頭が痛いときは頭に手を当てたり、お腹が痛いときはお腹に手を当てるなど、人は体の異常を感じると無意識に痛いところに手を当てています。
医療技術のない昔の人は、体の調子が悪くなったら手当て療法で怪我や病気を治したことから「手当て」と言われるようになったとされています。
仕事や日々の生活はもちろん、変化し続ける社会状況や環境などによってストレスを抱える人が増えています。
そんな中、握手やハグなど手の触れる瞬間は、信頼や親近感を築く上でとても意味深いものです。
あるいは信頼関係のある人の手に触れたり、その人からやさしく触れられたりすると、幸福感に包まれたりした経験は少なからず誰も感じていることでしょう。
なぜ触れたり、触れられたりすることによって人は癒やされるのでしょうか?
手で触れることで脳の視床下部から「絆ホルモン」「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌される為です。オキシトシン的な幸福には相手が必要だからです。
幸せホルモンの主なものは全部で3つ。
オキシトシンは感情を安定させる「セロトニン」やモチベーション(やる気)を高める「ドーパミン」の分泌を促進させる作用もあります。
癒やし効果を得るためには強めにもみほぐすタイプより、やさしいタッチでなでるようなタイプのマッサージを選ぶと良く、「1秒に5cm前後の速度でなでたときに最も気持ちよく感じる」という結果が英国の神経心理学者らによって行われた研究で出ているそうです。
又、手のひらには湿気と熱を発散させる効果がある事で、静電気がツボを刺激して血の巡りを良くして自然治癒力を高める効果もあるそうです。
患部に手を当てることで軽い湿布の役割があるのでしょうか?
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