ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

新庁舎建設 ワークショップその3

2008年12月04日 | 新庁舎建設
30日に開かれたワークショップ、テーマが二つありました。
二つとは、
①新庁舎にどのような機能の市民協働・市民交流スペースやイベント等の施設がふさわしいか
②2階に想定している窓口業務のあり方と、1階スペースとの関係

②で「2階に想定している窓口業務」とあるように、新庁舎では窓口業務を2階に想定しています。
この前提として、1階には市民活動センターや消費者センターを置く予定です。

傍聴して分かったのですが、そもそも1階には、いわゆる住民票や戸籍を取ったりする窓口、国民年金・国民健康保険関係の窓口などは置く予定はないのです。(ちょっと驚きました)
何を1階に置くかというと、市民活動センターと消費者センターです。1100㎡がここに使われるとの事でした。
市役所の新庁舎というよりも、市役所と市民活動センターを合体させた建物、集合事務所と言う方がふさわしいように思います。
新庁舎建設について、最初からそのように説明があれば驚かないのですが、私はこのワークショップに参加して初めて知りました。

1階がこのように計画されていることを、議員では私だけが知らなかったのかと思い、同僚の市議何人かに質問をしたのですが、私が聞いた市議は一様に驚いていました。
市の職員さん(庁舎建設に関わっていない職員さん)にも尋ねたのですが、
「エッ、1階は市民課が来るのでしょう。住民票を取りに来たりするのでしょう。」と、職員さんの間でもこのことは知れ渡っていないようです。
(そんなに沢山の職員さんに聞いたわけではないので、「職員さんも知らない話です」とは、余り大声ではいえませんが・・・。)

そこで、これまでに配布された資料を家に戻りもう一度見直してみました。

よ~く見ると、日建設計の提案書では(確かに)1階部分が「市民プラザ」になっています。

日建設計提案書

日建設計さん提案
私は上記の図はよ~く見てきたつもりでしたが、1階部分の「市民プラザ」にまさか市民活動センターが入るとは思ってもいませんでした。
「市民」とついているから、「市民課のようなものが来る」、つまり市民に身近な課、例えば住民票をとるとか、子供の相談をするとか、税金の相談をするとか・・・、そんな課が来るのだと思い込んでいました。

浦安市は公民館が大変充実していて公民館活動は大変活発な所だと思います。一方東西線浦安駅近くにある市民活動センターもあり、そちらの活動も大変活発だと聞いています。
しかし、新しく出来る市役所に1階に、それも1100㎡も使った市民活動センターがはいることなどは想像もしていませんでした。
庁舎建設担当者から、「1100㎡全部を市民活動センターにするとは言っていない、1階には消費者センターやギャラリーも入れる」との指摘を受けました。
前段でも書いているように、私も1100㎡全てだと思っていません。消費生活センターも入るとの説明は、傍聴席で聞いていましたから。誤解を招く表現をしたので訂正します。「1100㎡全ては市民活動センターではなく、消費生活センターや市民活動センターなどが占める」とします。
私は、そもそも1階に市民活動センターや消費者センターを持ってくる構想に驚いたと言いたかったのです。
私が知る限りのこれまでの庁舎は、市民が一番利用する市民関係の課を置く庁舎しかしりませんから。当日参加した市民の方も、「何故1階に市民関係の課を置かないで市民活動センターをおくのですか」との質問が出ていました。


私がよく引き合いに出す立川市の新庁舎、こちらにも市民活動センター的なものは入っていますが、その占める割合は浦安市の計画とは比較にならないほど小さいものです。
同市の新庁舎(地価1階、地上3階)は、1階、2階は執務スペースが主で、3階に議会関係の部屋が入ります。
市民が利用できるスペースとしては、1階には多目的プラザと市民ラウンジ、2階、3階には協働会議室が合計5ヶ所あるようです。
これからすると、立川市はこれまでの庁舎の配置が主になっていると言えます。
1階の執務スペースには市民生活部門、子供福祉に関する部門を主に配置し、多くの市民が利用する手続きの殆どが1階で出来るようになっていますから。

わが市の構想は、これまでの市庁舎のあり方を大きく変えるものです。
だからこそ、ワークショップでも参加市民から「何故1階に市民活動センターが入るのですか?」との疑問が出たのでしょう。
市側はこの点では十分な説明を市民に対してしてこなかったと思います。
実際、ワークショップでは少々混乱気味になりました。
こんなことにならない為にも、私が9月議会でも指摘したように、コンペ参加の5社の提案書をもっと広く市民に見てもらえる工夫をしておけば良かったのです。

しかし、日建設計の示したものはあくまでも「提案書」であれば、今後はこれをたたき台にして、広く市民の中で議論をしていけばよいのでしょう。
市側の認識はどういうものなのか見えないところもありますが、ワークショップを傍聴した限りですと、市側の思惑は1階は市民活動センターにするという強い思いがあるように感じられました。
それは、今回のテーマ「②2階に想定している窓口業務のあり方と、1階スペースとの関係 」という言葉の中にも表れています。

3月末には基本設計を完成させる予定でいるのですから、今更1階に何を持ってくるかなんて事を議論するなど不可能だと言いたいようですが、100年使う新庁舎ですから、建設予定が1年、2年先送りになっても気にすることはないですね。
「急がば回れ」と言う諺もありますから。

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