秋彼岸が近づき朝晩の気温もかなり低下、もう夏掛け布団では寒さを感じる日々である。
昨日までの不安定な空模様は解消されて、爽やかな秋の一日だった。
毎年のことではあるが、ここまでくるとついこの間まで頭の中の大部分を占めていたアユの幻影は薄らぎ、次第に諦めの境地とは相成る。
一日の平均気温が15℃を下回るようになると、今度は各種キノコの発生に気もそぞろの毎日となるのである。
近くに沈めておいた3日目のアユ、今朝はまだ3匹が生きていた。
明朝まで2匹が生き残っていたら、2014最終釣行の予定。
全滅ならそのまま終了、さて・・・。
爽やかな秋晴れかと思っているうちに突然の雷鳴。
見上げると、いつの間にか発達した積乱雲が頭上に崩れて広がりバラバラと大粒の雨。
その向こうには綺麗な青空も残る不思議な空模様である。
上空に季節外れの強い寒気があるために、このところの天候が安定しない。
盛岡八幡宮大祭初日、今頃は威勢よく山車が市街地を練り歩いているだろうか。
気がつけば9月ももう半ば、八幡平山頂付近の草紅葉もそろそろ見ごろになっているはず。
昨日はぐずぐず言いながらも、山歩きを結構楽しんでいた孫たち。
今度はちょっとレベルを上げてみようかと。
後生掛や玉川の火山現象を見せるのもいい経験になる。
子供たちに北東北の自然から多くを学ぶことの幸せを感じて欲しいオラなのである。
今季のアユ釣りはつまみ食い程度も数えると28日に達した。
さすがに体の節々には疲労がたまっている。
昨夜もその前の釣行先でもたっぷりの睡眠をとったにも拘らず、腰の辺りがずっしりと重苦しい。
気分を一新する意味からも、朝からやってきている孫たちを連れて、網張スキー場の中の散策をすることに。
はじめぐずぐず言っていた孫たちも、高原での昼飯には大満足。
南に開けた広大な展望と新鮮な山の空気、秋色が見え始めた草木の美しさに触れて次第に楽しさを感じていったようだ。
そして風呂好きの彼らお待ちかねの温泉へ、オラも手足を伸ばしてゆっくりと浸かった。
その昔、山歩き盛んだった頃からの馴染みである硫黄泉の香りが鼻をくすぐった。
風呂上がりには松ぼっくりのアイスクリームを食う。
さあ次回でいよいよ最終釣行となる今季のアユ釣り。
秋晴れの下、年寄りに優しい川で一日のんびりと過ごしたいものだが・・・。
昨日の桧木内川を早めに上がったオラは、午後4時には阿仁前田に入った。
燦々と陽光を浴びる薄濁りの流れがオラを誘った。
一見釣れそうにないキャンプサイト前だったが、試しに竿を出してみた。
意外にも反応は早く、小1時間に7尾も出てくれた。
しかもポッテリ肥えた姿態に満足、明日への期待が高まった。
その晩オラはゆっくり温泉に浸かり生ビールで一人宴会。
明けて阿仁の空は見事に晴れ渡った。
遠く南の空には阿仁の山塊の向うに幾つもの積乱雲が白く光っていたが・・・。
以下(爺つぁまのアユ釣行)へ
09:00、晴天無風の桧木内川。
昨日、仲間たちと一緒になれなかったオラは一日遅れの出陣。
橋カミのトロ場には網打ちの方が一人見えるだけで、他には誰もいない角館バイパスシモである。
清澄の流れの中に野アユの姿はなく、周辺を見渡してもハネは殆ど見られない。
Y氏は右岸、オラは前回とは違って浅くなった流れを渡って左岸へ。
すっかりアタリが遠くなってしまった瀬頭のカガミを執拗に泳がすオラ。
流心を攻めるY氏に待望の1尾。
オラはなかなか循環が始まらないことに苦悩しながらもやっと小アユを獲る。
そしていつものように野アユが着いているはずの浅場のカミ飛ばし。
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桧木内川に仲間何人かが集まると言う。
オラも出かけるつもりでいたのに、つまらない理由で自宅待機を余儀なくされた。
現地は少し吹きおろしの風があるらしいが、今日も釣り日和となったことだろう。
オラは一日遅れて出かけることにしたのだが、彼らの釣り残しを拾わねばならぬのが甚だ辛い。
高水が癒えたあと、そのまま今度は何処の河川も酷い渇水傾向に転じている。
こんな時、釣り人はその周辺の中でも比較的水深のあるポイントを狙う場面が多いが、オラは彼らの立ち位置にもなっている超浅場を狙う。
盛夏以降のそこは例え水深数センチであっても、縦横に走り回る野アユの姿が驚くほど多いからなのであるが。
しかしそこは徹底したカミ飛ばしがあってこそ初めて友釣りが成立する。
そこでは根掛かりを避けるための極力軽い仕掛け、短ハリス、少々の風の中でもオトリのコントロールを容易にする短竿、スムーズな泳ぎを演出するためのフロロライン、カミ飛ばしに徹するための根気、そして何よりも竿とラインを通して手元から10数メートル先にあるオトリとの澱みなき対話が必要になる。
前回良かれと思って使用したPEラインは、比重や水切り抵抗や張りなどの違いからコントロールに微妙な違和感が残り、オラの場合はやはりフロロに軍配を上げる。
体力的にももはや荒瀬や深場の釣りは難しくなったオラに残されたポイントが唯一浅場だから、ここでの釣技をもっと向上させたいと思う昨今である。
昨日のアユ釣りの帰り道、県境のトンネルを抜けると薄暮の空に旧暦8月15夜の月が・・・。
稲田は間もなく刈り取りの時期、周囲にも黄ばんだ景色が多くなり、もう後戻りできない季節の到来である。
あと何回出かけられるかとカレンダーを睨む寂しい季節。
仲間うちには早くも道具を片付けた者もあるが、オラはもう暫く竿を置くつもりはない。
接近する台風の影響なのか明日の天候は下り坂。
産卵期が近づき釣趣の低下している北のアユ釣りにとって、ここへきての降雨増水は確実なダメージとなる。
やっぱり明日、出かけることにしたいが・・・。
二十四節気白露、秋は否応なしに近づき、北東北の短い夏が去ろうとしている。
情報を括ると婚姻色の野アユと落ちた釣趣の話題ばかりが多い中、天然遡上の多い川ならまだ諦めるのは早い。
県内では盛、気仙、北上川本支流など、隣県秋田なら米代、子吉、雄物の三大河川の本支流が当て嵌まる。
とは言え、今季のアユ釣りも終焉の時が迫っていることに違いはない。
そんな中、今季釣行数のあまりに少なかったS夫妻が桧木内入り。
そこへ合流すべく、09:00、オラも県境を越えた。
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釣行日の食料調達に利用している24時間営業のスーパー。
最近オラは順番直前のレジがスタックを起こす場面に、2度も続けて遭遇した。
2度目の時には、列を作って待つ客扱いの拙さ加減に日頃は温厚(?)なオラが、大人げなくもブチ切れ怒鳴ってしまった経緯がある。
この店もさることながら、ここへ向かう途中の信号機も差し掛かるたびに赤信号で誠に相性が悪い。
この方角はオラにとっての鬼門なのかもしれない。
一方、ここ10数年思うような釣果に恵まれず相性の悪かった小本川だが、今年は久々に楽しい思いをした。
今季のアユ釣りに限っては大釣りがない代わりに、例年必ず経験する「ボ」もなく、何処の河川へ行ってもそこそこ楽しめてはいる。
今季は長年使い続けた複合ラインには一切手を出さず、フロロで通したことが「吉」と出たのかもしれない。
とにもかくにもフロロはオラの拙い釣技には、相性のいいラインと言えるのだろう。
如何にも初秋らしく安定して良く晴れた高い空。
少し離れた森から一日中何やら音楽が聞こえている。
地域の氏神様のお祭りで、午後からは子供神輿が各戸を回っていた。
無数のトンボ舞い飛ぶ稲田、その向うでワッショイの掛け声が弾んだ。
昼間にやってきていた孫たちは学区が異なるだけに殆ど関心を示さないが、大人たちにとって季節を認識するにはいい行事だ。
庭先の草花は大半が咲き終わった中、秋咲きの何種類かが花を着け始めた。
頭上のアケビも1本しかないリンゴも、だいぶ肥大してきている。
この1週間は概ね晴れの予報。
そろそろ最終釣行のことを考える時期かと・・・。
強雨になりそうな空模様であった。
しかし昼前には雨雲が切れるとの予報もあった。
オラは意を決して出かけることにした。
途中激しい降りにも見舞われたが、県境を越えると小降りになった。
09:30、桧木内川赤平橋カミ右岸。
山々を隠していた霧が上がり、大雨の心配はなくなった。
オラは念のため雨具を着込んで流れに入った。
濁りはないが、次第に水位が上がってくる気配があった。
平岩盤が縦横に広がり、その溝に足をとられて体力が大いに消耗しそうな川相であった。
いつか竿を入れてみたいとは思いながらも、これまで機会がなかったポイント。
果たして、最初の1尾は秒殺で獲ったのだが・・・。
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曇り空、気温上がらず風も出てきた。
北東北全般、今夜から明日にかけてまとまった雨になるらしい。
3日目のオトリはまだ元気だったが、そう長くはもたない。
明日の天候回復はなさそうだが、雨の中でも何処かへ行かねばなるまい。
時期が時期だけに、もう日和を選んではおれないのだから。
部屋の中に居ても素足が冷える。
本日はどうしてもアユ釣りの気分にはならず暇を持て余しているオラ。
たまりかねて女房を伴い霧雨に煙る山の温泉に出かけた。
僅かに青白濁したる高温泉、オラは独特のこの硫黄の香りが好きだ。
展望の効かない露天風呂に浸かり、想いは山歩きに狂っていた数10年前に遡った。
裏岩手の稜線には早くも秋の気配が漂っているのだろうか。
休みのたびに歩き回った郷土の山々、そして若くして逝った山仲間の笑顔を懐かしみ、感慨に浸るひと時なのであった。
堤防上の道端に紅白のサルスベリが咲いて、夏の終わりを知らせている。
北東北は今日もまた青空の広がるいい天気。
しかし真夏のものとは明らかに異なる柔らかい日差し。
そこにはあの脳天を焦がすエネルギーなどは微塵も感じられない。
ともすれば薄れゆくアユ釣りへの意欲を遮二無二奮い立たせ、各河川の情報を集めるオラ。
今季はもう充分だとするオラと、まだまだ竿を置いてなるものかとするオラとの鬩ぎ合い。
9月、早くもそんな時期に差しかかった北東北である。
周りを見ると驚くほどの秋色が目に入る。
気づかぬふりをしていても、北国の秋はもう里まで下りてきているらしい。
一頃に比べると昼時間は2時間も短くなっている。
先日のオトリ店の店先からは、もうキノコ採りの話題が聞こえていた。
北国のアユは既に婚姻色を纏い雌雄の別がはっきり、体力も落ちて重々しい泳ぎに変わった。
野アユには既に目印を大きく飛ばす勢いはなく、釣趣は日に日に低下の一途を辿る。
しかし北のアユ師は諦めることなく短い夏を謳歌するのだ。
自らのホームグランドから最後の1尾が姿を消すその日まで・・・。
朝から晴れあがって雨の心配のない釣り日和は、ほぼ1か月ぶりである。
水温の変化によるものか、畜養していたアユは残り2尾になった。
近場で確実にオトリ替えができそうなのは桧木内川。
08:00、オラは週末の喧騒の後の超人気河川に向かった。
はたして散々痛めつけられたと推測される桧木内川のいつものポイントは激渋状態。
オラは殆ど残ってはいないであろう竿抜けを探してあちこちをさまよい歩いた。
灼熱の河原、首筋を炙る陽光、どれもこれもがアユ師が待ち焦がれた夏の再来であった。
そしてたどり着いた鵜ノ崎橋下流の長くて緩い瀬が本日の主舞台。
そしてこの日一度に味わうこととなった喜怒哀楽、これもアユ釣りのうちなのだが・・・。
以下(爺つぁまのアユ釣行)へ