些細なことですが、盛唐の大詩人、「高適」の読み方について考察しました。
私は昔から「こうせき」と読むと信じていました。
ところが最近、井波律子教授の著書の「中国名詩集」を読んでいたら、「霜鬢明朝又一年」の作者の高適には「こうてき」とルビが振ってありました。違和感がありましたが、解説を読むと「こうせき」とも読むと書いてありました。高適は中国語では、Gao Shi と発音するようですから、「こうせき」のほうが原語の発音に近いようです。
石川忠久教授の著書「漢詩のこころ」には、高適に「こうせき」とルビがあります。中国語にご堪能な先生が「こうせき」と読んでおられるのは自然なのではないかと推測します。
ちなみに、「除夜の作」は私が特に好きな漢詩の一つです。
除夜作 高適
旅館ノ寒燈灯 独リ眠ラズ
客心何事ゾ 転(うた)タ凄然
故郷今夜千里ヲ思フ
霜鬢明朝又一年
私は昔から「こうせき」と読むと信じていました。
ところが最近、井波律子教授の著書の「中国名詩集」を読んでいたら、「霜鬢明朝又一年」の作者の高適には「こうてき」とルビが振ってありました。違和感がありましたが、解説を読むと「こうせき」とも読むと書いてありました。高適は中国語では、Gao Shi と発音するようですから、「こうせき」のほうが原語の発音に近いようです。
石川忠久教授の著書「漢詩のこころ」には、高適に「こうせき」とルビがあります。中国語にご堪能な先生が「こうせき」と読んでおられるのは自然なのではないかと推測します。
ちなみに、「除夜の作」は私が特に好きな漢詩の一つです。
除夜作 高適
旅館ノ寒燈灯 独リ眠ラズ
客心何事ゾ 転(うた)タ凄然
故郷今夜千里ヲ思フ
霜鬢明朝又一年