yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

負けた時の振舞い、失意泰然

2011-04-28 05:37:27 | 文化
自分なりにベストを尽しても、勝負に負けたり人生において失意の時は数多ありますが、その時の振舞いには、人それぞれの味が出るようです。

漢籍、明末の崔後渠(さいこうきょ)に「六然(りくぜん)」という教えがあります。
  自処超然   自ら処するに超然
人処藹然   人に処するに藹然(あいぜん)
有事斬然   有事斬然(ざんぜん)
無事澄然   無事澄然(ちょうぜん)
得意澹然   得意澹然(たんぜん)
失意泰然   失意泰然(たいぜん)

意味は、次のようです。
  自分自身を処するには一向に捕われないようにすること。
  他人に対してはなごやかに、のびのび感じさせるように振舞うこと。
  何か事があれば気力を奮って積極的に行動すること
  何事もなければ水のように澄んでいること。
  得意の時はあっさりしていること。
  失意の時もゆったりしていること。
    これが、凡人にはなかなかできません。

以下は現在、進行中の将棋の名人戦と共におこなわれたトークショーにおける名棋士の
言です。(朝日新聞)
「対局で負けた後は?」という質問に対して、
谷川永世名人は
 「すごすご帰って、負けたのは何かの間違いだと信じこむ。」
三浦八段は
 「以前は徹夜で敗戦譜を並べたが身が持たなくなったので、今はすぐに寝る。」
鈴木大介八段は
 「ヤケ酒が基本だが、時には自宅まで夜通しトボトボ歩く。」
名人、強豪と言われる人でも負けた時の失意は大きく、それぞれ個性的に対処しています。
以前、木村一基八段は「勝った時はその気分を持続し、負けた時は忘れる」と語って
いましたが、負けた事にくよくよして落込んだり考え込んで萎縮するよりも、何事もポジティブ指向で楽観的になるほうがいいという意味でした。
  
コメント
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