銀杏橋シモ左岸より
9月に入った峠道は、越えて来る度に否応なしに秋を感じさせてくれる。
今朝もまた気温は10℃以下まで冷え込み、道に張り出した広葉樹からは、朝露が滴り落ちる。
久しぶりに本流の様子が見たいので、今日のオラは粕毛エリア外面。
09:00、滔々と流れる大米代川、広大な釣り場は寂しくもオラ一人だけ・・・不安。
しかしチャラ瀬からトロ瀬からアユの跳ねる水音、ヘチを漕いで見ると逃げ惑う野アユの姿、サカナの気配は充満している。
手前の瀬肩からオトリを入れると、スルスルとカミへ。
その途中で、目印がユラユラと不規則に振れたが構わず泳がせる。
それでもどうにも可笑しいからと引き戻してみると、10センチの黄色い野アユがくっ付いている。
再び泳がす・・・、また掛かる、オトリになりそうにないのでそのまままた泳がす・・・、また掛かる、また泳がす、あら、さすがにもう泳がない・・・・・・。
ヘチはどうも小アユばかりのようだ。
流れの厚い瀬の中はどうじゃろと、ヘロヘロのオトリに鞭打って引いてみる。
一度ゴツンと逆さバリをはずしていったヤツがあったきりでまるで反応なし。
30分後対岸(右岸)に釣り人が現れ、何故か安心のオラ。
・・・だが、相変わらず反応は得られない。
それからさらに30分、とうとうカウントサイズが出ないまま、我慢しきれず移動を決める。
次にやってきたのは、銀杏橋シモの左岸。
岸寄り瀬肩のカガミに、良型混じりのアユの群れが見えている。
ここぞのスポットに泳がすも、野アユからはまるで見向きもされず。
小さな早瀬の中で止めてみると、時折交通事故的にオトリサイズは掛かるものの、決まって顔や胸付近か腹掛かり。
あまりにも小アユだったり致命傷だったり、オトリ継ぎが出来ず循環が途切れる今日の釣り・・・、何処かが可笑しい、何かが狂ってる。
再び移動は阿仁川合川地区の釣り専用区。
サカナの気配は本流以上、チャラ瀬で跳ねる野アユの多さに喜ぶも束の間、しかしここでもカウントサイズを獲ることができないもどかしさを味わうオラ。
またしても我慢できずに堰カミ阿仁前田。
剛竿に持ち替えたオラは八幡橋シモのガンガン瀬に入った。
成熟して落ちにかかる一時期、強い瀬に入ると言う雌アユを狙って、一か八かの勝負だ。
しかし慣れない荒瀬で頑張ってみたが、掛かったのはサビの入った雄2尾だけ。
とうとう我慢も限界に達したオラは、まだ陽の高いうちに竿を畳んでしまった。
帰り道に覗く上流域、朝は見えなかった野アユが、結構追い合いをしている。
本流で沢山のアユが見えてる・・・って言う情報に惑わされ、どうやら今日のオラは大きな勘違いをしていたようだ。
この時期、下流部の魚影が濃くなるのは、産卵に備えて集結を始めたからだ。
これらはひたすら群れているだけで、もはや追いアユの本能は持ち合わせてはいない。
最終盤の釣りは数が少なくなったとしても、中上流部の縄張り本能を残したままのアユを狙うべきだったのだろう。
とにもかくにも反省点だらけの本日は、釣果9尾と微妙な数値。
ツ抜け出来なかった時が納竿時、と決めていたオラだが、悔しいからもう一度挑戦すっぺ・・・。
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