yoshのブログ

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成都 杜甫草堂 石川忠久

2024-03-20 06:49:22 | 文学
漢詩の石川忠久先生は1983年正月に、成都市の杜甫草堂(下 写真)を初  めて訪れ、次の律詩を賦されました。
    
       成都杜甫草堂
   
      此行不是夢中遊
      万里来尋似病癒
      花径霧消梅色白
      蓬門日傳竹叢幽
      面江堂屋雖新構
   隔岸村郊仍旧疇
      公後一千三百歳
      浣花渓水水西頭

       「読み方」

       此行是れ夢中遊ナラズ
      万里来リ尋ねて病癒ユルニ似タリ
      花径霧消エテ梅色白ク
      蓬門日傳(うすく)クシテ竹叢(ちくそう)幽ナリ
      江ニ面スル堂屋ハ新構トイエドモ
   岸ヲ隔ツル村郊仍(な)オ旧疇(きゅうちゅう)
      公後一千三百歳
      浣(かん)花渓水水ノ西頭(せいとう)

       「訳」
      この旅行は夢の中の遊びではない。
      万里を尋ね来て病が癒えるようだ。
      花咲く道の霧は消えて梅の色は白
      蓬の門にさす日光は薄く竹林は黒々。
      江の辺の家は真新しいが、渓流で隔たった村には旧い田畑
      がある。杜甫没後、1300年、
      浣花渓の西のとっかかりの水。
      石川忠久 「杜甫100選」NHK出版


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