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大谷翔平語録76 ベーブ・ルースとの奇縁

大谷翔平語録
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ベーブ・ルースとの奇縁

 ヤンキースタジアムでの大谷の通算成績、打率は前述したように低いのだが、6安打のうち本塁打が4本、一方2度の登板ではともにKOを食らっている。2021年6月30日の初登板で2/3回で7失点と大炎上。2022年6月2日、3回を投げ8安打4失点。
投手成績は2戦0勝1敗、防御率27・00と散々な結果となっている。

その一方でヤンキースタジアムでの試合がターニングポイントになったことも。2021年6月30日の大乱調を境に、それ以降の8戦で6勝。投手大谷が躍進するきっかけとなった。
ヤンキース戦は調子が悪くて一杯点を取られてしまったんですけどそこから何が悪かったのかを考えて工夫できたことが良かった

ヤンキースタジアムで本塁打を放つ一方、投手で苦戦している点に関してはルースとの二刀流の奇縁を感じてしまう。

 元祖二刀流が史上初の「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」を記録したのは、レッドソックス時代の1918年ヤンキース移籍後はほとんど打者専任でプレーしている。

 旧ヤンキースタジアムでルースは打者として259本塁打をマークし、投手ではわずか1試合の登板。勝ち投手となったが9イニングで12安打5失点の結果となっている。大谷はレッドソックスの本拠地、ボストンのフエンウエイ・パークでは、投打ともに相性は悪くない。

 2023年時点で投手では2試合で1勝0敗、防御率1・00、打者では打率3割1分2本塁打。ルースと同様に投打で好成績を残している。
実際にフェンウェイ・パークの印象はどう感じていたのか。
風情があって素晴らしい球場だと思いました

初登板ではマウンド上で躍動した。
好きな球場なので、楽しみにしていましたし、いい印象が持てたので、そこもプラスだったと思います

ヤンキースタジアムでは打者ルースが見守り、フェンウェイ・パークでは二刀流ルースが味方になっている。そんな風に感じてしまうのは筆者だけだろうか。
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大谷翔平語録75  六・大谷翔平とニューヨーク

大谷翔平語録
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六・大谷翔平とニューヨーク

1回もNYの街に出たことがないのでわからないです

 大谷はヤンキースタジアムで強烈なインパクトを残している。
2021年6月の3連戦で放った3本のホームランは圧巻だった。コロナ過や故障も重なったため、2018年以来となる久々のヤンキースタジアム。3連戦初戦の第一打席では、右翼スタンドへ弾丸ライナーの一発。球場全体がざわめき、ヤンキースファンが観客席をほゞ占拠する中、スタンディングオベーションを受けた。2戦目は3年振りとなる2打席連続アーチ。

 2本目は滞空時間わずか3・2秒という衝撃の超低空弾だった。元祖ベイブ・ルースも活躍し、「ルースが建てた家」とも呼ばれた旧ヤンキースタジアムは道路を挟んで向かい側にある。ヤンキース時代に10度の本塁打王に輝き、通算714本塁打を放ったルースを彷彿させるパワーを大谷は、ニューヨークのファンの前で見せつけた。

 「名実ともに世界一のチームだと思うので、そういうところでプレーできるのもすごく光栄ですし、何回も来ることはないと思うんですけれど、数少ない打席の中で結果が出たのは良かったと思います

ニューヨークのファンも魅了

 同球場で大谷が出場する試合は、ファンにとっても現地メディアにとっても注目の的だ。2022年5月31日~6月2日の3連戦、アーロン・ジャッジ外野手との対決は「ホームラン・バトル」と称され、球場では特製Tシャツも販売された。

 先述したように、ヤンキースタジアム開場100周年記念日となる

2023年4月18日の試合では、大谷が第一打席で本塁打を放ち再びニューヨークのファンを歓喜させた。
同球場の第一号は
1923年4月18日にベーブ・ルースが放っている。

100年後の同じ日に大谷が本塁打を放ったというミラクル。

 試合後、地元地元メディアも大谷の取材に殺到し、矢継ぎ早に質問が飛んだ、実は、同球場での大谷の通算打率は1割3分と相性が良くない。

あまりどの球場で打っているかというのは、自分ではよくわかっていないので、あまり悪い印象はないかと思うのですが、シリーズの最初を今日取れたというのは良かったし、また明日切り替えて頑張りたい

ヤンキースタジアムの印象はどう感じているのか。
球場もきれいだし、ファンも熱狂的だし、いつもたくさんお客さんが入って、僕は今日も楽しんでプレー出来ました
そして質疑応答の中で驚きの答えがあった。

 これまで何度も訪れているニューヨークでの過ごし方とお気に入りのスポットを聞かれると、苦笑いで明かした。

一回も外出したことがないので、わからないです(笑)

 アメリカ最大の都市であり、世界的な観光地でもあるニューヨーク。連戦の合間に気分転換に名所を巡ってもいいのでは・・・・などという短絡的な考えはあっさりとあっけなく一蹴された。伝統球団にリスペクトを示し、好きな野球を思う存分にプレーする。

 大谷が望んでいることは、本当にそれだけかも知れない。

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