goo

大谷翔平語録64野球の醍醐味

大谷翔平語録64
野球の醍醐味

 メジャーリーグで短期決戦と言えば、世界一をかけたポストシーズンの戦い。出場する選手が1プレー1プレーに必死で雄たけびや渾身のガッツポーズを見せる姿は珍しくない。
おおたにのWBCでのすさまじい気魄は、まさにメジャーリーガーがポストシーズンで見せるそれだった。
先ず気持ちで負けない――。そんなメッセージにも思えた。

決勝では、過去最強メンバーとされた米国に先制された。その時の大谷の表情は負けん気にあふれていた。そして強気の侍ジャパンは逆転。9回1点リードで大谷は守護神としてマウンドに上がった。2死からエンゼルスの同僚トラウトを迎える。一発で同点の場面だったが空振り三振で優勝を決めた。

先頭バッターを出して、ゲッツー取った時点でベンチの方を見た時、みんなが行けるぞ、という表情をしていた。かなり勇気づけられましたし、あと一人、トラウト選手を抑えるということにフォーカスして、自分自身に『行ける』という自信も出てきましたし、本当にあの時、ベンチを見た時のみんなの表情に助けられました

最強とされた米国のWBC優勝を阻んだ。ともに戦った仲間たちの気持ちの強さに、力が湧いた。大会を終え、改めて感じるものがあった。
これぞ野球だなという雰囲気を感じ、味わいましたし、正直、ワールドシリーズには出たことがないので、予想すらできないできないですけど、短期決戦で投げたいなという欲は自然と高まる

シーズン中にこれだけのプレッシャーというか緊張することはおそらくほとんどないと思うので、あるとしたらポストシーズン、ワールドシリーズじゃないかと思うし、こういう経験をもう一回したい。改めてそういう気持がやっぱり強くなるっていうのは、良かったなと思います

 エンゼルスではシーズン終盤に消化試合を戦う状況の繰り返しだった。タイトルや、MVP争いばかりが注目された。だからこそ少なからず特別感はあった。

シーズン中も、個人にフォーカスしているって気持ちはないですし、勝てない試合がこの5年間(2018~2022年)はちょっと多かったというだけで、みんな勝ちに対しては貪欲で勝ちたいと思ってその試合に臨んでいるので、個人にフォーカスして試合に入るってことはないですけど、短期決戦で、自分が打たなくても勝ちさえすればOKという、そういう試合というのはそうそう経験できない。それは特別です

 短期決戦で改めて感じた野球の醍醐味。WBCでの経験は、深く深く胸に刻みこまれているに違いない。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )