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大谷翔平語録 68 自己分析し工夫を加える

大谷翔平語録
68
自己分析し工夫を加える

 打者としても意識は同じだった。2020年シーズンのキャンプでは、あえて右足を挙げてタイミングを取る打法を試した。過去2年は、右足を地面につけたままタイミングを取るヒールダウン(かかとを上げる形)で好成績を残した。慢心せず更なるステップアップのために打撃改良に取り組んだ。

同じ打ち方で3年、5年、10年打ち続けるということはないと思うのです。トップの選手でももっともっと良くなるために色々変えて、毎日毎日練習している

 右足を上げる打法は今でも不調の時に取り入れ、打撃改善の引き出しとしている。
大谷の言葉通り、微修正は目に見えるものもあれば、見えないものもある。オフの過ごし方やトレーニング法、然りだ。
投打で大不振だった2020年のオフは、米シアトルの野球トレーニング施設「ドライブライン」で動作分析などの数値を洗い出した。

毎年毎年同じことをやっているわけではないので、よりよくなるために、外部の人の意見を聞いたり、そういう人たちに見てもらっていいものが自分の中で出来たらいいと思う

 試合前に行っていたフリー打撃も、2021年からほぼ毎日、室内での調整に変わった。練習時間をできるだけ省き、体のリカバーに充てることを優先するようになった。

 かつて誰も歩んだことの無い二刀流ロード。1世紀前にベーブ・ルースが二刀流だったとはいえ、調整方法の記録などはない。選手はそれぞれオリジナルな準備の仕方はあるが、投打でプレーする大谷は体の状態に合わせて、常に柔軟に変えていく必要もある。

どう云うスケジュールで行ったりとか投げrた後の5日間、6日間はどういう風に過ごすかは、もう僕にしかわからないので、そこの過ごし方次第で次の登板が決まったり、当番翌日の打席に響くかどうかとかが決まってくると思う。トレーニングも何日おきにやったらいいか、考えながらやらないといけない

 勿論メジャーリーグのベテラン選手や同僚、他球団のライバル選手たちのプレーを見て、学ぶことはある。
試合での戦いを通じてレベルアップへの道を探ることもある。

 だが、二刀流のサンプルは何処にもない。
自ら経験してきたことが基準となる。自己分析し、工夫を加える。この繰り返しは、あくなき向上心がなければ、できない。
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大谷翔平語録 67 二・自分との戦い

大谷翔平語録67
二・自分との戦い

守りに入っていたら、やはり何というんですかね、無難なところにしかならないというか

大谷が戦う相手は他チームの選たちだけではない。自分とも戦っている。
2021年に満票でリーグMVP を獲得し、2022年はヤンキースのジャッジにMVPを譲ったが、投打の成績とパフオーマンスには2021年以上の手ごたえがあった。
勿論単純な数字、打撃だけの数字でいえば、去年(2021年)の方が  よく映るのかわからないですが全体的なバランスやクオリティ―も含めると、今年の方が自分的にはいいシーズンになっていると思います

明らかに今年(2022年)の方が全体的な数字もいいし、自分でプレーしている感じも去年よりも自信を持ってプレーしていると思う。そこに関しては、去年MVPは獲れたけど、その中で、それよりいいシーズンを送れているっていうのは自信にしていいのだと思います

よりアグレッシブに

 2022年シーズン前のキャンプで,当時のジョー・マドン監督からは前年と同様のパフォーマンスを求められた。
そのうえで大谷は自分にハッパをかけた。「去年と同じようにやろうと思ったらなかなか難しい。そういう成績はのこらないと思うので、もっともっと上を目指して頑張りたい」
MVP選手に対して相手は全力で立ち向かってくる。警戒度がより一層高まるのは当たり前で、大谷はそれをさらに上回る必要があった。
前の年と同じような、ことをやっていても同じ数字が残るかと言えばそうではない。むしろ下がると思いますし、やられる配給もそうですけどやられることに対してそれ以上のことをしないと向上はしていかない。ピッチングも今年(2022年)いろいろ試しながら投げたけれど、そういうところがテーマかなと思っています。来年以降ももっともっと工夫しながらできれば。もっといい数字が残ると思います

メジャーではクオリティ―・スタート(Qs=6回自責点3以下)が先発投手の及第点として一つの指標になる。
防御率に換算すると4・60。

 大谷はこの内容では当然納得しないはずだ。常に無失点を目指すから、防御率2~3点台を保てるのだと思う。
目指すところはもっと上にある。うまくなりたい、その気持ちが積極性を生む。

守りに入っていたら、やっぱりなんていうんですかね、無難なところにしかならないというか、今年は、去年みたいな数字は残らないと思うのでもっともっとうまくなりたいなと思って、毎試合登板できるかどうかが大事。
 ある程度、このくらい抑えてくれるだろうと言われれば言われるほど、守りに入ってしまうというか、無難に終わりたいという気持ちになってしまうと思うんですけど、そこでよりアグレッシブに試合で攻められるかどうかが大事だなと思いますね
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