昨夜音を立てて降っていた雨は、明け方湿り雪に変わって僅かに1センチ。
今朝は一時的に冷え込みが緩み、濡れた表の道を車両がビシャビシャと走行音を上げて通り過ぎます。
今日も少し強めの風、我が家のシンボルツリーたるアオモリトドマツの梢を揺すっています。
天候は次第に回復、昼前には薄くなった雲を透して陽射しを感じることができます。
相変わらず雪らしい雪がないままに、「大寒」が来ようとしている北東北であります。
この地域の小正月行事としては、正月飾りを炊き上げるいわゆるドント焼きがあるだけです。
未だ夜が明けきらぬ6時過ぎ、氷点下2桁の冷え込みの中を氏神様へ参拝します。
柏手が深閑とした杉木立に響くとカラスの群れが一斉に飛び立ちます。
黎明から次第に明るさを増してくる東の空、餌場を目指すのか数10羽の群れ。
風は出そうですが今日もまたいいお天気です。
岩手内陸部から太平洋沿岸へ出るには、何処を通っても北上高地の峠越えがあります。
R106区界峠は、見え隠れする最高峰早池峰山を仰ぎ、最も北上高地らしい景観の中を行く好きな道。
国道最高地点から北側には、早池峰山と同じ蛇紋岩の岩峰が天に突き上げる特徴的山頂が見られます。
これが兜明神岳、かつてスキー場があった若かりし頃には何度かJR山田線を利用した記憶があります。
現在スキー場跡はキャンプ場施設などがあって、近隣小学校の林間学校などで賑わっている様子。
我が家の孫たちも岩登りや水晶掘りなど、それぞれ大自然に触れる貴重な体験をした様子。
管理施設から気持ちのいい草地を歩いて兜明神岳までは30分、その奥の岩神山まではさらに30分。
運動不足の子供たちにとっては丁度いいハイキングコースでしょう。
オラも兜明神の岩を登った記憶はあるのですが、岩神山まで足を伸ばしてはいなかったような・・・。
子供たちがまた行ってみたいと言うなら、オラも着いて行ってみたいと思っている訳で・・・。
微風快晴、穏やかな新年は今日もまだ続いています。
里が晴れていても、なかなか雲がとれなかった奥羽の稜線、そして北上高地の名だたる山々もくっきり見えています。
その中でも白銀に輝く秋田駒ヶ岳山塊がひときわ目を曳きます。
秋田県境にほど近い国見温泉をベースに横長根と呼ばれる南稜への直登1時間。
展望のいい火山礫のコースをさらに1時間、縦走路横岳分岐から厳しい環境に咲く高山植物の女王コマクサを愛でながら駒池コースと呼ぶカルデラに入る。
そこは近年になってムーミン谷と呼ばれている高山植物咲き乱れるおとぎの世界だ。
駒池の畔で重いリュックを降ろしチングルマの大群落に暫し憩うのであった。
左手に女岳、小岳の小さな火山、正面には荒々しい岩峰の外輪山。
その岩峰をジグザグに登り詰めると、かつては実質的頂上としていた男岳山頂である。
いきなり開けた大展望、遠く栗駒山や鳥海山、眼下に大きく展開する田沢湖、その先にはクマゲラ生息地たる森吉山、北に目を転ずれば大きく波打つ縦走路が烏帽子岳へと続く。
その先には奥羽山系最高峰岩手山、裏岩手連峰が遠く穏やかな起伏を見せる八幡平へと続いている。
全方位の展望を満喫した我らは、阿弥陀池を眼下に見ながら外輪山の尾根筋を横岳に向かう。
そしてここから烏帽子岳を経由して雫石川支流葛根田川上流部の滝ノ上温泉に降りる長い縦走路へと歩みを進めた。
青春時代に岩手の地に住みついたオラが、最も多く登ったのは花の100名山たる秋田駒ヶ岳でしょう。
厳冬期にも拘らず静穏そのものの景色を眺め、今は亡き友と昭和40年代の7月初旬に歩いた駒ケ岳を思い出すひと時でありました。
今日もまた晴天微風の穏やかな一日。
周辺の積雪はその後も増えることはなく、正月前に降ったものが融けずに残っているだけです。
日の出06:56 日の入り16:56、昼時間は最も短い冬至の頃に比べると15分伸びています。
これからは日の出時刻が毎日1分ほどずつ早まります。
昼夜比を決める地学的要素の全てが既に底を打って折り返し、あの夏の日を目指しているのです。
東北のアユ解禁まであと5ヶ月半、一旦脳裏から離れた幻影が再び鮮やかに蘇る一日でありました。
中学は今日から授業が始まったとか・・・、北国にしては馬鹿に早いみたい。
あと5日休みが残っていると言う小学5年がやってきて、オラに纏わりつきます。
もうじきこの娘も思春期、一緒に風呂に入ろうと言わなくなる日が近づいています。
西高東低の冬型気圧配置、夕方になると気温はどんどん低下します。
明朝はかなりの冷え込みを覚悟しなくてはならない様子。
比較的暖かいだけに、この冬の水周り凍結防止はようやく3度目となります。
寒のうちの雨は、地球温暖化が叫ばれるようになってからは珍しいことではなくなりました。
今日は気温が上がって冷たい雨がシトシトと降っております。
氷の厚みが増して解禁日が近づきつつある岩洞湖も今日は雨模様とのこと。
腐れ雪が融けて再結氷することで氷上は歩き易くなるため、むしろ歓迎すべきことではあります。
明朝には再び冷え込みがガリッと強まる予報。
そろそろソリを出してワックスでもスプレーしておこうかしら。
しかしこの時期の雨は、年寄りにとってはその冷たさが余計に身に沁みますなぁ・・・。
小雪舞う一日ですが、積もるほどではありませぬ。
高い山は麓からすっぽり雪雲の中、上空はかなり風が強そうであります。
退屈しのぎにホームセンターと釣具店の中を歩き回り、目についた小物類を買い込みました。
ついでに県内共通と岩洞湖の年券も・・・。
3月になったら雫石川も買って、夏には角館も買ってしまうオラであります。
今年も入漁券だけで41700を工面しなくては。
アルバイトの口もなくなり年金だけが唯一の収入となったオラには痛い出費でありまする。
が、いつも元がとれないまま、シーズンが終わってしまう訳で・・・。
雪もなければツララも見あたらない冬景色、この地に住んで初めてのことかもしれません。
いつもならアイスバーンで冷や汗を掻くオラも、この冬は未だ怖い思いはしてないのです。
しかしもうじき岩洞湖への山登りが始まり、凍てついた道を走らなければなりませぬ。
はてさて今年は何度通うことになりますか、年券で行くかその都度入漁券を買うか、体力的にはかなり衰えを感じるオラにとりましては悩むところでありますが・・・。
新年7日目、松がとれて会社関係は通常業務に戻りました。
例年なら凸凹に凍り付いているはずの表の路面は乾燥、クルマは軽快に流れています。
この地に住んで30有余年、正月明けのこんな光景は記憶にないことです。
この冬、雪掻きの重労働は僅かに1回のみ、すっかり身体が鈍ってしまいました。
週間予報欄にも雪マークは出てきませんし・・・、このままで「寒」は明けてしまうのでしょうか。
いつもほどではないけど適度の寒さは続いておりますから、岩洞湖はもうじき解禁になるはずで・・・。
いよいよ「寒」の期間に入り、今朝は氷点下7℃。
山は吹雪に巻かれ稜線を見ることはできませんが、里は風もなく陽射しがたっぷりです。
このところ身体が寒さ慣れして、氷点下の気温でも爽やかささえ感じられます。
僅かに積もった新雪の上にイヌ科のものらしい動物の足跡です。
おそらくキツネかタヌキのものでしょうが、この冬は未だ姿を見てはいないのです。
はてさてこの雪の少ない北国の風景、春まで続いて欲しいものですが。
新年5日目、未明から雨音が聞こえていたのに、明け方には小雪に変わり3センチほどの積雪。
やがて晴れ間が広がって本日もやはり穏やかな冬晴れになりました。
この冬の積雪量を占うカマキリのお告げ、ここまでは大当たりです。
暖冬を予測した気象庁の長期予報も、ここまでは珍しく的中しております。
こんな温かい冬でも標高700mの岩洞湖は別世界のはずでしたが、正月3日にしてやっと全面に薄氷。
氷上ワカサギの解禁は、このあとの冷え込み次第ではありますが湖全域の結氷から2週間目ぐらいが通常。
とすれば早くて昨季と同じ16日、だらだらと温かさが続くようなら翌週の21日になるかもしれませんね。
スキーワックス、買って来なくては・・・。
年が改まって4日目、昨日までとは違って全天雲が広がって、時折細かい雪が舞っております。
しかし気温は高めに推移して、あまり寒さを感じさせない凌ぎ易い日が続いております。
街へ出たついでに盛岡市を南北に貫く北上川、その河川敷に降りてみます。
この時期に川べりが雪に埋まってないのは滅多にないことなので、デジカメ片手に少し歩いてみます。
流路延長250Kmの東北最大の川もこの時期は流域山地への降水が殆ど雪として蓄えられるため、最も水位が低く綺麗に澄み切っております。
かつて北上川の上流には国内最大の硫黄産出量を誇った松尾鉱山があり、その簡易排水処理施設が垂れ流す酸性水と猛烈な赤濁りが影響して、魚類の生息環境としては最悪の状況を呈していました。
その後恒久的処理設備が整い、さらに盛岡市北部に四十四田ダムが完成すると、水質は飛躍的に向上して流域各地では多くのアユの天然遡上が見られるようになりました。
宮城県登米市の鴇波洗堰(ときなみあらいぜき)で新旧の北上川を分けておりますが、北上川の天然アユが河口からおよそ170Kmの盛岡市に姿を現すか否かは、遡上時期におけるこの堰の稼働状況にかかっていると言われております。
水質が改善されたばかりの昭和50年代、盆休の頃になるとサバかと思われるような大アユが普通に釣れたことがありました。
南大橋シモでは、まだ近代アユ釣法を知らぬままのオラ如き下手糞にも、50尾超の大釣りができた年がありました。
そんな昔に思いを巡らせながら、何気なく覗いた岸辺のチャラ瀬の中に何かがうごめく黒い影。
生き物の存在を感じさせないはずの真冬の冷たい流れの中に、10センチほどの小魚の群れがあります。
ウグイの群れなのかと凝視する中で、時折キラリと反転を見せています。
それはどう見ても天然遡上アユの隊列としか思えない心躍る光景です。
昨年の天然遡上が極めて少なくて、満足な世代交代が行われないのではないかと心配されていただけに、俄かには信じられない光景です。
しかも如何に暖冬とは言えまだ正月のこの時期、これが夢でなければこの夏の解禁はかなり前倒しになるはずの嬉しい誤算です。
オラは飛び上がりたいほどの嬉しさを噛み殺して静かにカメラを構えます。
忍び足で水際に近づいた次の瞬間、薄氷を踏み抜いてしまいスニーカーの右足が水没。
その痺れるような冷たさで我に返ると、寝相の悪いオラはやっぱり布団を蹴飛ばしケツが冷たくなっております。
明けて正月4日の朝は、夢の中と同じ曇り空で小雪も舞っております。
オラはこの初夢が正夢となりますことを願いつつ、カカァに命じられるままに新年初めてのゴミ出しへ・・・。
正月3日の午後ともなりますと参拝者はもう誰もおりませぬ。
リンゴ畑の奥にある杉木立の中の寂しい氏神様であります。
机の中の細かいお金を掻き集めまして、ようやく出かけてまいりました。
いつもなら賑やかな小鳥のさえずりもなく、深閑とした境内に柏手が響きます。
午後の木漏れ日の中に聞いた霊験あらたかなる神のお告げは「大吉」。
願い事ことごとく叶うと言うことで、今年の夏に関しましては一安心の初詣でありました。
放射冷却でよく冷え込んだ朝です。
岩洞湖周辺ではダイヤモンドダストが舞い、本湖が全面結氷するほどの寒さだったかも知れません。
本日のオラはと言えば、駅伝スタートの朝8時から炬燵に潜りテレビに釘付けであります。
午後は孫たちが押しかけてきて、お年玉をせしめると意気揚々引き上げて行きます。
もうそのころには冷え込みが始まる夕暮れ時。
とうとう本日もまた初詣に出かけず仕舞いの爺婆なのであります。
そんな訳で、結局何もしないまま一日が過ぎてしまいましたが・・・。