日々の感じた事をつづる
永人のひとごころ
元公明党都議との密会ビデオ②
元公明党都議との密会ビデオ②
41回
◎この「X」という人物の名前はもちろんのこと、素性についても、後藤忠政は一切語ろうとしないが、過去の創価学会関係者の証言さらにはこれまでのメディアの報道から判断するとこの「X」が、藤井富雄・元公明党東京都議会議員であることは、もはや疑いようのない事実だ。
藤井は、定年制(66歳以上は原則として再度立候補できない制度)を導入した公明党の中で、例外的に都議を11期まで務めた重鎮で、初代公明党代表にも就いた。
2005年に引退した後は、公明党最高顧問を務め、現在も公明党が設立した財団法人「公明文化協会」の理事を務めている。
この藤井富雄と後藤忠政との関係をめぐっては、東京都港区内で二人が密会した様子を収めたビデオの存在が、メディアなどでたびたび取り沙汰された。
『月刊現代』2004年2月号に掲載されたジャーナリスト魚住 昭のレポート「野中広務『権力二十年戦争』――創価学会を『祈伏』させた胆力の光と影」
によると、ビデオの内容は次のようなものだったという。(「野中広務・元自民党衆院議員・さんが会いたいというので久しぶりに会ったんだが、とんでもない話だった。『公明』代表の藤井富雄さんが暴力団の後藤組の組長と会ったところをビデオに撮られたらしい。
そのテープを自民党側に届けた者がいるということらしいんだが・・・・」
藤井は創価学会名誉会長池田大作の側近といわれる東京都議で、後に野中広務とともに、「自公連立の牽引車」となる人物である。
当時は新進党に合流していない旧公明党参院議員と地方議員を束ねる公明代表を務めていた。
その藤井が山口組切っての武闘派として知られる後藤組(本拠・静岡県富士宮市)の組長・後藤忠政と密会している場面を隠し撮りしたビデオテープがあるというのである。(中略)
住専国会で新進党切り崩しの材料になった「密会ビデオ」。その存在が永田町の一部でひそかに取りざたされるようになったのは、これより3か月前の1995=平成7年12月頃のことである。
当時、自民党の組織広報本部長として反学会キャンペーンの先頭に立っていた亀井静香が「命をねらわれている」という噂が流れた。
間もなくその噂を裏付けるように亀井付きのSPが増員され、亀井の車は常に警視庁の警備車両2台に挟まれて移動する騒ぎになった。
村上正邦の元側近が語る。「騒ぎの発端は、藤井さんと後藤組長の密会ビデオでした。亀井さんが入手したそのビデオの中で、藤井さんは反学会活動をしている亀井さんら四人の氏名をあげ、『この人たちはためにならない』という意味のことを言ったというんです。
受け取り様では『後藤組長に四人への襲撃を依頼した』という意味にも取れる(成功報酬は200億円から250億円というウワサも流れた)。それで亀井静香さんと村上、警察関係者、弁護士、私も加わって、対策会議が開かれたんです」。
議にはビデオの実物が出されなかったが、登場人物二人のやり取りを筆記した書面があった。
その場の話ではビデオの映像はかなり画質が悪い上に、雑音が混じっていて声が聞き取りにくかったが、専門家に鑑定してもらった結果、登場人物は藤井と後藤「藤・という同字の縁」にほぼ間違いないと分かったという)◎ 続く
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