フライホイール蓄電システムは、装置の内部にある大型の円盤(フライホイール)を回転させることによって電力を運動エネルギーとして貯蔵し、必要に応じて運動エネルギーを再び電力に変換するシステムです。電力貯蔵システムとして注目を集めている蓄電池と比較すると次のような特長があります。
1. 極めて急峻な充放電に対応可能
2. 充放電の繰り返しによる劣化が少ない
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、世界最大級のフライホイール蓄電システムを開発し、山梨県・米倉山地区で実証試験を行っています。そこにある物は、外径2m、質量4000kgのフライホイールで超電導磁気軸受の上に非接触で浮上させ、真空容器の中で最高60000回転/分で回転させることのより、運動エネルギーを蓄えるというものです。電気出力300kW、蓄電容量100kWという設計です。このシステムの核心となる超伝導磁気軸受は、イットリウム系高温超電導線材の超電導コイルと高温超電導バルク体の間に働く強力な磁気反発力
による非接触で低損失な軸受であり、古河電気工業株等が実現しました。
本田豊 「十聞百見」電気学会誌 2016 Vol.136 No.4
1. 極めて急峻な充放電に対応可能
2. 充放電の繰り返しによる劣化が少ない
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、世界最大級のフライホイール蓄電システムを開発し、山梨県・米倉山地区で実証試験を行っています。そこにある物は、外径2m、質量4000kgのフライホイールで超電導磁気軸受の上に非接触で浮上させ、真空容器の中で最高60000回転/分で回転させることのより、運動エネルギーを蓄えるというものです。電気出力300kW、蓄電容量100kWという設計です。このシステムの核心となる超伝導磁気軸受は、イットリウム系高温超電導線材の超電導コイルと高温超電導バルク体の間に働く強力な磁気反発力
による非接触で低損失な軸受であり、古河電気工業株等が実現しました。
本田豊 「十聞百見」電気学会誌 2016 Vol.136 No.4