14-07-14 小本川

西に行こうか東にしよか、先ずは給油と食料仕入れ。
行先でひとしきり悩んで、結局Ｒ455外山峠越えに決めた。

かつての小本川は、米代水系をしのぐアユの宝庫だった。
三陸沿岸の厳しい海水温のもとにあっても、豊富な天然遡上が絶えることはなかった。
しかし20年ほど前、強烈な冷水塊の接岸で種の循環は完全に途絶えてしまった。
以来、昔を知るアユ師の期待をことごとく裏切って、延々と絶不調が続いているのである。
近年では袰野堰堤下流の放流魚の殆どは何故か定着することなく、どこかへ消えてしまう状態なのだ。
下流部では全くアユの姿が見られないかと思えば、赤鹿橋では結構群れていたりする。

先ずはダメもとで袰野堰堤シモのザラ瀬にオトリを入れてみる。
100ｍの瀬を30分ほどで釣り下ってみたが、全くアユの気配を感じることはできなかった。
ここの瀬には以前からトラックのタイヤが沈んでいて、アユの濃い年は真っ黒に磨かれていたのであった。
その2個のタイヤは見事な泥被り、ハミ跡なんぞは全く見られない。
今年もやはり岩泉街裏からカラ川、さらにその上流の大川、小川などの放流アユ狙いに絞るほかはない。

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