃの人が、人として扱われていないことが知られていない。そのことを表に出して行く事が第一歩だ。」

この講演を聞いて、私は平成15年にわが市で起きた、特別支援学級での事件を思い起こしてしまいました。
しょうがいしゃが人として扱われていたら、当時の教育委員会や市長、議会の対応はありえなかったと思います。
この事件、一審、二審とも無罪で現在は民事裁判中ですが、今月24日には判決が出ます。
私は可能な限り法定へ通い、傍聴をしてきました。
今度こそ、勝利出来るのではと期待しています。


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