「穿ち」は動詞、「穿つ」の連用形です。
(1)普通には知られていない裏の事情をあばくこと
(2)人情の機微など、微妙な点を巧みに言い表すこと。
日本語の五七五の短詩型には俳句と川柳があります。俳句には、必ず、季節を表現する季語がある外に、「や」や「かな」などの切れ字があるのが特徴です。一方、川柳の特徴は「穿ち」であるとされています。たとえば、下記のような川柳があります。
落としたは死ぬ程でない金の高
議論には勝ったが後で馬鹿らしく
黒枠で見て本名を初に知り
伯父さんは紅葉露伴以後読まず
介錯は辞世の意味が解り兼ぬ
あてつけたやうに喪中へ来る賀状
言ふて欲しそして聞きともない悔(くやみ)
図星だとみえて返事もしなくなり
復本一郎 「川柳」日東書院
(1)普通には知られていない裏の事情をあばくこと
(2)人情の機微など、微妙な点を巧みに言い表すこと。
日本語の五七五の短詩型には俳句と川柳があります。俳句には、必ず、季節を表現する季語がある外に、「や」や「かな」などの切れ字があるのが特徴です。一方、川柳の特徴は「穿ち」であるとされています。たとえば、下記のような川柳があります。
落としたは死ぬ程でない金の高
議論には勝ったが後で馬鹿らしく
黒枠で見て本名を初に知り
伯父さんは紅葉露伴以後読まず
介錯は辞世の意味が解り兼ぬ
あてつけたやうに喪中へ来る賀状
言ふて欲しそして聞きともない悔(くやみ)
図星だとみえて返事もしなくなり
復本一郎 「川柳」日東書院