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大谷翔平語録 72 どう始まるかよりはどう終わるか

大谷翔平語録
72
どう始まるかよりは、どう終わるか

 満票でMVPを獲得しても、決して慢心しない。ただ、求める数字はある。ベーブ・ルース以来、104年ぶりに「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」を達成した22年8月9日、2ケタ勝利の持つ意味について問われた。

勿論2ケタに行くか行かないかは印象が大きく変わるし、当然違ってきますがもっともっと大事な数字というか個人を評価するうえでも大事な数字はあるので、そこが上がってくれば自ずと勝ち星も増えてくる

投手・大谷は勝ち星よりも防御率とWHIP(1イニング当たりに出した走者の数)を重要視している。

投球に関しては1イニングをしっかり投げて、後はひくいWHIPで抑えていくのが勝ちにつながる要素だと思う。打席はもちろんOPS(出塁率+長打率)が大事であるし、そういう総合的なところを、1試合1試合集中してもっともっと上げていけたらよいなと思います

勝ちにつながるパフォーマンスの指標となる数字が求めるところななのだろう。
とはいえそこでトップになったからと言って世界一の選手となるのか。もしかしたら自身の言葉通り、現役でプレーしている限り世界一の選手になった実感はわかないのかもしれない。

ふとメジャー1年目の時の言葉が思い浮かんだ。
初打席も初登板もドキドキしましたし、ワクワクもしましたけどそこはやっぱり特別だったと思うし、今日の打席に関してもあまりそういう気持ちと違わずに同じ気持ちで毎日入れているので、そういう意味ではいいんじゃないかと思います。毎試合、毎試合、そういう気持ちでやっていければ・・・どう始まるかよりもどう終わるかが大事だと思うので、シーズン終わった時に、いいシーズンだったなと思えるように、一日一日頑張りたい
どう始まるかよりはどう終わるか・・・。

 エンゼルスのOBで野球殿堂入りしているウラディミール・ゲレロ氏もかつて同じ言葉を大谷に投げかけていた。
まずは目の前の試合を懸命にプレーする。個人として「世界一」なのかどうか。
そう感じる日は、選手として燃え尽きる日まで来ないのかもしれない。
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大谷翔平語録71 四・世界一の選手とは?

大谷翔平語録71
四・世界一の選手とは?

ゴールがない分、常に頑張れるんじゃないかと思います

世界一の選手になる――。大谷はゴールの無い道を歩んでいるように感じることがよくある。
2023年3月のWBCで侍ジャパンを3大会ぶりの世界一に導いた。最終回のマウンドに上がり、胴上げ投手となった。初出場のWBCで二刀流として大活躍し大会MVPを獲得。世界一の選手の称号は得たようにも思えた。

だが大谷の感覚は違った。
間違いなく今までの中でベストの瞬間じゃないかなと思いますし、今日勝ったからといってその目標(世界一の選手になること)は達成されたわけではないので、一つの通過点としてもっと頑張っていきたいと思うし、これからシーズンが始まるのでそこにむけて日々努力したいと思っています
次なる目標を聞かれ、即答した。

シーズンが始まるので、そこでポストシーズン、ワールドシリーズで勝っていくのが次のステップ

メジャー1年目から繰り返し口にしている言葉のため、さほど驚きはなかった。明確な目標はある。
ただ、それがイコール世界一の選手なのかどうかはわからない。
むしろ最終目的地はないのかもしれない。

評価するのは第三者

世界一の選手」とは何を以って世界一なのかを、かつて聞いたことがある。すると大谷はこう答えた。

評価するのは第三者なので、いくら自分がやったと思っても評価するのはファンの人とかじゃないかと思います。評価基準がないので面白いと思う部分もあるけれど、最終的にそう評価してもらって自己満足して終われたらいいんじゃないかと思う」先述したように、毎年リーグMVPは全米野球記者協会(BBWAA)の投票によっ決まる。ファンではないが第三者が評価する。ではMVP=世界一の選手かと言えば、大谷にとってはそうでもないようだ。
2021年に満票でリーグMVPを獲得したとき、

「目標とする世界一の選手に成れたのか?」とインタビュアーから質問が飛んだ。

なってないですね。自分でそう思う日はおそらく来ないと思う。目標としてはアバウトというか、そういう目標ですか、ゴールがない分常に頑張れるんじゃないかなと思います確実にステップアップはした思います。今回の賞は、その一つだと思うし、モチベーションの一つになりました

シーズンMVPを獲得しても、WBCで優勝に導いても世界一の選手の目標は達成されていない。ワールドシリーズの制覇でそうなるのかと言えば、おそらく違うだろう。
大谷自身の言葉通り、世界一の選手という評価基準ははっきりしない、明確なゴールはない。だから常に上を目指せる。歴史的なシーズンを送っていた
2021年、「世界一のプレーヤーに近づいているか」との問いに自らが感じる手ごたえを口にした。
確実に成長はしていると思うので、それは自分でも実感しているし、やっぱりこうやって高いレベルでやらせてもらって、日本にいるだけではここまでの経験はできなかったと思うのでそれは凄く感謝しています
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