今朝がこの冬最低気温だったそうな・・・。
執っこく今日も魚道の話です。
北東北近隣では、斜路式の魚道が上手く機能している例を未だ知らないオラです。
記憶にある秋田県内の例をちょっとだけご披露しますと・・・。
先ず、阿仁川本城頭首工。
ここは全断面魚道構造ですが、段差が大き過ぎるため遡上魚は左岸に設えた斜路に集まる傾向にあります。
そこは短いけどかなりの急勾配(おそらく1/5ぐらいでしょうか)で、阿仁川の主Mr.Kikutiに言わせると、遡上量の多い年なら結構遡るんだとか。
オラの近年の遡上観察では、ついぞここを遡る光景は見ていないんよ。
遡上期の阿仁川では、根小屋の堰堤が云々されるけど、遡上アユにとってここ本城が最大の難所と思われますな。
次に、岩見川戸島のカミ堰堤右岸。
数年前、遡上がピークになった頃合をみて、観察に出かけたことがあった。
ここも粗石なしの斜路式、勾配は推定1/10、かなりの勢いで水が走っていた。
何度も何度もトライする遡上アユ、力尽きて落ちてくるところを、地元の方が網で掬っていましたな。
遡上の少ない近年では、残念ながらここが魚止めになっているようですぞ。
と言う訳で斜路式の魚道は、なかなか成功例を見ることが出来ないのです。
プール式の魚道とは違って、設計者の意図する流れを創出することが極めて難しい形式なのでしょうな。
だからこそ、実績のある先進地関東中部方面などに倣うことが必要とされるのです。
・・・って、前々から何度も言ってるでしょうが。
オラだんだん腹が立ってきたぞ。
私もやはり上流域での釣りが楽しみな一人として残念で今年もやっぱしだめなんでしょうか?魚道一つで遡上を止めている問題ですが数年前にNHKのふしぎ大自然の番組で多摩川にアユが戻って来たを見たのを思い出し確か何箇所目かの魚道が遡上を阻み改修したらさらに遡上が有り魚道の重要性を力説してましたが多摩川の話題は環境問題をトピックしたものでしょうが身近に成功例があるわけですので真参考にする必要があったでしょうね。その時の魚道の話では段差をつけ、戻らなくても良い配置と記憶しておりました。永遠の問題となるわけですから早急に改善をしてもらいたいと思います。全国区になった釣り場ですこの話題を沸騰させて関係者を動かしていきませんか。
こちらこそ、クロもアユも宜しくお願いしますね。
で、あの珍構造物ですが、どう手を加えても改良することは出来ないでしょうね。
ただ単に川の中の障害物であるだけならまだしも、サギ類に格好の餌場を提供することにならなければいいがと苦慮しています。
旧魚道なら改修工事により、ある程度の効率アップは可能でしょう。
一昨年夏、鹿角漁協監視員が扇田魚道工事がついに予算化したよと、得意げに話してくれたこと。
それを聞いて10年ぶりの悲願が叶ったと喜んだオラたち。
あの時のことを思い出すたびに、悔しくって悲しくって、誠に腹立たしい限りです。