枯葉釣法ヤマメ編・1
北東北の渓流は3~4月にかけて次々に解禁される。
北国アユ師にとってアユが始まるまでの4ヶ月間、その年の天然アユの遡上量や成育状況、ポイントの状況確認も兼ねてのヤマメ・ヒカリ釣りを欠かすことはできない。
近年は長尺軽量ロッドによるゼロ釣法が全盛の時代。
しかし、この釣りに精通したトーナメンター級なら造作もないことが熟年釣り師にとってはことのほか難しく、実釣の場面ではなかなか教科書通りには出来ないのである。
それは千変万化の自然環境の中での長尺ロッドの取り回しの難しさにあると思われる。
春先特有の風の中でロッドに受ける風圧に耐えながらヤマメが定位する筋を狙う難しさ、底波を捉えることの難しさ、釣る度に手間取る小鈎はずし、何れも爺つぁまたちにとってはストレスを溜め込むだけで苦痛以外の何ものでもない。
そこでオラは、上記の苦痛を一気に解消すべく一旦ゼロ釣法から離れて、「短竿浮子釣り」別称「枯葉釣法」に移行することを推奨するものである。
「ヤマメの浮子釣り」、それは我ら熟年世代がまだ現役の時代には、「脈釣り」と呼ばれるゼロ釣法の叩き台になったものと双璧を成す標準釣法であった。
昔懐かしいその浮子釣りを近年発展目覚ましい各種素材で武装した時には、最新ゼロ釣法には敵わないまでも、体力気力の衰え著しい爺つぁまたちにとって必ずや納得のゆく結果が得られるはずである。
さてその道具立てについてのお話しは、・・・明日のココロだぁ。